2/19フェブラリーS:ドライスタウトは厳しい競馬の中で4着

2/19、東京11R・フェブラリーS(G1・ダート1600)に愛馬ドライスタウトが挑戦しました。初の中央重賞がG1の大舞台にも関わらず、2人気に推されたドライスタウトでしたが、終始スムーズさを欠いた競馬を強いられ、最終的に4着となりました。

前走すばるSから6週間の節を空けて、万全の仕上げで臨んだドラ売スタウトの馬体重は526Kg。-12Kgの減少となりましたが、パドックを周回する馬体からは絞れた好印象を受けました。

これは仕上がりが甘いと言われた、昨年のレースに対して、オキザリス賞・全日本2歳優駿で好走した2歳時の馬体重に近く、520Kg台が本馬のベストなのかもしれません。G1の大観衆を前にして落ち着き払った周回で、柔らかくてシッカリとした踏み込みが印象的でした。

本馬場に入ると、少し行きたがるところを見せたのか、一旦落ち着かせることもなく、直ぐに返し馬に入って行きました。

4番枠からのスタートは無難に出ましたがベストとは言い難いものでした。二の脚を使って4番手のポジションを確保しましたが、1人気のレモンポップに外側を押さえられてしまいます。この部分の展開が本走のポイントで、正にスバルSの苦しい展開を再現してしまうものでした。

只、すばるSと異なったのは、「4番枠からのスタートでは、鞍上に選択肢は無かった」と言う点だと思います。唯一の可能性はレモンポップの後ろに下げてブロックを回避することですが、それを正解とする根拠はなく、鞍上を責めることは出来ません。

レースは4番手のまま4角を回り、直線でレモンポップが抜け出すのを待って、追い出しを開始します。1人気馬に仕掛けで遅れた時点で、勝敗は決していましたが、進路が出来た瞬間から抜け出すまでに時間を要したことは見逃せません。これがドライスタウトの操縦性の不足なのか、終始揉まれたことに因る反応の遅れだったのか、何れにしても今後の課題になる様に思います。

その後は先行する3頭を交わしたものの、追い込み馬2頭に差されてしまい、最終着順は4着となりました。もっとも、2頭に差されたことについては、追い込み馬に利した展開であったことが大きく、今回の着差=能力差とは思いません。むしろ、ラスト100Mから加速して、5着馬アドマイヤルプスの追撃を凌ぎ切った走りは評価してあげたいポイントです。

このレースで賞賛すべきは「前からの競馬をした厳しいペースにも関わらず、36.3秒の上りを使ったレモンポップの能力」であり、これは時計以上に高評価すべき内容です。これに対し、同様のラップで走った上に、馬群で揉まれる形になったドライスタウトは、レモンポップ以上に厳しい展開になりましたが、それでも36.9秒の上りを使って4着を確保した内容は、「十分に強い競馬をした」と評価できると考えます。

レースを振り返って、すばるSと同様の形になってしまった点は残念でしたが、これは4番枠が仇になった結果であって、これがレモンポップと逆であったら、結果は違ったかもしれません。ドライスタウトの4着は、G1級の古馬を相手に最も厳しい競馬をした上での着順であって、何ら恥じ入る必要はありません。

過去10年間、4歳時にフェブラリーSに出走した馬は22頭いますが、その半数以上が2桁着順に敗れています。反対に掲示板を確保した馬は8頭(コパノリッキー、ノンコノユメ、モーニン、ゴールドドリーム、サンライズノヴァ、コパノキッキング、カフェファラオ、ソダシ)ですが、何れも後に大きなレースを勝利しています。ドライスタウトも明らかになった課題を克服して行くことで、これらの名馬に続いて行くことが出来と信じています。

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