2019年度グリーンファーム募集馬の近況フォロー②

「2019年グリーンファーム募集馬の近況フォロー」の2回目です。(前回はこちら。

遅くなってしまいましたが、今回は12/4~12/5の公式サイト情報を基にして、縦横の比較による近況フォローを行います。加えて、同時期に公開された動画についても必要に応じて評価に加えることにします。
また、募集中止となったネーラペルレの2018に代わるボーナスチャンスの2018についても、今回からフォローの対象に加えます。

注:各項目の印の意味は次の通りです。
  ◎:最高評価、○:高評価、△:プラス評価、-:評価なし、×:マイナス評価

1801.モンシュシュの2018(満口)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・周回コース1200mをキャンターと週2~3回の坂路。(△)
・坂路は20-18のペース(-)
・大人しく積極性が欲しい。ハミを取らない。(×)
・緩みも無く進めて行けそう。(-)
・馬体重456Kg。前回から-12Kg。(-)

社台Fにて育成を継続中です。現在のメニューは周回コース+坂路2~3回/週で、この時期から坂路が使えるのは明らかにプラスであり、昨年以上に社台Fの環境が改善しています。気になるのは気性面のコメントで、以前から「大人しい」の意味のコメントが続いています。裏を返すと「積極性の不足」とも取ることが出来るので、これは懸念材料となり得ます。ちょっと厳しいですが、コメントが継続していることから今回の評価は(×)としました。馬体重は-12Kg減って456Kgですが、これは坂路入りを始めてのものなので、取り敢えず評価はフラットにします。

1802.リリーアメリカの2018(満口)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・周回コース1200mをキャンターと週2~3回の坂路。(△)
・坂路は20-18のペース(-)
・背腰の緩さがあるが、ペースが上がれば良いフォーム。(-)
・当面は背腰の強化を課題に進める。(-)
・調教を進めるにつれて動きが良化している。(-)
・馬体重454Kg。前回から-19Kg。(-)

社台Fにて育成を継続中です。現在のメニューはモンシュシュの2018と同一であり、社台Fの標準ペースと考えれば良さそうです。何れにしても前述の通り、今の時期から坂路に入れるのは昨年比でプラス評価できます。一方で、気になるのは「背腰の緩さ」に関するコメントです。今の時期に緩いことは有る意味で当然のことと割り切れるので評価はフラットにしていますが、敢えて特記された以上は今後も注視する必要があるでしょう。また、「乗り味の良さ」に関しては、「競争能力とは無関係」との判断から、特にプラス評価は行いません。馬体重は-19Kg減って454Kg。大幅に減ってしまいましたが、坂路入りを始めてのものなので、取り敢えず評価は様子見とします。

1803.ツルマルオトメの2018(満口)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・ダート周回コースでハッキング~キャンター2500mのメニュー。(-)
・横木を飛ばせることで走りのバランスを改善。(-)
・馬格がありストライドの大きな走りだが、まだ緩さを感じる。(-)
・素直で扱いやすい。操縦性も良い。(△)
・今後の調教で緩さを改善してゆきたい。(-)
・馬体重464Kg。前回から-1Kg。(-)

チェスナットFにて育成を継続中です。運動メニューはチェスナットファームでは標準的な内容です。横木を飛ばせるメニューはこれまで見られなかったものですが、全ての育成馬が実施していることから、標準メニューと考えて良いでしょう。「馬格がありストライドの大きな走り」と言う部分は中距離以上の適性としてプラス評価し得るものですが、「大型故の緩さが残る」と言うマイナス面から、全体評価は±0とします。コメントの内容から見て、今後は緩さの解消に注目して行く必要がありそうです。馬体重は-1Kg減って464Kg。これを「絞れていない」と見るのか、「運動を積んでも体重が落ちない」と見るかで評価は左右しそうですが、今回はこれもフラットな評価とします。最後に気性面についてはポジティブなコメントが並んでいます。半姉が気の強い面を見せていただけに、素直にプラス評価したいと思います。

1804.ゼマティスの2018(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・周回コース2500mをキャンターと週2本の坂路。(△)
・坂路は20-18のペース(-)
・WMを挟むメリハリあるメニューで成長を促す。(-)
・坂路開始後、スムーズにペースアップしている。(△)
・馬体重482Kg。前回から+12Kg。(◎)

