10/17新潟4R:ローズボウルは距離損が響いて2着

10/17、新潟4R・1勝クラス(ダート2500)に出資馬ローズボウルが出走しました。楽な相手関係を求めて必勝態勢で臨んだレースでしたが、結果は2着と3度目の正直も勝ち切ることが出来ませんでした。

叩き2走目を中3週の万全のローテーションで臨んだローズボウルの馬体重は増減無しの504Kg。2歳時はスクミをケアしながらのレース選択を強いられた本馬としては、キッチリとしたローテーションで使えることに、先ずは成長を感じずにはいられません。

実力的に「頭一つ抜けている」と目されるローズボウルは単勝2.0倍の1人気に推されました。実際、多少の横綱相撲をとっても勝ち切れる相手関係と思えましたが、やはり勝負は水ものでした。

ポイントの1つはスタートで一拍遅れたこと。只、これは致命的な遅れでは無く、促せば3角までに番手は取れる状況だったと思います。むしろ問題は、脚を使ってポジションを取りに行かず、馬なりで3頭外寄りの3番手に甘んじたことだと思います。砂を被ることを極端に嫌がる本馬に対し、陣営も砂を被らせない様に鞍上に注文を付けていたはずで、それならば2番手を確保するために脚を使うリスクを恐れるべきではありませんでした。

結果的に3頭外のポジションで6ターンを回らされる形となり、その距離損は無視できないものになったと考えられます。言い換えれば、2着のポジションをキープしてローズボウルに上がらせなかった「勝馬サダムラピュタの騎乗が優った」とも言えますが、相手は-3Kgの若手騎手であることを考えれば、好きな様に競馬をされてしまった武藤Jにも工夫の無さを感じずにはいられません。ぶっちゃけ、「これだけ外々を回っても勝てる」と信じていたのかもしれませんが、競馬はそなんに甘くはありませんでした。

今回のレースを経てローズボウルの能力を見直すべきかは悩ましいところですが、本レースでもTarget-JVの補正タイムは「100」が出ていますので、現級を普通に勝ち切る能力のあることは間違いありません。一方で、「今のままでも2勝クラスを勝ち負けできる」と言う認識は甘いのかもしれません。

レース後の林師のコメントに依れば「これまでキックバックを極端に嫌がるので、外々を廻っての競馬をさせてきましたが、今後は道中で我慢させる必要がありそうです。レース後の状態次第で続戦するかを判断します。」とのことで、続戦の可能性が示されたことは嬉しい限りですが、次走でレースプランを変更することは個人的には賛成出来ません。

続戦が可能ならば中2週の東京ダート2100の番組がありますから、これまでの競馬を継続して、ここは普通に勝ち切ってしまった方が良いと考えます。その上で、2勝クラスでワンパンチ足りない状況になれば、控える競馬を教えて行けば良いと思います。長距離を走れることは何よりの才能なので、これを損なわず伸ばす道を選択して欲しいと思います。

また、次走の鞍上に付いては変更すべきと考えています。いろいろと理由付けはありますが、3走して結果を出せなかったことは事実であり、勝負の世界である以上は結果責任を問うべきと考えます。また、仮に継続騎乗して4度目も結果が出せなければ、騎手の追う傷も大きくなります。降ろしてあげることも、一つの温情采配かと思います。次走はトップジョッキーを配して確実に昇級を果たしてしまい、その上で手戻りしても遅くはありません。

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