2019年グリーンFから募集して欲しい仔馬 -番外編-

「2019年グリーンFから募集して欲しい仔馬」のシリーズについては、目標とした10頭のリストアップを終えることが出来ましたが、今回はリストから漏れたグリーンFの主要な縁故馬について、短評を備忘録を兼ねて記しておくことにします。(50音順)


・アースサウンドの2018(父ドゥラメンテ)牝馬

新種牡馬ドゥラメンテの期待は大きいのですが、気になるのは兄姉の状況です。成績的な所もありますが、むしろ普通に競争生活を全う出来ている仔のいないところが懸念されます。配合的な妙味は未知数ですが、母の産駒がダート傾向である点もドゥラメンテの産駒としては魅力が削がれます。

・ウィングドウィールの2018(父スクリーンヒーロー)牡馬

最後まで迷った1頭です。スクリーンヒーローの牡馬と言う点は大いに評価できるところですが、Robertoの父母間クロスを持つスクリーンヒーロー産駒は牡馬・牝馬に関わらず成績が冴えません。スクリーンヒーロー産駒の成績が頭打ち気味である点からも評価を1枚下げました。

・シュテルンターラーの2018(父ノヴェリスト)牝馬

父がノヴェリストと言う時点でかなり残念な状況です。シュテルンターラーは配合相手に恵まれていません。芦毛の牝馬は可愛いのですが、兄姉の実績から体質的な弱さも懸念されるところです。

・スーパールミナルの2018(ハービンジャー)牝馬

ラヴアズギフトの産駒が走っていることから、従姉にあたる本仔も走ってくる可能性を感じます。只、初仔であるリスクと、ハービンジャーとの配合に妙味を感じない点からリストアップには至りませんでした。

・デザートオブムーンの2018(父パイロ)牝馬

希少な社台ファーム生産馬のパイロ産駒と言う時点で惹かれところがあるのですが、配合的な妙味を見出すことが出来ませんでした。スペックよりも馬体を見たい仔馬です。

・ネヴァーフェイドの2018(父キズナ)牡馬

キズナの牡馬と言う点で評価は高いのですが、ネヴァーフェイド産駒の成績が冴えないことと、サンデーサイレンス3×3の強いクロスが気になります。

・バウンシーチューンの2018(父スクリーンヒーロー)牝馬

スクリーンヒーローの産駒は成績が牡馬偏重ですので、牝馬に出た時点で魅力は損なわれてしまいます。加えて、兄姉の実績から体質的な不安も残ります。

・バルドウィナの2018(父ヴィクトワールピサ)牝馬

ピンクレガシーの全妹にして、ジュエラーの全妹でもあります。文句なしの良血ですが、流石にこの血統が2年連続でグリーンファームから募集されるとは考えられませんでした。只、現時点で去就が明らかになっていない点でワンチャン可能性は残しており、もし募集されたらビックサプライズです。

・ライラッククィーンの2018(父ダノンシャンティ)牝馬

本仔にはかなり惹かれるものを感じたのですが、ダノンシャンティ産駒の過去成績からリストアップは見送りました。但し、ダノンシャンティ産駒は今年になって成績が急上昇していますので、見直しが必要かもしれません。更にこの世代はスマートオーディンの活躍を見たあとの生産ですので、ここから成績が伸びて行く可能性も秘めています。

・ラヴアズギフトの2018(父ミッキーアイル)牝馬

兄姉の実績から期待値の大きい仔馬なのですが、現時点で血統登録がされていません。残念ですが、競走馬としてデビュー出来ない可能性があります。

・ラカの2018(父ストロングリターン)牝馬

母系にサンデーサイレンス,Nijinsky,Mr.Prospectorを持つストロングリターン産駒です。配合的にはニックスの関係とみなせなすので、個人的に注目している仔馬なのですが、ストロングリターンは牝馬の成績が絶望的に劣りますので、一般には推し難いものがあります。

・マウントフジの2018(父リアルインパクト)牡馬

本仔は最後までリストに入れるか迷いました。新種牡馬リアルインパクトの能力は未知数ですが、明確な懸念材料はありません。「普通に良い」と言えるのですが、反対に強く推せる要素も見出せませんでした。リアルインパクト自身のクロスが薄いので、産駒には強いクロスを作った方が面白そうに思うのですが、本仔も5代アウトブリードになります。

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