9/10中山3R:サミアドは先行するも早々に失速して13着

9/10、中山3R・新馬(ダート1800)にて愛馬サミアドがデビュー戦を迎えました。スタートを無難に決めると行き脚もついて4番手のポジションを確保しましたが、バックストレートに入ると早々に手が動き始め、4角手前にして脚を無くしてしまいました。最終着順は13着で、正直、先行出来たこと以外は全く見所の無い競馬になってしまいました。

振り返って、本走の馬体重は508kg。これは北海道で育成されていた頃と概ね同じ馬体重ですが、パドックを周回する姿は覇気に欠け、踏み込みも浅く、馬体も明らかに緩く見えました。改めて育成の進捗を確認すると、7月に移動した直後の馬体重が529Kgに急増しています。これは酷暑と長距離移動を考えると不自然な感じは否めません。

そこで募集時からの馬体重の変化の記録を抜き出してみると、

461→445→456→475→466→483→493→500→506
→509→508→509→523→529→515→500

でした。何度か20kgい急増を記録しており、本質的に太り易い体質なのかもしれません。

結果を見ると入厩からゲート試験を経て厩舎で20kg絞られて出走に至った状況ですが、本馬のベスト体重は更に下にある様に思います。北海道育成時の500kg前後から更に絞って490kg前後の馬体重にして、漸く真っ当に走れる様な気がします。

本馬の走破時計2.00.2は勝馬よりも3.8秒も遅れています。勝馬の時計は標準レベルで然して早い時計ではないことを考えると、この3.8秒の差は相当厳しいものと考えられます。正直、将来を覚悟しなければならないレベルの大敗とも言えるのですが、どうしても引っ掛かるのが調教の時計とのギャップです。

ウッドで66.8-51.7-37.7-24.4-12.2を記録しており、これだけの時計で走れる馬がレースで水準より4秒近く遅れることは、単純には考え難い結果です。ここはポジティブに「何らかの事由により本来の力を発揮することが出来なかった」と考えるならば、その要因を見極めることが不可欠となります。

とりあえず要因として眼が得られるのは、

・緩すぎ。仕上がり不足。
・坂路が使えずに絞れなかった。
・距離1800Mは長すぎ。
・囲まれて嫌気がさした

辺りになるかと思いますので、次は条件を変えて試して欲しいと思います。レース後の竹内師からは「まだ馬体が太かったみたいで勝負どころで動ききれませんでした。菅原明良騎手からは『追い切りではハミを取ってしっかりと走れていたのですが、レースだと体力不足に感じました。距離ももう少し縮めた方が良さそうです』との話でした。」のコメントが出されています。

一旦は放牧に出されると思いますので、坂路でガンガン鍛えられる外厩に任せて、一から馬体を作り直して欲しいと思います。

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