6/12東京6R:スズナミは末脚を伸ばして4着

6/12、東京6R・未勝利(芝2400)に愛馬スズナミが出走。ラスト200Mから末脚を伸ばして追い込みましたが、結果は4着に留まりました。

同条件の前走で6着に敗れたスズナミですが、1走スキップした中7週でのレースになりました。馬体重は前走から+10Kg増加して412Kg。馬格の小さいことは言っても仕方のないことで、今回の+10Kgは確実に馬体が良く見えました。

レースの展望でも書きましたが、ここからは勝ち筋を意識したレースをする必要があり、そのための条件として、「ラスト3Fの位置を先頭から0.5~0.6秒の範囲にキープすることが必須」と考えていました。そして、これにはスタートから前目のポジションを確保することが理想です。実際、林師からも「今回は可能ならば流れに乗せた競馬をさせたい」旨のコメントが出ていましたので、鞍上の永野Jにも行ける限り行く様に指示がされていたと思います。

レースは綺麗なスタートを切ることが出来て、加えて外隣馬が出遅れたことから、フリーな形でテンを走ることが出来ましたが、それでも行き脚が付きません。一つの仮説として、周囲を気にすることで序盤を前に行けない可能性を考えていたのですが、今走を見る限り、単純に「パワー不足でスタートダッシュが効かない」ものと理解しました。

1角入口では9番手のポジションで、鞍上は無理をせず内に入れて距離ロスを防ぐ競馬に切り替えました。これは林師のレース後のコメントにもありましたが、好判断であったと思います。このままレースはスロー気味のペースで進み、9~10番手のポジションで4角を回りました。後方で脚を溜めて来た外の馬の脚色が良く、4角出口で内に進路を取ったことは惜しかったところで、馬場状態を考えれば焦らずに外に出した方が結果は良かったかもしれません。結果論ですが、最終的には外目に進路を取り直していますし..。

迷う所はありつつも、ラスト400Mからは進路を確保して鞭を入れましたが、なかなかエンジンが掛かりません。ラスト200M地点でギアが1段上がると、急激に追い込みを開始しましたが、前を捉え切れず4着と言う結果になりました。最後の脚色は2~3着馬に勝っており、あと100Mあれば交わせた様に思います。また、同じく追い込んできた5着馬に対し最後まで譲らず凌ぎ切った姿は、勝負根性の出て来たことを感じさせるものでした。

着順も内容もこれまでのベストと言えるレースでしたが、ポイントは競馬をしたポジションです。もはや、スタートダッシュが付かない点は諦めるとして、その後のポジションを下げずに9番手のまま我慢出来たところが、今走の進歩であると思います。
前述したラスト3F位置での先頭との差は0.9秒でしたが、これは先頭が無理に逃げた結果でもあり、2番手との差は0.6秒差にキープしています。やはり、これ位の範囲で競馬を出来れば、勝負になると言うことでしょう。Target-JVの補正タイムは「96」が出ており、これまでのベスト「92」から大きく数字を伸ばしました。これならば、条件さえ嵌れば勝ち上がりの見えるレベルと判断することが出来ます。

そこで、ここからは勝ち上がりを目指すための条件を考えて見ます。スタートダッシュの効かないことは判りましたので、前目からの競馬は諦めるとして、少なくとも中段から前の競馬をしたいところです。序盤のペースを落としたいなら、距離を2600Mまで延ばす選択肢もありかもしれません。

そして、こっちが本命だと考えているのが坂の影響です。今走でもラスト400M地点で鞭を入れるも反応せず、200Mからギアが上がりました。これを反応が鈍いと考えることも出来ますが、別の可能性として「パワー不足で坂ではスピードが上がらない」ことが考えらえます。これはスタートダッシュの効かない状況と符合するものがあります。

「平坦になってから加速が出来た」と考えるならば、終始平坦の新潟内回りコースは本馬にとってベストマッチとなる可能性があります。そこで、今後のローテーションを想定すると、候補レースは以下になります。

6/26 東京・芝2400
7/31 新潟・芝2200
8/20 新潟・芝2400
9/04 新潟・芝2200

この時期は芝2200でもフルゲートになる可能性がありますから、確実に出走するためには権利を確保しておきたいところです。そうなると、悩ましいのは6/26の東京・芝2400の扱いです。新潟開催を本命に定めるのであれば、6/26はスキップして7/31に向けて仕上げる選択肢も有り得ます。
正直、スズナミが中3週で3連戦出来るかと言うと不安が残りますし、6/26に権利を取り損ねると、7/31には出走できない可能性も生じます。もし6/26をスキップすれば、優先権は失いますが、節が十分に空きますから出走は可能と判断出来ます。更に、「7/31以降は新潟での3連走を見込まなければならない」と考えれば、6/26を回避することも一つの英断かもしれません。

レース後の林師のコメントに依れば「上位2頭は強かったですが、この馬も差の無い競馬が出来ていましたので、メンバ―次第でチャンスがあるかもしれません。レース後の状態に問題がなければ、中1週の同条件に向かいます。」とのこと。現時点では6/26を次走の本線とする様ですが、ここからの正解は判りませんので、全ては師の判断に託したいと思います。

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