ノーザンF空港にて育成中です。周回コース2500と週2本の坂路で、順調にペースアップをしているとのこと。メニュー的には例年のノーザンFの育成と変わらず、適度にWMで楽をさせながら、成長が促されています。その効果もあってか、馬体重が+12Kg増えて482Kgとなりました。前回の更新でもプラス体重でしたが、坂路入りを続けながらも馬体重が増えている点は頼もしい限りであり、これは高評価したいと思います。

1805.ブルーモントレーの2018(募集中)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・ダート周回コースでハッキング~キャンター2500mのメニュー。(-)
・横木を飛ばせることで走りのバランスを改善。(-)
・体型的にトモが高く、まだ体を上手に使えていない。(-)
・成長を待ちつつ基礎体力を強化する。(-)
・鋭敏な面があり、注意しながら進める。(×)
・馬体重471Kg。前回から+6Kg。(-)

チェスナットFにて育成を継続中で、運動メニューに他の育成馬と差は見られません。標準的な進捗状況と考えれば良さそうです。「トモが高く体が上手に使えていない」「基礎体力を強化する」などのコメントは、比較的マイナス寄りの内容ですが、まだ育成初期の段階であることを考慮して、今後の改善を含めて現時点での評価はフラットとします。これらのコメントを裏返せば「成長途上」と言うことであり、ダート馬として大型化して行くことは決して悪いものではないでしょう。
一方で、気性に関する「鋭敏な面があり注意して進める」のコメントは今後もケアすべき内容であり、やや厳しいですが備忘の意味を含めてマイナス評価としました。

1806.マンハッタンフィズの2018(募集中)

・社台Fにて育成中。(-)
・周回2000mをキャンター。(-)
・中間で熱発があった。(×)
・体重は増えないがトモは大分シッカリしてきた。(-)
・気性や体が幼く、当面はこのメニューに留める。(×)
・馬体重436Kg。前回から+10Kg。(-)

社台Fにて育成中です。馴致を終えたところで熱発があり、現在は回復中とのことですが、メニュー的には坂路入りが出来ていません。更に、気性面と体が幼いことから当面は坂路入りを行わない予定とのことで、これは明らかな初動の遅れ示唆しており、マイナス評価になります。熱発については一時的なものである可能性も高いのですが、運動を開始して熱発したと言う事実から、体質的な弱さが懸念材料として浮上します。母が高齢出産である点が、この辺りに影響している可能性すら考えずにはいられません。更に、気性面についても前回の更新から幼さが指摘されており、本格的な運動メニューに移行するには時間が掛かるかもしれず、継続して注意が必要です。馬体重は436Kgで、前回から+10Kg増えた点は評価したいのですが、運動メニューを控えてのものなので、ここも厳しく見ておきます。

1807.オープンユアアイズの2018(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・周回コース1200mをキャンターと週2~3回の坂路。(△)
・坂路は20-17のペース(△)
・前進気勢が出て来て前捌きにはキレがある。(○)
・左球節が疲れやすい。(×)
・馬体重486Kg。前回から+9Kg。(○)

社台Fにて育成を継続中です。メニューとしては社台Fの平均的なものですが、坂路の仕舞いが17秒まで上がっている点は他馬よりも進んでいることを示しています。前進気勢がある点や、前捌きのキレなど、ポジティブなコメントが並んでいる点は高く評価できるのですが、「左球節が疲れやすい」と特記されている点には今後も注意が必要です。馬体重は+9Kg増えて486Kg。運動ペースが上がる中での体重増加であり、これは高評価の対象となります。

1808.スルーレートの2018(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・周回コース2500mをキャンターとWMのメニュー。(-)
・11月下旬から坂路入りを開始。18秒ペース(-)
・成長を促すためにメニューは控えめにしてきた。(-)
・乗り出して成長を感じる。(-)
・ピリッとしたところがあり、短距離適性か。(-)
・軽い動きで、早い時期から動けそう。(△)
・馬体重425Kg。前回から-2Kg。(×)

ノーザンF空港にて育成中。成長を促すことを最優先に運動メニューが控えられてきましたが、11月下旬から坂路入りが開始されています。ペース的には平均グループに追いついてきた所でしょうか。父キンシャサノキセキですから、短距離適性で早熟傾向と言うのはある意味で想定の範囲です。問題は馬格の小ささであり、成長を控えてきた割には馬体重が思う様に増えてくれません。一口馬主DBの馬体重成長シミュレーションでデビュー時の体重を予測すると414Kgと判定されました。牝馬とは言え馬格的にはリスクを負うことになりそうです。

1809.トゥルーストーリーの2018(募集中)

・吉澤ステーブルにて育成中。(-)
・11月からBTCに通ってのトレーニングを開始。(-)
・直線コースを25-20秒。(×)
・小柄な馬体で、体力強化を図っている。(-)
・様子を見て坂路を開始する。(-)
・幼さを感じるが体重は増加傾向。(-)
・馬体重407Kg。前回から+8Kg。(-)

吉澤ステーブルにて育成中。唯一の吉澤ステーブル育成馬なので、横の比較が出来ないのですが、現状で直線コース25-20秒の運動メニューは遅れていると判断するよりありません。その原因は馬格の小ささにあり、成長を優先してメニューを控えている訳ですが、馬体重が+8kg増加しながらも407Kgでは十分とは言えません。マイナス評価を付けても良いのですが、「本仔は5月の遅生まれなのでもう少し長い目で見る必要はあるかもしれない」と言う判断から、微妙に評価を甘くしています。只、楽観できない状況にあることは間違いありません。

1810.オールドパサデナの2018(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・周回コース1200mをキャンターと週2~3回の坂路。(△)
・坂路は20-18のペース(-)
・17-17も行ったがまだ余裕はない。(△)
・馬体が絞れてきてまとまりが出て来た。(-)
・単走でも集中。メンタル面の問題なし。(△)
・馬体重468Kg。前回から-2Kg。(-)

社台Fにて育成を継続中です。メニューとしては社台Fの平均的なものですが、坂路で17-17を試す所まで進んでおり、比較してプラス評価が可能です。集中力があり、メンタル面の問題が無いと言う点も好評価。また、前回の更新にて蹄の「砂のぼり」の症状が報告されましたが、今回の更新では関連情報は上がっておらず、特に問題には至らなかったと判断して良さそうです。馬体重は僅かにマイナスですが、乗り込みながら維持が出来ている点は、基本的に評価できます。

1811.アースサウンドの2018(残口僅か)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・ダート周回コースでハッキング~キャンター2500mのメニュー。(-)
・横木を飛ばせることで走りのバランスを改善。(-)
・敏感でテンションが上がり易いが、初期馴致は順調にクリアした。(-)
・馬格があり、集団でも戦闘で走る度胸がある。(○)
・柔らか味のあるバネの効いた動き。(△)
・馬体重478Kg。前回から+13Kg。(△)

チェスナットFにて育成を継続中で、運動メニューに他の育成馬と差は見られません。標準的な進捗と考えて良さそうです。「敏感でテンションが上がり易い」のコメントはネガティブですが、初期馴致は問題なくクリア出来ていることもあり、現状で評価はフラットとします。一定の疳性は競争馬にとって不可欠ですし、それが「集団でも戦闘で走る度胸がある」のコメントに繋がっていると見ることも出来ますし、この点については高評価しています。馬体重が+13Kgの478Kgに増えた点も、運動メニューがまだ軽いとは言え、プラス評価。最後に「柔らか味のあるバネの効いた動き」ですが、募集動画で前肢の動きに硬い印象を受けていたこともあり、これは少し意外なコメントでした。こちらもプラス評価にします。

1812.レイヨンヴェールの2018(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・周回コース1200mをキャンターと週2~3回の坂路。(△)
・坂路は20-18のペース(-)
・ハミ受けは不安定ながら、前進気勢は十分。(-)
・気持ちに体が付いて行かないが、この前向きさは明らかな長所。(○)
・馬体重451Kg。前回から-17Kg。(-)

社台Fにて育成を継続中です。18秒台の坂路は、運動メニューとしては社台Fの平均的なものと考えられます。前回から引き続き前進気勢についてコメントされており、行間から高い評価が読み取れて好印象です。只、「気持ちに体が付いて行かない」のコメントには注意を払った方が良さそうです。坂路の時計が17秒台に上がってこない要因が、この辺りにある可能性があります。馬体重は-17Kg減らして451Kg。前回のプラス体重を吐き出してしまいました。乗り込んでの体重減なので、取り敢えずマイナス評価にはしませんが、少々減り過ぎな気もします。前回更新でのコメントが抜群に良かったのですが、今回は若干トーンダウンした印象を受けます。

1813.アイアムルビーの2018(募集中)

