YGG出資馬の近況 2023/5/25

YGG出資馬の近況 2023/5/25:ラインオブフェイト、ドライスタウト、レーヌドゥール、トレブランシュ、クリスタライズ、リナリア、リリーズブルーム


1.ラインオブフェイト

5/21、高瀬川Sに出走するも14着に大敗してしまいました。何より、斤量有利の条件を活かすことが出来ず、先行策を取れなかったことが致命的でした。問題は先行出来なかった要因を何処に求めるかですが、詰まるところは「揉まれる競馬を嫌う」と言う初期からの課題を解決せずに来たことが遠因にあると思います。

レース後の田島師からは「一旦放牧に出して適切な番組を探して行こうと思います。」の旨のコメントがされていましたが、その後のクラブとの協議によって、船橋の新井清重厩舎への移籍が決定しています。

残りの現役生活が約10カ月の本馬にとって、また3カ月もの外厩生活はあまりにも勿体ない上に、上積みも臨み難いと考えれば、この移籍は諸手を上げて賛成したいところです。船橋のリーディング厩舎であれば、トップジョッキーの確保も可能な筈であり、現役生活の最後に元気に活躍する姿をみせて欲しいと思います。

2.ドライスタウト

クモズレの症状が悪化してしまい、選出されていた「さきたま杯」も回避することになりました。牧浦師からは症状の悪化が報告されており、再発を防止する上でも秋競馬まで復帰は難しい胸のコメントがされています。

正直、ここまでのプロセスには不信感も大きく、ことがここに至る前に厩舎とチャンピオンヒルズの何れかで止める段階があったと思われます。互いが責任を回避している様にも見えて、(問題点をクリアにしないと言う意味で)典型的にダメな組織の気配を感じます。

そして、以前から指摘される問題点が今後の計画を提示ない、行き当たりバッタリ感です。「秋まで競馬に使えないなら、その後をどの様な計画で進めるのか?」、G1を狙う馬ですから常に中期計画は立案されているべきです。もちろん、症状の変化に応じて随時計画を見直すことは前提であり、「状況が流動的なこと」と「計画を立てないこと」は異存関係にありません。

ここに来てG1馬を育てるレベルに対して、厩舎の経験値と管理能力が不足している状況を露呈してしまった気がします。

3.レーヌドゥール

美浦TCにて調整が続けられています。頓挫が続いて、未だデビューの出来ない本馬ですが、ここにきて順調に追い切りが重ねられて来た印象です。5/24には初のコース追いが実施され、83.5-67.1-52.1-37.8-11.6(位置5,G前仕掛け)を計時しています。

馬場の内目を通過したもので、3歳勝馬ディナトセレーネ(馬なり)の内を0.7秒追走して0.3秒遅れており、十分な時計ではありませんが、ここまでの過程を振り返ると「良くここまでこ来ることが出来た」と感じずにもいられません。

もう少し中間のラップを早くしたいところですが、このまま時期を考えればこのまま競馬に向かうことになりそうです。具体的な目標レースには言及されていませんが、尾関師からは「芝も回数使った後に使えなくなると困りますし、その辺も含めて考えたいと思います。」のコメントがされており、先ずは芝で降ろすことになりそうです。また距離については「短距離馬ではない」の判断から1800M辺りで使われる模様です。

4.トレブランシュ

森本Sにて放牧中です。北海道遠征への帯同が検討されていましたが、クラブ側の意向で1400Mに再挑戦する方針が決まったことで、北海道遠征も見送りとなりました。具体的な目標レースは6/18の東京・1勝クラス(芝1400)とのことで、明日の検疫で帰厩する運びとなりました。

個人的には短距離専門にする馬では無いと思っていましたし、前走の内容も1400と比較して必ずしも良くは見えませんでした。そう言う意味で、今回のクラブ側からの震源はウエルカムですし、出来ればマイルまで延ばせることを期待しています。

5.クリスタライズ

道営・佐々木厩舎にて調整が続けられています。流動的だった次走については「6/8のウィナーズCに出走し、その後の状態で栄冠賞に向かうか否かを決定する」方針が決定しています。

6.リナリア

岩城Sにて入厩前の育成が続けられています。先週、伊坂師が牧場を訪問されて状態を確認されたとのことですが、一緒に移動した馬と比較しても緩さが抜けない状態で、直ぐに入厩には至らない模様。当面は牧場で乗り込みながら良化を待つことになりそうです。本当はゲート試験だけでも通した上で、外厩でトレーニングを積んで欲しい気持ちはありますが、「流石に緩過ぎる」と言われたら仕方の無いところです。

7.リリーズブルーム

チャンピオンヒルズにて育成が続けられています。現在の運動メニューは坂路15-16が行える所まで戻っており、馬体重も464kgで細化は止まった模様です。

これを受けて、牧場側から厩舎サイドに対し入厩の打診があった気配ですが、牧浦師からは「ゲート試験からレースに直行するイメージ」が示されたとのことで、当面は乗り込みを継続することになったとのこと。

一般に、ゲート試験からレースに直行するかは、気性を含めて試験後の状態を見て判断すべき事案であって、最初からレース直行を前提とすることには違和感を覚えます。穿った見方かもしれませんが、外厩からのオファーを断って、入厩を遅らせるための方便に思えてなりません。

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コメント

  1. ぴよぴよ より:

    ドライスタウトについて
    競走馬の怪我がどのタイミングで良化するかなんてわからないのが当然なのに、良化したらスケジュールを考えることのどこが悪いんですかね?
    ゲームでは怪我発生段階で何週間休みって出てきますが、それと同じだと思ってんの?

    • macKy より:

      ぴよぴよさん、

      「回復までの期間が何週間か判る」に類いする様なことは書いていませんが?
      自分が書いたのは下記の通りです。
      『症状の変化に応じて随時計画を見直すことは前提であり、「状況が流動的なこと」と「計画を立てないこと」は異存関係にありません。』

      「予測が難しいこととが計画を立案しないことの理由にはならない」と言うのが自分の考えです。予測の難しい状況に対しては、メインプランとコンテンジェンシープランを立てることが優れたマネージメントだと思っています。