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2007年10月 アーカイブ

2007年10月01日

上へ抜けました

先週の東京市場は、一旦下に押すと言う素人の読みを裏切って急上昇。福田内閣組閣のご祝儀相場だったとか、月末のドレッシング買だったとか、諸説がありますが、一つの目処としていた16491円を、あっさりと上抜けてしまいました。一気に16750円の窓も埋めてしまっています。

この辺りの価格帯出来高は少ないので、17000円を越えて行ければ上値は軽くなりそうなんですが、そう簡単に17000円を追える気もしません。寧ろ、先週の上昇率が急峻だった分、一旦は下値を固めに行く展開の方を予想しています。

そこで、下値の目処を幾らと見るかですが、1つ目の抵抗線が25日線の16250円、その次が心理的な抵抗線の16000円。もし、15750円を付けてくれればそこが大底かと。


また、一方でNYダウのインチキ臭い上昇も気になります。金融システムのクラッシュが叫ばれる状況下にも関わらず、利下げ効果でダウは上昇を続けていますが、幾らなんでも14121ドルの最高値を伺うと言うのは如何なものかと..。

そこで、東京市場がNYに連れ安する展開を予想して、NYダウが13500ドルを割り込むまで日本株の仕込を待つと言うのも一つの指針になりそうです。


と言う訳で、先週も日本株のトレーディングは無し。只管ホールド継続中。日経平均に連動して、「好配当銘柄バスケット」と「1Q好決算銘柄バスケット」は順調な上昇を続けています。

また、完璧に塩漬けモードに入った「貸金業バスケット」についても先週は大幅に反発。底値から一気に22%反発しています。クレディアの破綻など、悪いニュースの連続でしたが、ここへ来て、武富士やSFCGの市場予測よりも良い決算見通しが出るなど、業績の下方修正の流れにストップが掛かる気配も出てきました。依然として13週移動平均線との乖離は-20%もあり、先ずはこれを埋める展開を期待したい所です。


一方、海外の方も特に目立ったトレーディングは無し。少しずつ新興国の国債の仕込を行っており、今回はEDD(Morgan Stanley Emerging Markets Domestic Debt Fund)を試し買いしてみています。現在、保有するエマージングボンドは GHI, TEI, EDD とバラバラなので、少し様子を見て、銘柄を絞り込みたいと思います。特に、10月にはPowerSharesから新興国国債のETFの組成が予定されています。エマージングソブリン債のETFは多分始めての組成であり、その信託報酬が気になる所ですが、基本的にはCEFよりはETFへスイッチさせて行きたいと考えています。

2007年10月05日

大証に中国株ETFが上場 (補足訂正あり)

本日の日経を読んでいると目を引くヘッドラインが!

http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news000287.html

こりゃ、「金ETFの上場で先行した大証がまたもややってくれた!」って言うニュースなんですが、よく読むと上海A株じゃないっすか。おそらく、ishers FTSE/Xinhua A50 China Tracker (2823.hk) を上場させるものと思われます。

この、海外のETFを上場させると言う大証の方向性には諸手を上げてエールを送りたい所ですが、「何故に今のタイミングでA株なのよ..。」と言う、間の悪さはちょっと否めません。「日本人とアラブ人が買い出したら相場も天井」と言うパターンにまたもやならないか心配です。

これが2823.hkではなくて2828.hkでしたら、私もDIAMのチャイニーズエンジェルを解約して乗り換えても良いと思うのですが、今更2823.hkにはちょっと二の足を踏んでしまいます。

まぁ、何事も遅々と進まぬ東証に比べて、大証の動きの早さは素晴らしいので、この調子でisharesの一連のETFを手始めに、海外の主要ETFを上場しまくって欲しい所です。

