11/25東京4R:リナリアはトモの甘さが顕在化して9着

11/25、東京4R・新馬(ダート1400)にて愛馬リナリアがデビューしました。オッズ的に上位と差のない5人気に推されましたが、結果は9着に終わっています。

まず、デビュー戦の馬体重は446kgでした。募集開始時点でのデビュー時予測体重は444kgでしたので、期待値通りの成長を遂げてくれた印象です。また、募集開始当時は気性難が不安視された本馬でしたが、パドックを周回する姿には落ち着きがあり、気性面のケアを進めて頂いた育成スタッフの方々に感謝をしたいと思います。

キックバックの不安の無い大外16番枠からのスタートを無難に決めると、積極的に押し出して先行ポジションを取りに行きましたが、これが思う様に行きません。15番の馬が同様にポジションを取りに来たことも影響はしたのですが、スピードが足りてないことも明らかでした。

恐らく鞍上の黛Jは、「もっと楽に前に出ることが出来る」と考えていたものと思います。この二の脚の遅さを見ると、本馬のダート適性に懸念が生じたのですが、レース後のコメントを読むと入厩時にも指摘された「トモが開くような感じ」が表面化してしまい、思ったようなスピードに乗ることが出来なかったとのこと。

このままポジションを取れずに3角に飛び込むと大外を回らされる形になることから、後方に下げて内側に入り込みます。これには「砂を浴びせて慣れさせる」指導的な意味合いもあったと思います。只、結果論を承知で言えば、「この形にするのであれば、序盤に使った脚は全くの浪費」と言う状況になってしまいました。

4角を7番手で回って直線を向くと、ちょっと勢いの付いた印象でしたが、黛Jのコメントによれば、この瞬間はトモがハマってきた感触があったとのこと。ここから加速できると良かったのですが、外に進路を切るも今度は外から15番にぶつけられ、止む無く内に進路を求めます。

結局、前が壁になってしまい自由に追えず、最後は失速気味となり9着に終わってしまいましが、せめて15番には競り勝って欲しいところでした。時計的には勝馬から1.5秒の差を付けられてしまい、現時点での力不足を露呈した印象です。

結果を見る限り課題の多いデビュー戦になりましたが、最大の問題点は二の脚が使えず、ポジションを取れなかったことにあったと思います。そして、このポジションを取れない原因がトモの甘さにあるとすれば、シッカリとしてくるまでのレースは上手に騙しながら使って行くより無いかもしれません。

この辺りについて黛Jからは「次は人間が求め過ぎようにして、馬がハマってくるのを感じ取りながら走らせてあげた方が最後の一脚は使ってくれるかなと思います。」とのコメントがされており、難しいですが、流れに任せながら感触の良い時に仕掛ける競馬が必要かもしれません。

一方で、伊坂師からは「今回使った事でグンと芯が入ってくると思いますし、この子はやればやるほど良くなってきているので、これでガラッと変わってきてくれればと思います。」のコメントがされており、使いながら強化して行く方針になりそうです。次走については、馬に問題が無ければ次の中山開催での出走を目指すとのこと。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。