馬券スタイルの話③

<<前回からの続き>>

3.狙い馬の見つけ方

これまでの話は数理的な根拠に基づく話なので、間違いの余地はないのですが、問題は「如何にすれば妙味のある穴馬を見つけることが出来るか」と言う点にあります。この回答が見つかるのであれば、競馬で負けることは無くなるのですが、残念ながら未だその解は見つけられていません..。

答えを見つけるべく、カット&トライを繰り返す日々ですが、取り敢えず今の自分が予想で重視しているのは、持ち時計・脚質(展開)・臨戦過程です。まず、持ち時計についてはTarget-JVで表示される「補正タイム(スピード指数の一種)」を利用しています。Target-JVの補正タイムはそのクラスで勝ち負けできるレベルを100として指数化してくれるので、先ずは過去走で100に近い値を出している馬に着目します。但し、前走で100に近い値を出している馬ついては、基本的に人気上位になりますので、狙うのは2~3走前に100近い値を出していて、前走のタイムが悪い馬になります。前走のタイムが悪いと、人気を落とすケースが多いですが、レース内容を確認すると、何らかの不利が発生しているケースが多々あります。このようなワケ有りの馬が狙い馬として理想です。

次に、脚質は基本的に先行出来る馬を狙います。これは同クラスの過去走で先行した実績があるか否かで確認します。過去に先行したことが無い馬の中には、純粋に上がりで勝負する馬が含まれる一方で、単に能力が無くて前に行けない馬も含まれています。これを見極めるのに手間を掛ける位ならば、過去に先行したことの無い馬は全て切ってしまった方が早いと考えています。なお、前走まで先行している馬でも、昇級戦の場合は先行できる保証がないので、注意が必要になります。また、先行馬を狙う以上、出来るだけ先行馬が有利なコースを狙うことが肝要です。直線の長い新潟外回りや東京は避けるか、割引いて考える必要があります。反対に、ダートコースは総じて先行馬が有利なので、特に迷う必要はありません。
さらに、狙い馬の選定する他に、相手馬を選ぶときにも脚質は判断材料になります。人気上位で甲乙付け難い馬が居る場合は、先行できる馬の方を優位とします。また人気馬の脚質が後方/追い込みの場合は、ぶっ飛ぶ可能性が先行脚質よりも高くなりますので、レースとしては狙い目になります。

最後に、臨戦過程で考えるのは間隔と距離です。まず、連戦と休み明けの馬は過去データを歪めるファクタとなるため、基本的に避けた方が無難です。つぎに距離ですが、自分が最も重視しているのが距離の短縮です。最低200M(出来れば400M以上)距離を短縮してくる馬が存在したら要注目とします。但し、単に距離短縮すれば良いと言うワケではなく、自分が狙うのは先行馬の前残りです。距離を短縮するとこれまで先行出来ていた馬でも、レーススピードが上がって先行できない可能性が生じるので、距離短縮馬を見つけたら、併せて同クラス同距離の過去走で先行した実績があることを確認します。理想的には前走で距離延長して結果が出せず。今走で元の距離に戻してくるケースです。この場合、前走の結果から人気を落としている可能性が高いので、妙味が出やすいと言えます。

最後に、先行馬に有利なファクタはプラス要素として評価します。例えば、ダートの外枠・ダートの重馬場・直線の短いコース・先行馬が少ないレース(スローペースが予想されるレース)、等の条件は加点要素として評価をプラスします。

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