レーヌジャルダンは汐留特別を5着

9/17、レーヌジャルダンは中山9R汐留特別に予定通り出走し、5着に入着しました。200Mの距離延長・初の左回り・直線坂・重馬場、等の複数の課題を持って臨んだレースでしたが、十分に及第点の回答を出してくれたと思います。

まずレース展開ですが、スタートから積極的に先行して、2~3番手でレースを進めました。可能ならばハナを切ることも考えていた様ですが、勝ち馬ミッキークロスが主張したため、無理せず番手からの競馬になりました。その後、バックストレートまでは順調にポジションをキープしましたが、3角でムチが入るなど、鞍上の動きも怪しくなって来ましたが、最後の直線では再び伸び直しました。結果的に逃げた馬を捉えられず、後方で脚を貯めてきた3頭に差されての5着でしたが、勝ち馬とのタイム差は僅か0.1秒であり、有意な差ではありません。実際、上がり時計は勝ち馬よりも0.1秒早いので、今回の着差は3角でのポジションの差でしかなかったことになります。師の談話によると、「馬なりで行くと自分からポジションを下げてしまう癖がある」とのことなので、3角~4角で緩んでしまったのが結果的に惜しい着差となったと言えそうです。..とは言え、得意とは言い難い馬場状況で補正タイム98(平場のレースならば99)が出ていますので、本クラスの突破に十分目途が立つ結果が出たと思います。

次に、今回の課題を整理すると、まず200Mの距離延長は普通にこなせました。鞍上のコメントでは更に延長しても大丈夫とのことであり、距離が延長できればライバルも減って来ますので、これは願ったり叶ったりです。また、距離を延ばせばより先行策が取り易くなりますので、後述する様に、今後どの様なレーススタイルを採るのかがポイントになると思います。
更に、左回りと直線坂に付いても全く苦にしなかったとの鞍上のコメントがありましたので、これも合格。逆に重馬場については終始足元を気にして走っていたとのことなので、やはりディープインパクト産駒らしく、適正はより軽い馬場にありそうです。

最後に今後の予定ですが、師のコメントでは放牧を本線に考えている様です。自分の希望としては、放牧を挟むか否かとは別にして、斤量52Kgで走れる2歳の内にあと2走して、少なくとも500万条件を突破してもらいたいと思っています。ここで、仮に年内に2走することを考える場合、選択肢は「権利がある内に続戦して、その後放牧に出し、12月末にもう1走する」か、「一旦放牧に出して、11月~12月に2走する」かの何れかになります。
前者を選んだ場合は、次走は東京or新潟の1800~2000となりますが、この時期の新潟2000は外回りになるので、何れのコースを選んでも直線の長い差し有利な展開が予想されます。一方で、後者を選んだ場合、次走は福島1800~2000になる可能性が高く、こちらは先行有利のコースになります。この何れを選択するかが今後のレーヌジャルダンのレーススタイルを決めることになると考えており、個人的には福島2000を選択して欲しいと思っています。

福島2000はポケットスタートでホームストレートが長いため、レーヌジャルダンのテンの速さがあれば、枠番に関わらず先手が確実に取れる筈です。あとは小回りを如何にこなすかが問題ですが、4ターンを最短距離で走り切ることが出来れば、ラストの短い直線で差される可能性は低いものと考えます。
レーヌジャルダンは新馬戦の内容から末脚がキレるイメージがありましたが、あれは超スローペースだったレース展開の産物であって、4走目の様に普通にレースが流れると、キレ味勝負では苦しい結果になると思います。一方で、新馬戦を除いてスタートは上手に決めており、先行できることは間違いなく才能の一つです。長く良い脚が使えることは判っていますので、新馬戦の強烈なイメージはこの際忘れて、先行して粘り込む競馬を目指すのも面白いのではないかと思います。父ディープインパクトのスタイルよりも母クィーンスプマンテのスタイルを目指した方が、この仔には合う様な気がしています。

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