5/22是政特別:ローズボウルは力負けの7着

5/22、東京8R・是政特別(2勝クラス・ダート2100)に愛馬ローズボウルが出走しました。前走で9レース振りに3着内を外し、仕切り直しの一戦となりましたが、今回も同様の内容から7着に沈む結果となりました。

今走の馬体重は-10Kg減って502Kg。前走が重めの印象もあって、ここでの-10Kgは絞れて良くなった印象を受けました。パドックを周回する姿も終始落ち着いており、体重減でピリピリする様な所も見られませんでした。

今回の鞍上はレーンJからルメールJへの乗り代わりになりました。これ以上ない鞍上強化で、言い訳の効かないレースになったと思います。前走時は返し馬に入る時に相当煩い雰囲気を見せていたのに対し、今走は落ち着いたまま返し馬に入って行きました。

前走では「前半を中段で控えて2角から進出する」と言う、本馬の勝ちパターンとは異なる乗り方になったことから、今回は本来の先行する競馬を期待していました。スタートを綺麗に決めると、追い出して先頭に立つことも可能な態勢に見えましたが、ルメールJはこれを選択せず、敢えて控えて3番手で1角に侵入して行きました。

振り返って、このポジション取りがこのレースのポイントになったと思います。ルメールJのコメントに依れば、「キックバックを気にすることもなく、3~4コーナーまでスムーズに運べました」とのことですが、問題は内に押し込められてペースを上げることが出来なかった点にあったと考えます。

2番手で4角を回りるとスローペースからの瞬発力勝負となり、ここからは末脚がまったく及ばず、ズルズルとポジションを下げて7着に沈む結果となりました。

ここで、Target-JVの補正タイムを見ると本馬は「96」を出しています。これはローズボウルのベストよりも僅かに遅い時計であって、ある程度は能力を出せていたことを示しています。言い換えれば、「能力相応に走った結果として力の及ばない現実が突き付けられた」と評価しています。

ローズボウルを擁護するならば、「スローペースからの瞬発力勝負が本馬の脚質に合わなかった」と言う見解も成り立ちますが、問題は「その気になればローズボウル自身が競馬を作ることを出来た」と言う点にあります。「瞬発力勝負では及ばない」ことが判っているなら、自分からペースを上げてレースを作るべきであって、それが出来ずに展開頼みとした時点で「現級突破には力不足」であることを示しています。
前走でレーンJが騎乗した時の競馬がこれで、自らペースを上げに行った結果、最後まで脚が保たずに失速をしています。「上りの勝負では及ばず、先行しても保たない」となると、この条件での力不足を認めざるを得ません。

レース後の林師のコメントに依れば、「長く良い脚を使うタイプですので、今後もレース展開に左右されるとは思いますが、色々な距離を試しながら勝てるよう努めていきます。」とのことで、師も今回の条件では足りない所を認めている様に思えます。そう言う意味では、ここからが陣営の腕の見せ所で、「距離を短くして中段からの競馬を試す」等の異なる競馬を探ってゆく必要がありそうです。

幸いと言うか、ここに来てキックバックを苦にしない様に気性的な成長が見られたことから、これまでの「先行策ありきの競馬」を卒業して、戦術的な選択肢を広げて行くことも可能になったと思います。

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