何れにしても、こうなると日本の投資信託は売れなく成りますね。「黄河」なんて言うバカ高い手数料を払い続ける投信を買う人は居なくなること間違いありません。

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(補足訂正)
今回上場するETFは野村アセットにより組成される新規のETFでした。まぁ、2823との大差ないと思いますが、一応別物は別物と言うことで..。信託報酬は1%弱で大差ありませんが、投資単位は今回のETFが7万円前後なので、2823.hkに対して大分お手軽になってます。買付に要するコストはメチャメチャ安くなりますから(2823に対して1/10位)、今回のETFの上場の意義はやはり大きいです。

こうなると、楽天やイートレで2823.hkを購入する人はまず居なく成りますね。今後、H株指数やSENSEX、Bovespaに連動するETFも上場されてくるとすれば、海外ETFを伸ばしてきた楽天やイートレの立ち位置も難しくなって来そうです。出来れば、楽天やイートレには、よりマニアックなETFの購入を可能にして欲しいところですが、販売側だけの意向でそれが出来るものでも無く、厳しいものがあるかもしれません..。

米国雇用統計待ち

私のヘポ予想を裏切って急上昇を続けた東京市場。一気に17149円の窓まで埋めてしまいましたが、ここへ来て流石に一服モード。水曜の終わりには、25日移動平均との乖離率が一時5%を越えてましたから、一端は下値を固めに行くのが自然な成行なのですが、さて如何なることか?
外部要因としては、今晩深夜に米国で注目の雇用統計が発表されますので、コレ待ちと言うことになるんでしょう。今日は上にも下にも行き難い所。

で、もう1つ気に掛かるのが中国株の動き。ここに来て、H株が2日連続で下落。2日間で最高値から最安値まで-10%の急落しています。まぁ、-10%と言っても1週間前の株価に戻っただけの話でもあり、これまでの騰げ方からすれば、大騒ぎするほどのことでは無いのかもしれません。

只、ちょっと気になるのは、中国本土が今週一杯、国慶節でお休みということ。2月の上海発世界株安も春節の休み明けのタイミングで発生しました。往々にして仕掛け売りは長期連休明けに狙われる傾向があることと、現在のA株のバブル状況を考えると、週明けの値動きは注目になりそう。特に、米国の雇用統計が予想外に良かったりすると、利下げ期待がブッ飛んで、世界同時株安の再来なんてならないことを祈るのみ..。

あと、個人的に嫌な予感がするのが、ここへ来て、マイポートフォリオの損益が8月のサブプライムローン・ショックの前の水準を回復し、年初来高値を記録したこと。すっかりユーフォリア状態なんですが、これまでも往々にして、こういうタイミングで悲惨な暴落に見舞われてたりします..。


..で、そんなこんなを考えて、昨晩のNY市場でFXIを半分だけ利益確定しておきました。8月の底値圏から買い進んだ分だけの処分ですが、結果的に利幅が40%弱とれました。
そして、売った資金でインド(INP)とロシア(RSX)を仕込んでいます。要はBRICs投資内で、アセットアロケーションを調整した格好。急騰した中国の比率を抑え、ここまで最も弱かったロシアの比率を高めてます。

あと、高騰を続けた来たNY原油(USO)についても、ここで一端全て利益確定。これも、1月終わり頃から買い進んだもので、なんやかんやと約30%のリターンを記録。これまで、USOへの投資では積み上げた確定損があったのですが、今回のリターンで帳消となり、トータルプラスに転じてます。

尚、USOを売った資金では、Market Vectors Agribusiness ETF (MOO) を買うことを検討しています。只、タイミング的に今買うべきか、悩ましいところ。微妙に小天井っぽい感じもするので、出来れば小麦価格の下落を待って買い仕掛けたいと思うのですが、オーストラリアでは干ばつ被害で、小麦が不作とか言うニュースが出るし..。

2007年10月07日

先月の雇用統計っていったい...

