2/26阪神2R:ミスティックロアは大出遅れも能力だけで2着

2/26、阪神2R・未勝利(ダート1800)にて愛馬ミスティックロアがデビューしました。仕上がりの遅いアロゲート産駒であることに加えて、挫石による頓挫があったことで、残念ながら新馬戦に間に合わせることが出来ませんでした。既走馬を相手に競馬を判っていない新馬が戦うことは大きなハンデになるのですが、調教の内容が素晴らしかったことで、まさかの1人気タイに推されました。

まず、今走の馬体重は508Kg。チャンピオンヒルズ育成時の馬体重が516Kgでしたので、ゲート試験で多少絞られた模様です。パドックを周回する姿はチャカついて落ち着きが無く、未勝利戦に新馬が紛れ込んだ印象は拭えません。只、事前にコメントの有った様な気性面の課題については、特に感じられませんでした。

アロゲート産駒は良績が外枠に偏重する傾向がありますので、大外13番は絶好枠を引けたのですが、いざゲートが開いて見るとまさかのトコトコ歩きスタート。 スタート直後に2馬身差のビハインドを背負う展開になりましたが、二の脚は使えて、1角入口では8番手まで押し上げます。

ここから、鞍上の戸崎Jは砂を被らせるのを避けたのか、最内から5頭分外寄りの大外を回して9番手でバックストレートに出ます。目覚ましかったのはここからの走りで、馬なりのままスルスルとポジションを上げて行き、ラスト800M地点では既に3番手を確保しました。1000M通過が65秒のスローペースが味方したことは確かですが、序盤の遅れを考えれば、見事な捲りだったと思います。

3角~4角では2番手まで上がり、直線に向いても手ごたえは抜群で脚色は衰えません。内で脚を貯めていた勝馬ダブルジョークにぶつけられ、弾かれた隙に1馬身の先行を許しましたが、鞍上のコメントに依れば「これでスイッチが入った」で2段ロケットに点火。首の上げ下げの差まで追い詰めましたが、最後は及ばずの2着となりました。

このレースを振り返ると、スタートの出遅れと1角~2角の距離ロスで、大きなハンデを背負いましたが、これを2角を回ってから1000Mを息を入れずに挽回して、最後までその脚色は衰えませんでした。5Fのロングスパートにも関わらず、ラスト3Fは37.0秒の上り最速を記録しており、もはや未勝利馬のレベルとは言い難いものがあります。本走で最も強い競馬をしたのはミスティックロアで間違いありません。

また、Target-JVの補正タイムでみても、ミスティックロアは指数「107」を出しており、これは昇級しても十分戦えるレベルの時計であることを示しています。それを、序盤の大出遅れの上で記録しているワケですから、スムーズな競馬が出来る様になれば、昇級戦すら余裕で勝ち負けが期待できます。

正直、これだけのパフォーマンスを見せてくれたワケですから、「未勝利戦は単なる通過点」と考えて、全く支障はありません。矢作厩舎ですから、脚元に異常が無いことを前提に、続戦の可能性は十分に高いと思います。仮に苦手な内枠を引いてしまっても、一旦下げて外から回す競馬をすることで、未勝利戦レベルは十分に勝ち切ることが出来そうです。

これだけの能力が確認出来た以上、サクッと未勝利戦を突破して、ワンチャン伏龍Sを狙って欲しいと思います。

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