5/4園田・兵庫CS:ドライスタウトはスタートで滑って4着

5/4、園田8R・兵庫チャンピオンシップ(Jpn2, ダート1870)に愛馬ドライスタウトが出走しました。昨年末の全日本2歳優駿(Jpn1)を制した後、長期休養明けの復帰戦になります。

今走の馬体重は+14Kg増加して534Kg。パドックを周回する様子を見て、メイチの仕上げまでは行かなくとも、増加した体重の大半は成長分と考えられ、雄大な馬体は出走馬の中では抜けて良く見えました。割と真面目に、この時点では「本レースもドライスタウトにとっては通過点だな」などと考えていたりします。

ここで、本レースの多くの予想記事では、距離延長と園田1870の大外枠が懸念材料として挙げられていましたが、この懸念材料が最悪の形で顕在化してしまいました。陣営でもスタートに注意が必要であることは想定されていましたが、それでも滑ってしまい大きく出遅れてしまいました。それも、落馬しなかったのが不思議なレベルの体勢の崩し方で、この時点で「今回のレースは終わってしまった」と言って過言ではありません。

鞍上は積極的に前を追って直ぐに5番手まで押し上げましたが、ここまでに消費した脚はあまりにも大きなものでした。恐らく、着を拾うことに徹するならば、開き直って後方で脚を溜めてロングスパートを賭ける方が現実的だったと思いますが、流石に1人気馬の責任として、勝ちに行く競馬を放棄することは出来なかったのかもしれません。

しかし、序盤の無理なダッシュと、インから4頭外を終始回らされる距離ロスが加わって、ドライスタウトのスタミナは確実に削がれて行きました。約1300M地点からすでに手応えに怪しさが感じられる様になり、3角入口では既に後退を開始していました。

結局、最後の直線では全く貯金は残っておらず、鞍上も追うのを諦めた状態でゴール板を切る状況になりました。むしろ、「この競馬から4着を確保出来たこと」を褒めてあげたいレベルでもあります。

今回の結果から、「ドライスタウトに1870Mは長すぎるた」の論調を耳にしますが、本レースでは1300地点で既に手応えが怪しかったことから、「距離延長が直接的な問題では無かった」ことは明らかです。やはり、「スタートから無用な脚を使い、終始息の入らない展開で、コーナの外々を回らされた」と言う、負の連鎖が本馬の本来の力を奪ったものと考えるべきでしょう。但し、本馬がメイチの仕上げでは無かった点は着差に影響した可能性は残ります。

牧浦師からも「小回りで躓いて大出遅れして、終始出しっぱなしみたいな感じになってるので息が入るような所もなく、ずっと外外回ってるので、参考外で度外視で良いかなと思います。」とのコメントが出されており、評価としては自分も「ノーカン」で良いと思います。

気になるのはレース後の本馬の状態ですが、翌日の状態で「球節に傷を作った」との情報が出ているだけで、脚元に怪我が出ていないことは何よりでした。只、陣営としては「1870Mは本質的に長い」と考えている気配もあって、1600MのユニコーンS(G3)を次走の目標に据える方針が示されています。

一方で、ユニコーンSまで残り1カ月+αで期間で馬体の回復が間に合わない場合には、JDD(Jpn1)を目標に変更することも想定されています。ユニコーンS→JDDの連戦は間隔が短いことから、もし何れか一方に絞る必要があるのであれば、個人的にはJDDを選んで欲しい気がします。更に2000Mまで距離が伸びますが、本馬の中距離適性について3歳戦の間に結論を出してしまいたい気がします。
今回のレース結果から、JDDに出走すれば大きく人気を落とすことは必至であり、その楽な環境でレースをさせてあげたい気がします。もちろん、鞍上は大井を知り尽くした戸崎Jの継続騎乗が前提です。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする