GF出資馬の近況 2022/5/6

1.ルヴァンヴェール

5/5の新潟12R・1勝クラス(ダート1200)への出走が確定しています。先週末に挫石の様な症状を見せたとのことですが、直ぐに処置を行って特に問題は出ていないとのこと。5/4には美南坂で最終追切を実施して53.2-37.7-24.8-12.7(一杯に追う)を計時しています。従来の追い切りと変わらぬ時計が出ており、ここからも挫石の心配は無かったと考えて良さそうです。

相手関係を確認すると、前走3着内の馬がルヴァンヴェールを含めて3頭しか出走しておらず、ルヴァンヴェールが勝ち負けを狙える位置にあることは間違いありません。只、懸念材料は好騎乗を続けてくれていた菅原Jから小沢Jへの乗り替わりになること。-2Kgの減量騎手になりますが、それでも鞍上弱化の感は否めません。幸い、ルヴァンヴェールはスタートの上手な馬ですから、1~2番手につけて一気に逃げ切りを図る様な、鞍上の経験値に左右されないシンプルな騎乗で挑んで欲しいと思います。

2.ローズボウル

4/30、東京12R・2勝クラス(ダート2100)に陣営も勝負気配で出走しましたが、結果は原因不明な8着に沈んでしまいました。林師のコメントに依れば「レース後の脚もとや馬体に気になる箇所はありません。騎乗運動再開後の歩様等を確認してからになりますが、再度東京競馬目標で調整を進める予定です。」とのこと。

レース直後のコメントでは1800Mを視野に入れる趣旨のコメントが出されていましたが、今回のコメントにて東京開催の間はダート2100路線がキープされることになりそうです。個人的には高々1回の凡走で最も得意な条件と目されてきた東京ダート2100への適性を疑うことに疑問がありましたので、今回の陣営の判断には安堵しているところです。

残りの東京開催の間には5/22の是政特別、6/12の八王子特別のダート2100が組まれており、この2戦で結果を出して貰えればと思います。

3.アレグロモデラート

フレグモーネからの回復が思わしくなく、ノーザンF空港に戻って治療と回復に当たることになりました。5/1には既に移動を完了しています。武井師のコメントに依れば「抗生剤を止めてからも左後肢の痛みは安定し、先週末から運動時間を60分に延ばしています。」とのこと。

恐らくは、クラッシック戦線への出走の目を残すために、回復の過程にも関わらず抗生剤の使用を早めに減らしたことが、結果的に回復を遅らせたものと考えています。状況がここまで裏目に出てしまった以上、治療と調整が完璧になるまで実施して、秋競馬に戻って来て貰えればと思います。

4.ヴァロンダンス

外厩での乗り込みが進んで、再走が間近に迫っていた本馬でしたが、先週末の追い切りの際に左前膝に熱感と腫れが発生したとのこと。レントゲン検査の結果、『左前膝第3手根骨に矢状(しじょう)骨折。全治期間は6ヶ月』との診断結果が出てしまいました。

本診断結果から、復帰は未勝利戦に間に合わないことが確定してしまい、協議の結果、「一旦地方に転出させて中央再登録を目指す。」ことが決定されました。恐らく、復帰戦は年明けになると思いますが、本馬は父ドレフォン産駒でダート適性にも不安はないと考えられることから、本来の競争能力を回復すれば3勝して中央復帰は十分可能であると思います。

5.ダイヤモンドフジ

5/8の新潟2R・未勝利(芝1200)への出走が確定しました。5/4には栗東坂で最終追切を実施して、53.8-39.3-25.3-12.6(馬なり)を計時しています。京都新聞杯に出走する僚馬ボルドグフーシュと併せて、0.6秒先行してアタマ分だけ遅れていますが、調教動画を確認すると、相手が来るまで待ってタイミングを合わせている様子が確認され、余裕のある走りであったことは間違いありません。更に、僚馬には騎手が騎乗していたことも考慮すると、本馬の追い切りは相当な好タイムと評価して良さそうです。

相手関係を確認すると、勝ち上がりまでもう一歩の馬が多数出生していますが、確証級がいないことも間違いありません。デビュー戦で2着の本馬の総力をここでも示すことが出来れば、十分に勝ち負けまで狙えるものと考えています。但し、その為にはゲートを無難に出ることが条件であり、なんとか気性的に堪えてくれることを祈っています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする