4/21東京6R:フォーチュンリングは5着

4/21東京5R(芝1800)に愛馬フォーチュンリングが出走しました。勝ち負けを期待したレースでしたが、結果は5着。休み明けが響いた印象です。

まずパドックの様子ですが、馬体重は前走から+10Kの454Kgでした。休養明けですので体重増は評価すべきで、+10Kgと言っても全く太さは感じさせませんでした。むしろ筋肉がハッキリと身に付いた感触で、成長を感じさせる身体つきだったと思います。正直、パドックの様子は踏み込みも力強く、全出走馬中で最も良い状態に見えました。

レースはそれなりのスタートを切りましたが、鞍上も特に押し出すことはせず、外枠と言うこともあって、15番手からの競馬になりました。3~4角で11~12番手までポジションを上げ、大外を回して直線に向きましたが、そこから前走並みの上りを見せることは出来ず、なんとか掲示板を確保する5着が精一杯と言う内容でした。

先ず、本レースを回顧するにあたって避けては通れないのが、フォーチュンリングの状態についてです。レース後にスタッフさんから聞いた奥村師のコメントに拠れば、「この日のフォーチュンリングの仕上がり状況としては、60%程度の出来だった」とのこと。一方で奥村師は、「この仕上げでも充分に勝負になる」と考えていた様です。考えるに、この奥村師の見立てが、このレース内容をよく表している様に思います。

まず予想外だったのは、ペースがドスローの展開にならず、比較的流れる展開になったことです。自分としては1000Mを62~63秒位と予想していたのですが、実際は60秒丁度でした。これくらい流れれば、開幕週とは言え逃げ切りは困難になるはずであり、これは鞍上の大野騎手も感じたと思います。それが故に、後方で脚を溜めて安全に外を回してもフォーチュンリングなら間に合うと、鞍上は考えたのではないでしょうか。実際、前走並みの上り33.9秒の脚が使えていたならば、1人気のマイネルプリンチペを捉えることは出来た計算になります。

一方で、前走並みの脚を使えたとしても勝ち馬のミッキーバードを捕まえることは出来なかったことになります。ミッキーバードはフォーチュンリングの2頭前のポジションで控える競馬をしており、ここから34.0の脚で上がられてしまったら、フォーチュンリングが捕まえることは困難です。この34.0の脚が使えた理由は横山典騎手の好騎乗による以外の何ものでもありません。後方から開幕週で綺麗な内目の経済コースを最後まで走り続け、コーナ出口も無理なく捌いてしまいました。外目を回って最後も大外にぶん回したフォーチュンリングとの走行距離の差は歴然です。只、ミッキーバードの勝ち時計は1.47.0に対し、フォーチュンリングの時計も1.47.8であり、何れも47秒台の速い時計を残しています。これは翌日の石和特別(1000万条件)の勝ち時計が1.48.4で、1000Mが63秒であったことと比較して明らかです。

最後にまとめると、奥村師も大野騎手も「今回は多少安全に行っても充分に勝負になる」と考えていたのではないでしょうか。これが前走並みの上りが使えなかったフォーチュンリングの状態を含めて、今回の5着につながったものと思います。

普通に考えると、5か月の休養明けの復帰戦で5着に入り、優先権も確保できた訳ですから、充分な結果を出したと考えるべきなのですが、問題は先の歩様の乱れの原因が分かっておらず、何時再発するか分からないと言う点にあります。このまま続戦することが出来れば、状態が更に良くなることは確実ですので、なんとかレース後も脚元に問題が出ないことを、まずは心から祈りたいと思います。

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