GF出資馬の近況 2022/10/14

GF出資馬の近況 2022/10/14:ヴァロンダンス、ダイヤモンドフジ、スマラグドス、ジュエルアズギフト、ゴールドケープの2021、エイシンバンバの2021


1.ヴァロンダンス

ノーザンファーム空港にて調整を続けています。リファビリプロセスを漸く終えて、本格的な乗り込みが開始されました。坂路を開始しても問題の出なかったことから、現在は週3回×2本の登坂を行えるところまで回復しています。現在のペースは17秒台止まりですが、これまでの休養で馬体が相当緩んでしまっていることから、ここは焦ることなくに下地から作り直した方が良いでしょう。現在の馬体重は490Kgとのことで、あと30Kgは絞ってゆく必要がありそうです。

2.ダイヤモンドフジ

一旦、園田競馬・田中一巧厩舎に転出して、中央復帰を狙う本馬ですが、移籍後の調整を順調にこなしています。10/14には園田での初追切を実施して、5ハロンから70.8-54.0-39.6-26.6を計時しています。田中師のコメントに依れば「これまでのレースからは前進気勢の強いタイプに見えましたが、普段の調教は大人しく、おっとりとした性格です。」とのこと。

来週ゲート試験を受審の予定で、手綱を取る下原Jに距離適性の判断を仰ぐ模様です。中央デビューの当初はゲート難の傾向が見られた本馬ですが、現在は「おっとりした性格」と評されるのであれば、ゲート試験の不安は無いと考えて良さそうです。

3.スマラグドス

グリーンウッドTにて調整を続けています。次走目標の京都2歳Sまで、まだ1か月近くあることから、現時点ではトラックを17秒ペースの余裕をもった調整が続けられており、デビュー戦の疲労は既に解消していると思われます。一方で、牧場スタッフのコメントに依れば、1つレースを使ったことで、「ピリッとした所が出て来ている」とのことで、これは良いニュースと捉えたいと思います。入場時の馬体重は468Kgとのこと。

4.ジュエルアズギフト

10/7、ゲート再試験を受審して、「枠入りは怪しかった」とのことですが、なんとかこれに合格しています。一方で、このままレースに進めるにはテンションに不安のあるとの判断から、一旦、チャンピオンヒルズに戻されてリフレッシュを図ることになりました。この辺りの判断には、姉2頭の気性で苦労された牧浦師の経験が反映されている気がします。

10/9、チャンピオンヒルズへの移動を完了し、現在は周回コース3000Mと坂路1本を15秒ペースで乗れる所まで回復しています。牧場スタッフのコメントに依れば「ゲート練習と試験で、少し精神的に苦しいところが出ていたみたいですが、こちらに来てからはテンション面に問題は無く、体に大きな疲れもありませんでしたのですぐに乗り出すことが出来ています。煮詰まる前に環境を変えてリフレッシュ出来たのが良かったみたいです。」とのこと。この感触であれば、11月初には帰厩して、年内のデビューも視野に入るかもしれません。

5.ゴールドケープの2021

社台Fにて育成を開始しています。初期馴致を完了し、本格的に競走馬としての管理が開始されています。9/30には早々に坂路入りが行われ、現在は週2日の登坂が行われているとのこと。新坂路コースが完成する前の社台Fでは、春先までトラック調整が続けられていましたので、その頃と比較すると隔世の感を感じます。

牧場スタッフのコメントに依れば「背腰に緩さがあり、まだ前後のバランスが上手く取れていない印象なので、無理のないように筋力を付け、ブレない走りを教え込んできたいと思います。」とのこと。現在の馬体重は462Kgあり、この馬格があることで早期のトレーニングの出来ることは間違いありません。ちなみに、デビュー時の予測体重は488Kgになります。

6.エイシンバンバの2021

武田ステーブルに移動して育成を開始しています。既に初期馴致を完了し、10/12よりBTC内の厩舎に移動をしているとのこと。牧場スタッフのコメントに依れば「牧場では1周300m程の周回コースで、手前替えやハミ受けの練習などをじっくりと行いました。今後ペースが上がっていった際に、少しテンションが高くなるような雰囲気はありますが『この時期の姉よりも集中力は高い』と、騎乗者は話ていました。」とのこと。

ここで言う所の「姉」とはジュエルジュエリーを指すものと考えられ、確かに過去記事を確認すると「入場時にテンションが高目だった」旨のコメントがありました。その後のジュエルジュエリーの気性は我慢出来ていますので、本仔についても過度な懸念は不要かと思いますが、最終的にルヴァンヴェールが去勢されたことを考えると、油断は禁物かもしれません。

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