2020年グリーンFから募集して欲しい仔馬④

2020年度グリーンFから募集して欲しい仔馬の4回目です。(一覧はこちら

4回目の今回は、募集されれば前回ピックアップしたマキシマムドパリの2019と双璧の人気を成すであろう仔馬をピックアップします


No4.サザナミの2019

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :ハービンジャー
母父 :ディープインパクト
性別 :牡馬
毛色 :鹿毛
FN :2号族
誕生日:2019年3月30日
生産 :社台ファーム

2.牝系情報

母馬のサザナミは元グリーンファーム所属馬の活躍馬です。小柄な馬格ながら5勝を上げて、オープンクラスまで上り詰めました。本仔はその初仔になります。また、現2歳のローラーコースターは、本仔の叔母にあたります。

なお、本仔のFNはグリーンファームとの相性が最高の「2号族」である点も、オカルトですが留意したいといころです。

3.種牡馬

父ハービンジャーについては、マキシマムドパリの2019の稿を参照願います。

4.血統配合

ハービンジャーの配合上のポイントとして、「母系にサンデーサイレンスの血があること」「母系にNureyevの血があること」が知られていますが、本仔はこの2条件を満たしています。
また、現時点で母父にディープインパクトが入った産駒の数は多くありませんが、「父ハービンジャー+母父ディープインパクト」組合せとしては、ファルコンS(GⅢ)を制したハッピーアワーが現れており、配合上の不安はないと考えて良いでしょう。

また、フェデリコテシオの理論で本仔の血統を考察すると、次のような分析になります。

優先祖先:Green Desert
基礎体力:56%

本仔の優先祖先は母系のGreen Desertになります。母サザナミの優先祖先はGreen Desertから更に遡ったNever Bendであり、サザナミがディープインパクト産駒としては比較的珍しい短距離で成功したのはこの母系の血が表に出た結果であると考えられます。

ここで、Green Desertの成績を紐解くとジュライC(GⅠ・芝1200)に勝鞍がある様に、芝の短距離適性になりますので、本仔の脚質も芝の短距離になることが期待されます。さらに、Green Desert自身の活性値がMAXの8である点も評価したい所です。また、基礎体力値も56%あり、標準レベルは十分にクリアしています。

一方で、気になる点はマキシマムドパリの2019の稿でも触れた様に、「父ハービンジャーの活性値が劣勢期の4である点」です。近年のハービンジャー産駒の不振の原因がここにある場合には、本仔についても不安材料になり得ます。

5.予想価格(予想モデルは本稿を参照

予想価格:1700万円(基本価格:1000万円、本馬補正:200万円、父系補正:350万円、母馬補正:200万円、兄姉補正;-100万円)

予想募集価格は1700万円と算出されました。ハービンジャーの種付料が割安だった時期の産駒である点と、初仔である点が割り引かれての予想価格です。マキシマムドパリの2019と比較して、母馬の実績差が100万円の差となって表れました。

もし、マキシマムドパリの2019とサザナミの2019の両馬が期待通り募集された場合には、この価格差に注目することが重要となります。普通に考えれば母馬の実績が上であるマキシマムドパリの2019の方が高額募集される筈ですが、これが同額であったり、いわんや逆転をしている場合は、「実馬の評価がサザナミの2019の方が上である」と考えることが出来るでしょう。

6.まとめ

マキシマムドパリの2019と並んで、本仔が今年のグリーンファーム募集馬の目玉となり得ることは間違いありません。只、惜しむらくはこの両者の父馬がハービンジャーで被っていることでしょう。加えて、この2年間のハービンジャー産駒の成績不振が懸念材料として存在します。普通に考えれば、今年の募集馬からハービンジャー産駒×2頭に出資することは、分散投資の理念から考えるとリスクになってしまいます。

グリーンファーム会員としては、この2頭の貢献馬の初仔に何れも出資したいところですが、両馬まとめて出資できるかどうかは、実馬の出来と財布に相談することになるでしょう。もし、「両馬の評価に有意な差が認められない状況で、何れか1頭を選択しなければならない」としたら、自分的には母馬に出資していたサザナミの2019の方を採ることになるのですが、ここは募集馬の発表をワクテカしながら待ちたいと思います。

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