プラモ制作:Figure-rise Lab 式波・アスカ・ラングレー

今年5回目のプラモデル制作記です。辛うじて月1ペースで制作は出来ていますが、積みプラモは増える一方です..。
そんな状況で、今回制作したのはバンダイ製キットのFigure-riseLABO 式波・アスカ・ラングレー。入手難の人気キットですが、昨年の再販時にキャンセル待ちを掛けたところ、運よく購入することが出来ました。

個人的に、アニメ・エヴァンゲリオンには特段の傾倒はしていないのですが、このアスカの造形には大いに惹かれるものがあります。可動プラモでは無いことから組み立てはシンプルですが、本キットのウリである肌に密着したプラグスーツの質感が素晴らしく、素組みでも鑑賞に堪えるレベルの作品が完成します。これが本キットの人気の根源かと思います。

↑は小パーツを省いた素組ですが、それでも安価なフィギュアよりも良い出来映えに見えます。只、細部を見ると赤色スーツの配色が単調な上に、プラスティック感も拭えません。また色白の顔からは微妙に不健康な印象を受けてしまいます。

そこで今回は肌密着パーツの質感はそのまま生かし、赤色スーツと髪の毛を塗装しました。フェイスパーツはメイクを施してパールコートします。..で、完成作品が↓。自分的には納得の完成度になりました。

赤色スーツ部は黒サフの上にガイアのビクトリーゴールドを吹き、その上に水性ホビーカラーのクリアレッドを被せたキャンディ塗装をしています。ゴールドを下地にすることで、オレンジ寄りの赤を出すことが出来ました。そして、ここで一工夫したのは、クリアレッドを吹く前に、陰影を施したい部位にクリアブラックを吹いています。その上からクリアレッドを塗り重ねることで、グラデーションを付けると同時に、クリアブラックで生じた色ムラを馴染ませています。一般には、クリアレッドを吹いた後でシャドウ色を吹くものですが、今回の方法は自分の様な初心者には適した手法になったと思います。

仕上げは8000→セラミックコンパウンドで磨き、更にワックスを塗布しました。鏡面に近いところまで艶出しをしたことで、プラグスーツの質感が表現できた様に思います。

また、細いサスペンダ部分の塗り分けは、ゴールドを塗布した後で、付属のフォイルシールを貼付し、その上からクリアレッドを吹いて、最後にシールを剥がしました。要するに付属のシールをマスキングテープ代わりに使用したワケですが、普通にマスクするよりも作業が楽でおすすめです。

次に髪の毛の塗装ですが、ベースの栗色を調色した後、白を混ぜたハイライト色を作成。これを白サフを吹いたあとにベタ塗りしました。続いて、ベースカラーにウッドブラウンを加えたシャドウ色を作り、毛先を中心に塗布。最後にベースカラーをクリアで薄めて、ハイライトを残しながら全体に塗布し、馴染ませました。要は髪の毛もスーツも同じ考え方で、ハイライト→シャドウ→ベースの順番に塗布するとで、トーンジャンプを緩和したグラデーションを実現しています。

最後にフェイスパーツですが、こちらはウエザリングマスタのペールオレンジで陰影をつけた後、サーモンとピーチでチークを施しました。ハイライトの白点は迷いましたが止めました。仕上げはラスキウスのスムースパールコートを用いて髪の毛と一緒にコーティングをしています。

↑はメイク前後の比較ですが、血色が良くなって健康的な可愛さが出たと思います。また、髪の毛を含めてパールコートしたことで、全体の艶を抑えながらも輝きを残しましたが、不思議なのはパールコートの前後で髪の毛のグラデーションが弱まった感じがすること。艶が消えたことでグラデーションが見え難くなってしまうのか、今後の課題にしたいと思います。

ところで、本キットの特徴の1つが瞳の光彩パーツで、レンズ状のパーツを採用することで、向きを変えても視線が追従してくれます。角度を変えると表情も変わるので、これは優れたギミックだと思いました。

バンダイにはこう言うキットを今後もリリースして欲しいです。

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