11/26京都2歳S:スマラグドスは5枠8番

11/26、阪神11R・京都2歳S(G3・芝2000)に愛馬スマラグドスが出走します。9/25の新馬戦を快勝したのち、直ぐに目標をここに設定して、リフレッシュ~仕上げまで計画的に調整が進められて来た成果が試される時がやって来ました。

具体的に、帰厩してからCWでの追い切りを4本消化しており、その内容も秀逸です。最終追い切りは3頭併せの内から馬なりのまま、僚馬を置き去りにしており、状態の良さが際立ちました。また、全体時計と上りの時計の両方が優れている点でも、2歳馬とは思えないものを感じます。新馬戦がスローペースの展開で時計的に目立たないものであったことから、競馬新聞の馬印は芳しいものではありませんが、調教を重視する予想家の中では一定の評価が得られている模様です。

個人的には2歳戦は馬券を買わないことにしており、本レースの予想も出来ないでいます。その理由は「高々1走~2走のキャリアしかない馬に対して、データで議論することは統計的にナンセンス」と考えているからに他なりません。鞍上の技量や厩舎の仕上げの力は予想因子になり得ますが、それだけで勝馬が決まる訳ではありません。いわんや血統分析などは勝ち負けの予想としては論外です。そう言う意味で、目の前の客観的事象である追い切りの内容は、より高く評価されるべきものと考えています。

ここで、「十分なデータの無い中で他馬との比較は無意味である」とすれば、検討に足るのは本馬自身の適性になります。まず阪神・芝2000と言う舞台についてですが、スマラグドスがデビューした中山・芝2000は比較的阪神・芝2000と特性の類似したコースであることから、脚質的に嵌らないリスクはないと考えています。

スマラグドスが坂路で時計を出していないことから、登坂を苦手と予想する声も聞こえますが、中山の急坂を難なくこなしていることから、この指摘は明らかな誤認でしょう。むしろ、スタートから登坂のある阪神・芝2000のコースは本馬に向いていると考えています。

次に、瞬発力勝負に劣ると言う評価については、そもそも阪神・芝2000は瞬発力よりも持続力が求められるコースであり、これも懸念には当たりません。瞬発力よりも持続力に適性の有るスマラグドスにとっては、寧ろ脚質の合致するコースとなる筈です。
また、新馬戦ではスローの展開から走り辛そうにする様子が見られましたが、比較して流れる展開が予想されるここでは、スマラグドスにとってリズム良く走れる舞台となる筈です。

最後に、展開の予想は困難ですが、恐らく陣営は前からの競馬を狙っていると思います。本走は明確な逃げ馬が見当たりませんので、スタートさえ無難に決めれば前走と同様に3番手付近をキープすることが出来ると思います。出来るだけ距離ロスを抑えつつ、3角付近から早目に仕掛ける展開こそが、調教時計から推察される陣営の狙いではないかと思います。

現在の3連単の売れ具合から推測して、本馬は単勝約20倍の10人気あたりに収まる筈です。この人気の無さは、先行策を狙うであろう本馬にとってマークが甘くなる意味で確実に有利に働くでしょう。あとは、京都2歳Sを3連勝中の8番枠が、本馬に幸運を齎してくれることを祈るのみです。

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