出資確定:フォレスタレガーロの2018

今回は、こちらでネタにした地方競馬で共有馬を持った話の続きです。前述の通り、地方競馬の共同馬主としてデビューするために、ハッピーオーナズクラブと言う新設のオーナーズにお世話になることを決めた訳ですが、その決め手となったのがこれから紹介する「フォレスタレガーロの2018」です。この馬に一目惚れしたことが今回の全ての切っ掛けになりました。以下、フォレスタレガーロの2018への出資を決断した事由について備忘録として記しておきます。


フォレスタレガーロの2018への出資判断

■プロフィール

父   :サウスヴィグラス
母父  :ダイワメジャー
性別  :牡馬
毛色  :栗毛
FN  :4号族
誕生日 :2018/03/18
母年齢 :6歳
厩舎  :田中淳司厩舎(紋別)
生産  :佐藤鉄也
募集総額:900万円

■種牡馬
父親は言わずと知れた地方競馬のリーティングサイアーであるサウスヴィグラス。今年も不動の1位をキープしており、産駒のテイエムサウスダンは先の兵庫ジュニアGP(JpnⅡ)を制しています。只、大変残念なことに自身は昨年の3月に急逝してしまっており、本仔はそのラストクロップとなります。何れにしても種牡馬としての疑問の余地はありません。

■牝系
本仔の牝系はハッピートレイルズから連なるもので、近親にシンコウラブリイを始めパッピーパスなどの活躍馬が存在します。但し、母フォレスタレガーロ自身は中央デビューするも6戦して未勝利で、そのまま地方に転出し、2年間で55戦2勝の成績に終わっています。本仔はその初仔で、出生時の母年齢が6歳と若い点はポジティブです。また、馬格が小さく出なかったことで、初仔としてのリスクは回避できたと考えて良さそうです。
一方で、母父がダイワメジャーであることから、父と併せて産駒が筋肉質の短距離適性となる可能性は高いものと思われます。但し、配合的な妙味は特に見出せません。ちなみにファミリーナンバーは4号族。栗毛の牡馬は父と一致します。

■馬体
カタログスペック的にはインパクトの少ない本仔ですが、その何処に惹かれたかというと馬体です。低重心で筋肉質な馬体は明らかに父と母父の短距離適性を具現化しており、特にトモの大きさと幅のある半腱半膜様筋はスピード能力と仕上がりの早さを期待させてくれます。膝の付き方に不安は感じませんし、セール時(10月)の管囲も21.8mmあって充分なものがあります。

そして、特に好評価したのが肩と繋ぎの角度です。短距離馬の割には角度が寝ていて、動きに重苦しさを感じさせません。これならば1400m程度はこなせそうです。欲を言えば、もう少し胸の深さがあると、スタミナ面で安心感が増したのですが、1400mまでなら問題は無いと考えました。なお、繋ぎの長さは短目に見えるので、やはり芝よりはダート適性でしょう。

更に密かなマイブームになっている歩様の定量化を行ってみると、前肢角が51°と前脚の可動域がやや狭いものの、後肢角は43°で充分な可動域を示しています。これを肩の角度43°を含めてマハラノビスの距離で指数化すると6.7となり、短距離馬の割には良好なスコアが得られています。

■預託先厩舎
預託先厩舎は紋別の田中淳司厩舎です。これはクラブ主催者である会田氏の所有馬ハッピーグリンと同じであり、当ハッピーオーナーズクラブからの募集馬3頭は、何れも田中淳司厩舎の所属となります。
田中淳司調教師は2015年から北海道のリーディング厩舎の座を獲得しており、今年もその地位は揺るいでいません。地方競馬では文句なしのトップ厩舎の1つです。常々、「出資馬を判断する際に最も重視するのは厩舎」と言っていることもあり、本仔が田中厩舎に預託されることは、出資判断の決め手の1つとなりました。

■まとめ
本仔は今年のオータムセールに上場され、税込704万円で落札されたものです。今年のオータムセールの落札額としては比較的高額寄りの価格であり、これは馬体の出来が評価されての物と考えて差し支えないでしょう。これに輸送費や保険料などを加味しても、900万円の募集価格は十分にリーズナブルな設定であると思います。更に牡馬と言う点は地方競馬で数をこなす上で重要なファクターになり得ます。見るからに仕上がりの速そうな馬体であり、2歳の内から短い距離で頭角を現してくれることを期待しています。

■追記
今週から出資者による馬名を決定するための投票が開始されています。投票を用いた命名制度は幾つかの一口クラブで採用実施されておりますが、初めて参加してみて「これはクリアで良い制度だなぁ」と感じています。(グリーンファームにも是非改善を望みたいところ..。)

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