・社台Fにて育成中。(-)
・周回2000mをキャンター。(-)
・小柄でオーバーワークを避けるため、運動メニューは抑える。(×)
・小柄でトビが大きく、乗り味が良い。(-)
・メンタルは安定して落ち着きがある。(△)
・馬体重440Kg。前回から+10Kg。(-)

社台Fにて育成を継続中です。周回コース2000mをキャンターのメニュー。オーバーワークを避けるため、運動メニューが控えられていいます。前回の更新では「坂路入りが出来る段階まで来ている」とのコメントがありましたが、これが見送られている状況です。その分だけ馬体重は戻っていますが、全体的に体質的な弱さを懸念させる状況です。本仔については今後も体質面を注視して行く必要がありそうです。メンタルの安定はプラス評価できますが、「乗り味の良さ」については競争能力とは無関係と考えており、プラス評価は行いません。
最後にもう一つ気になるのが今回公開された動画です。後ろから見た歩様で、左後脚が極端な外向を示している様に見えます。多少の外向であれば気にはしないのですが、このレベルになると、敢えてリスクを取るだけの価値が見いだせません。これまでの更新でポジティブなコメントの多かった本仔ですが、ここに来て懸念材料が噴出しており、出資判断は焦らない方が良さそうです。

1814.アースグリーンの2018(募集中)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・ダート周回コースでハッキング~キャンター2500mのメニュー。(-)
・横木を飛ばせることで走りのバランスを改善。(-)
・少しずつ背肉も付くが、まだ成長段階。(×)
・ここまでは順調だがテンションが上がり易い。(-)
・心身共に負担を掛け過ぎないように乗り込んで行く。(×)
・馬体重418Kg。前回から-8Kg。(×)

チェスナットFにて育成を継続中で、運動メニューに他の育成馬と差は見られません。標準的な進捗状況と考えて良さそうです。「少しずつ背肉も付くが、まだ成長段階」のコメントについては、行間を読むと「馬体がまだまだ寂しい」の裏返しであると考えられます。更に気性面の問題から運動を控える状況も伺え、この点も危うさを感じます。「心身共に負担を掛け過ぎないように」のコメントは、「体にも気性にも問題を抱えている」とも考えられ、育成初期段階ではありますが、厳しい評価をせざるを得ない雰囲気です。

1815.クーデンビーチの2018(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・11/8、左前膝の打撲で数日様子見した。(×)
・運動再開後、坂路×週2回を17秒台。(○)
・軽快でスピードセンスあり。(△)
・気合が強すぎる面がある。上がりの脚を使うことを教える。(-)
・愛馬会の集いにて期待馬として紹介された。(△)
・馬体重456Kg。前回から+16Kg。(◎)

社台Fにて育成を継続中。11月初に左膝を打撲して様子見を行ったことはマイナス評価ですが、既に状態は回復している模様で、後に響くものでは無さそうです。17秒台の坂路の時計は、社台Fの育成馬の中では最も進んでいるグループと見ることが出来ます。気性の強さに関するコメントは諸刃の剣ですが、適度な疳性は競走馬としては不可欠であり、今後も注視する必要があります。馬体重は+16Kg増えて456Kg。最もメニューが進んでいるグループで大幅な体重増加は高評価が可能です。また、「グリーンF愛馬会の集い」でも紹介されたことは、牧場側の評価の高さを伺わせます。

1816.デザートオブムーンの2018(募集中)

・社台Fに移動して育成中。(-)
・周回コース1200mをキャンターと週2~3本の坂路。(△)
・坂路の時計は不明(-)
・気合乗りが良く、グイグイ進む。(△)
・ダートに向き走なフットワーク。(-)
・常に余裕があり、牝馬としては筋力もある。(△)
・馬体重460Kg。前回から+10Kg。(○)

社台Fにて育成を継続中です。坂路の時計が示されていませんが、運動メニューとしては社台Fの平均的なものと考えて差し支えないでしょう。馬力のあることを示唆するコメントは前回から継続しており、これは評価して良いでしょう。馬体重は460Kgで、前回のマイナス分を回復しています。これも乗り込みながらの体重増であり、高評価するところですが、坂路の時計が記載されておらず、運動の質が不明な点は少し気になります。これは個人的な勘ですが、本仔についてはスピード能力の有無が出資判断の鍵になる様な気がします。

1817.レースウィングの2018(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・坂路×週3回。内2回は2本。(△)
・坂路2本目は17-18のペース。(○)
・体力があり、17秒台までは楽に進んだ。(△)
・更に乗り込んで力強さを加える。(-)
・馬体重480Kg。前回から-5Kg。(-)