注目の米国の雇用統計が金曜日の晩に発表されました。..で、結果はあるいみでサプライズ。失業率は微増だったのですが、驚いたのは求人数。なんと、8月の求人数の増減がマイナス予想からプラス予想に上方修正されてしまいました。

なんでも、夏休みに掛かる部分で教員関連の数の統計処理を間違っていたとかいないとか...?(^-^;) なんか、この信用出来なさ加減は、まるで中国の経済統計を見せられるが如くです..。

そもそも、先月の米国政策金利の利下げは、この求人数のマイナス転換を最大の事由として実施されたものでしたから、これが確信犯じゃないのなら、なんなのよ一体ってバーナンキさんも思っていることでしょう。

FRBの使命は、雇用と物価の安定です。そして、雇用の悪化が現実になれば、「給与水準のダウン→物価下落」の流れとなるので、FRBとしても物価には多少目を瞑って、利下げにGOサインが出せました。しかし、先月の雇用の悪化が誤りだったと成れば、今や利下げを行う為の錦の御旗を失ってしまった格好です。

FRBの利下げは1回行われると数回続くとの見通しがある訳ですが、そもそも、初回の利下げの根拠に誤りがあったと言う話になってしまうと、この定説も怪しくなってきます。恐らく、今月の追加利下げは見送られるものと思います。

金曜日のNY市場は、雇用統計を受けて米国景気の底堅さがクローズアップされる結果となり、為替も株価も大きく騰がる結果と成りました。しかし、今後、追加利下げ見送りが織り込まれてゆくことを考えると、上値は重くなって行くことも予想されます。(これでもなお、追加利下げが行われるならば、真にサプライズですが。)


掛かる事態を受けて、日本株に関しても微妙な状況です。先週末のCMEの日経先物の終値は17315円ですので、このまま行けば週明けの東京市場はGUスタートです。只、幸か不幸か、月曜日も東京は休場なので、実際のところは月曜日のNYの結果を受けてと言う事になるんでしょう。まぁ、NYの続伸は無いと思うので、東京の方も落ち着いたスタートになるのではないでしょうか。

来週の東京市場の予想としては、一押しがあるなら16400円~16500円付近まででしょうか。16500円を割る様なら、少し買ってみるかもしれません。一つの節目は、25日平均線と見ています。

ところで、先週来急騰しているのがその他金融セクタ。先週の武富士の決算に続いて、プロミスにも三洋信販分の利益上乗せも有り、上方修正予想が出てきました。イオンクレジットもアジア圏の伸びがカバーして、計画線を下回りながらも極端な悪化がなかったことで大幅な買戻しが入っています。貸金業全体で見て、過払金返還請求がピークを過ぎてきていると言うコンセンサスが出来てきた様に思います。

海外勢を中心とした売り方の買戻しが急速に入っていると言う噂も有ります。私の貸金業バスケットも、塩漬けモードから急速に回復してきており、底値に対して約40%の上昇を見ています。含み損を解消する迄には、尚遠い道のりがありますが、一筋の光は見た気がします。サブプライム問題のウミが出切る様なら、ナンピンも視野に入れたいと思います。


(注:ローソク足は当貸金業バスケットを指数化したもの。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)

好配当株バスケット・フォローアップ④

再び、前回のフォローアップの続き。


(注:ローソク足は当バスケットを指数化したもの、緑色の線がNK225、水色の線がTOPIX。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)

株価は底練りを経て上昇基調へと移りましたが、引き続き両指数にほぼ連動した値動きを続けています。一時、日経平均株価とTOPIXの中間に位置していましたが、ここへ来て金融株の上昇によりTOPIXが上昇するのに合わせて、当バスケットのリターンは日経平均の上へ抜け出る形となっています。

2007年10月09日

香港市場の目新しいETF

近々にHSBC Hong Kongに預ける定期預金が満期になることから、その振り向け先を検討してます。ファンドを買い付けるのがこれまでの方針なのですが、購入手数料を5%も払うのがちょっともったいない。最近は手数料割引キャンペーンも見かけないし..。

