5/28富嶽賞:ラインオブフェイトは全ての条件が嵌っての完勝

5/28、東京9R・富嶽賞(2勝クラス・ダート1400)に愛馬ラインオブフェイトが出走し、全ての条件がピタリと嵌る、理想的な競馬で完勝を飾りました。前走から中4週を空けての続戦は、同条件のダート1400ながら舞台を東京に移し、鞍上には戸崎Jを迎えて臨みました。馬体重は増減無しの460Kg。落ち着いてパドックを周回する姿は皮膚感が薄く、毛艶も輝いており、大変良い状態に見えました。

レースの展望でも触れましたが、本馬の好走条件は兎にも角にも揉まれないこと。それには逃げるか番手で競馬をするのが手っ取り早いのですが、今回の8番枠がどう影響するかがポイントでした。

互角以上のスタートを決めると、そこから追い出せば先行も可能な状況でしたが、戸崎Jは敢えて内枠の先行馬4頭を行かせて、5番手のポジションに収まりました。レース後に振り替えると、これが本レースのポイントだったと思います。5番手ながら内埒から3頭分外の砂を被らない位置を確保しており、加えて「外枠から被せてくる馬はいない」ことも想定していたとすれば、無駄な脚を使うこと無く欲しいポジションを取る理想の展開となりました。
一方で、脚を温存した代償として終始コーナを3頭分外で回る形になりましたが、その分だけ4角出口では楽に進路を確保しており、後は追い出すだけの展開になりました。

ラスト400でギアが上がると脚の止まった先行馬を捉え、ラスト200を過ぎた所で先頭に立ちます。その後は追い込んできた2着馬に迫られるも、もう1度伸び直してクビ差の勝利となりました。最後は少しヒヤッとしましたが、3着馬は0.6秒も離しており、競馬としては完勝と言って良い内容だったと思います。

勝時計は1.23.4で、これは11Rの欅S(OP)でも3着に食い込む時計ですし、Target-JV補正タイムで見ても「101」が出ており、これは水準よりも0.1秒速い時計と評価できます。特に、本走はコーナーの外々を敢えて回っていることからも、この時計は一定の価値が出来るものと考えて良いでしょう。
今後、オープン入りを果たすためには厳しいレースが待っていますが、今回のレースを見る限り、条件次第では十分に戦えるものと思います。馬場状態、枠、鞍上、調整状態、運、等々、全てが噛み合って初めて勝利の目が見えて来るものですが、本馬もここに来て1段の成長を遂げていることから、期待をしつつ今後も応援したいと思います。

レース後の田島師のコメントによると、「距離は1400が丁度良い」旨の発言は良かったのですが、一方で「東京はあまり良いイメージがなかった」の発言は頂けません。論理的に考えれば東京が悪い理由は無かった筈で、それを「単なるイメージだけで使わなかった」と言うことであれば、マネージメントとして如何なものかと思います。

今後は脚元を確認しながら続戦の可能性もあるとのことですが、残念ながら直近にベストな番組がありません。本馬が理想とする条件は、「左回り、ダートスタート、距離1400~1600」と考えられ、特に揉まれないポジションを取るためには、ダッシュの効くダートスタートであることが重要です。過去の実績から6/26の花のみちSが最有力と思われますが、阪神ダート1400は芝スタートの上に下りスタートで、本馬にはテンが忙し過ぎると考えています。
それよりは6/11の清州S(中京・ダート1200ハンデ)の方が面白い様に思います。本馬に1200は忙しいと思うのですが、左回りのダートスタートは新潟・ダート1200で勝利した条件ですし、軽ハンデが期待できる所もポイントです。

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