ノーザンF空港にて育成中。リフレッシュを入れた後、週3回坂路入りを行い、内2回は2本目が乗られています。更に、2本目は17秒台まで上がっており、ノーザンFの中でも進んでいるグループです。何よりも、ここまで順調に進んでいること自体を高評価しなければなりません。馬体重は-5Kgの480Kgですが、前回大幅に増やした分が維持できており、これも評価することが出来ます。

1818.ノーブルリーズンの2018(募集中)

・ノーザンF空港にて育成中。(-)
・坂路×週3回。1~2本。18秒ペース。(△)
・ナーバスな面があったが、坂路入りして非常に良い動き。(-)
・素軽さとパワーを感じる。(○)
・気性が強く鋭敏な面がある。(-)
・愛馬会の集いにて期待馬として紹介された。(△)
・馬体重449Kg。前回から+2Kg。(-)

ノーザンF空港にて育成中。坂路入りを開始して18秒のペース。気性的に厳しい面があったが、坂路ではこれが良い方向に出ている模様です。素軽さとパワーの両方が確認されているのは高評価です。一方で、ある程度の疳性は競走馬として不可欠であり、これが行き過ぎたものにならないか、今後も注意をして行く必要があります。前回増加した体重が維持できている点もポジティブです。また、「グリーンF愛馬会の集い」でも紹介されたことは、牧場側の評価の高さを伺わせます。

1820.ボーナスチャンスの2018(優先受付中?)

・チェスナットFにて育成中。(-)
・ダート周回コースでハッキング~キャンター2500mのメニュー。(-)
・横木を飛ばせることで走りのバランスを改善。(-)
・初期馴致で細化がみられたが、徐々に幅が出て来た。(-)
・気の強い面を見せることがあり、前進気勢に変えて行きたい。(-)
・馬格がり、柔らか味もある。ストライドの伸びた綺麗なフォーム。(△)
・馬体重438Kg。(-)

チェスナットFにて育成を継続中で、運動メニューに他の育成馬と差は見られません。標準的な進捗状況と考えて良さそうです。気性面に触れるコメントがありますが、この程度であれば評価はフラットで良いでしょう。「柔らか味があり、ストライドが伸びた綺麗なフォーム」のコメントは、脚の長い本仔の体型にも合致して好評価ができます。但し、本仔については普通の募集動画の様な横と前後の歩様が公開されていません。無償提供馬と言う事情もありますが、流石に出資判断をする上では標準構成の動画は公開して欲しいと思います。最後に、馬体重の438Kgはもう少し大きくなって欲しいところです。「馬格の割りにこの体重」と言うことは、線の細さを想起させます。ちなみに、「一口馬主DB」の馬体重成長シミュレーションによると、デビュー時の予測馬体重は426Kgと出ました。

おわりに

今回の更新情報から好印象を受けたのは、ゼマティス・アースサウンド・クーデンビーチ・レースウィングあたりになります。レイヨンヴェールの内容も決して悪くはありませんが、前回が良過ぎた分だけ若干トーンダウンした印象です。一方、マンハッタンフィズ・アイアムルビー・アースグリーンは悪材料が現出しており、今後も注意を払う必要がありそうです。

以上を踏まえて、自分が出資をする上での最新の評価順位は以下の通りです。

◎:クーデンビーチの2018
○:オールドパサデナの2018
▲:デザートオブムーンの2018

今回も関東馬縛りですが、前回◎を付けたアイアムルビーに不安材料が出たことでこれを圏外とし、その代替えとしてオールドパサデナをランクインさせました。進捗状況は無難なレベルですが、キズナの種牡馬価値を再評価したことと、牡馬である点を高く見ました。只、一つ上の半姉に結果が出ていない点が不安材料として残ります。
デザートオブムーンは地味な種牡馬がグリーンファーム的なアタリ感を漂わせますし、厩舎も高く評価する所ですが、イマイチ華が足りないこともあって、オールドパサデナと僅差の3番手としました。この結果、押し出された形でクーデンビーチが◎になりましたが、取り敢えず1頭だけ出資を考えるならば、本仔で鉄板の様な気がしています。最後に、前回穴候補としたノーブルリーズンについては、引き続き惹かれる部分があるのですが、ここは厩舎を嫌って候補からは外しました。

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