10/22東京4R:トレブランシュはスピードで押し切って1着

10/22、東京4R・未勝利(芝1400)に愛馬トレブランシュが出走しました。跛行により2週間スライドしてのレースでしたが、全く危なげの無い完璧な競馬で、見事に勝利を飾りました。

本走の馬体重は-4Kg減って424Kg。小柄な馬だけに1つ使っての細化が懸念されましたが、変わらぬ状態で出走をすることが出来ました。パドックは特に問題なく1人で普通に引かれており、踏み込みもシッカリして良い状態に見えました。

一方で、テレビ画面には映りませんでしたが、返し馬の段階で荒ぶる素振りを見せたとのこと。これはデビュー戦も同様で、馬場入場直後は落ちついていたものの、他馬が返し馬に入ると、走りたい気持ちが先になって暴れていました。この辺りに、本馬の闘争心の一端を見ることが出来ると思います。

ゲート入りは全く問題なく行われ、その後、何故かスタート合図が出ずに暫く待たされる時間が続いたのですが、本馬には影響がありませんでした。前走と同様、最高の反応速度でスタートを決めると、二の脚が速く、楽に先頭に立つことが出来ました。映像で見ても、この間に鞍上は押し出す様なアクションは取っておらず、軽く促すのみで馬自身から走っていることが判ります。

事前の展望でも書いた様に、やはり本馬は登坂を全く苦にしておらず、スタート直後の坂で楽にスピードに乗ることが出来ています。スタートの才能に登坂のスピードを加えて楽に先頭を取ったこと、そしてそこから無用に抑え込むことなく、馬の機嫌を損ねずに乗ったことは、津村Jの好騎乗だったと思います。

結局レースは「スタートからゴールまで先頭の景色を譲ることなく勝ち切った」ことになりますが、決して暴走をしたワケではありません。確かに鞍上は中間でペースを落としていませんが、残り400過ぎに見せ鞭を使い、残り200で初めて鞭を使う余裕がありました。最後の最後は2着馬に迫られましたが、本馬もラストは流しており、実質的に完勝と言える内容でした。そして何より、最も強い競馬をしたのも本馬で間違いありません。

Target-JVの補正タイムを見ると「104」が出ており、2歳未勝利戦の水準は上回っていることが判ります。一方で、昇級して即通用する時計かと言うと、そこまでの確証はありません。只、内容的にはここから上積める要素が散見され、十分に戦って行くことは出来る筈です。

そして、その上積みの1つの可能性は番手からの競馬を覚えることだと思います。スタートセンスを生かしつつ番手から抜け出す競馬を身に着けられたならば、展開的な対応能力も増えて成績もより安定するはずです。陣営は本馬の適性を1200~1400と考えている模様ですが、将来的にマイルまで対応することも考えれば、脚を溜めることを覚えることが不可欠です。

只、繰り返しになりますが、未勝利戦は「勝てる時に確実に勝つこと」が何よりも重要であり、今回のレースで脚を溜めることを教えなかったことは、決して間違いでは無いと考えています。言い換えれば、「今回のメンバならばスピードで押し切っても勝てると判断した」と理解しています。

今後の予定について陣営からの具体的な示唆はありませんが、「この後は2週前の事もあるので、基本的には放牧に出して一息入れてあげたいなと思っています。まだ体がしっかりしている訳ではないので、ここで一つ勝てた事で成長を促して行ければと思います。」とのコメントが出ています。

これがどの程度の休養を意図しているのか読み解けませんが、年内に復帰を考えるのであれば、12/10のつわぶき賞(中京・芝1400牝)を目指して欲しいと思います。牝馬限定戦で、得意の左回りであることはもとより、中京・芝1400は先行有利のコース形態である上に、ラストに急坂が控えています。全ての面で東京・芝1400よりも本馬の脚質にマッチしたコースであり、コース選択だけでも前走からの上積みが見込めます。

そして何より、「今の段階で1200への短縮は止めて欲しい」と言う個人的な希望もあります。早期から1200を走ってしまうと、それこそタメが効かなくなる可能性が高く、それだけは避けて欲しいと思います。正直、本仔をクラッシックを目指す馬だとは思っていませんが、フィリーズレビューかファルコンステークスを目指す夢は持ちたいと思います。特に、中京・芝1400のファルコンステークスへの出走は理想的な目標になると思います。

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