と言う訳で、ファンドの代わりに香港市場に上場するETFを購入する手は無いかと考えました。但し、HSBC Hong Kong は長期投資口座として使用しており、基本は長期でホールドできる銘柄を探す必要があります。

香港市場に上場するETFとしては、2801・2828・2823と言った銘柄が日本でも扱われており有名ですが、これらの大半は中国/香港の株式を対象としたもの。中国/香港株の価格は今現在でバブり始めてますので、長期ホールドの対象とするのはちょっとキツイ。

そこで、中国/香港以外の地域の株式を投資対象とするETFが、新たに香港市場に上場されていないか調べて見たところ、ありました。1年前には無かったETFも幾つか上場されています。

以下、中国・香港以外の株式を投資対象とするETFで、日本の証券会社の扱いが無いものだけピックアップしてまとめておきます。(注:投資単位の日本円換算は2007/10/05を基準にした、おおよその金額。)

(1) Lyxor ETF Commodities CRB (2809)
  投資対象:コモディティ総合 (Reuters/Jefferies CRB Index)
  基本通貨:香港ドル
  信託報酬:0.35%
  投資単位:250株(約9万円)

(2) Lyxor ETF MSCI India (2810)
  投資対象:インド株式 (MSCI India Index)
  基本通貨:香港ドル
  信託報酬:0.85%
  投資単位:50株(約10万円)

(3) Lyxor ETF MSCI World (2812)
  投資対象:グローバル株式 (MSCI World Index)
  基本通貨:香港ドル
  信託報酬:0.45%
  投資単位:10株(約2千円)

(4) Lyxor ETF MSCI Korea (2813)
  投資対象:韓国株式 (MSCI Korea Index)
  基本通貨:香港ドル
  信託報酬:0.65%
  投資単位:150株(約10万円)

(5) Lyxor ETF AC Asia-Pacific ex Japan (2815)
  投資対象:アジア太平洋地域株式(除く日本)
       (MSCI All Country Asia-Pacific ex Japan Index)
  基本通貨:香港ドル
  信託報酬:0.65%
  投資単位:10株(約6千円)

(6) Lyxor ETF NASDAQ-100 (2826)
  投資対象:ナスダック上場株式(NASDAQ 100 Index)
  基本通貨:香港ドル
  信託報酬:0.30%
  投資単位:100株(約10万円)

(7) Lyxor ETF Russia (2831)
  投資対象:ロシア株式(DJ RUSINDEX TITANS 10)
  基本通貨:香港ドル
  信託報酬:0.65%
  投資単位:100株(約7万円)


この中で、圧倒的に目を惹いたのが(3)のLyxor ETF MSCI World (2812)。MSCI World に連動するETFはある様であまりありません。これ1本あれば世界分散ポートフォリオが完成する訳ですから、インデックス派の人ならばコレ以上の選択肢はあり得ないでしょう。信託報酬も0.45%と十分許容範囲ですし、投資単位は格安です。これは、楽天やイートレでも是非扱って貰いたいETFだと思います。

(個人的には、(5)のアジア太平洋株式ETFと、(7)のロシア株式ETFも有力な投資対象です。)

2007年10月15日

押し目待ちに押し目なし?

東京市場は何だか不思議な強さをキープしています。月曜の休場を受けて、先週のスタートが落ち着いたものになった所までは予想通りでしたが、その後が妙に強い..。乖離率を見ると一旦は調整しそうなモノなのですが、如何にも押し目がやってきません。木曜日にはSQも睨んで、再び大幅な騰げとなりました。

明日の寄付きについても、週末のNYが騰げており、CMEの終値も17510円を付けていることから、恐らくGUのスタートは確実。但し、寄天の可能性もまた高そうで悩ましい..。

アテにならない我がのセンスに拠れば、やはり一旦は下値を固めに行く展開になることを予想せざるを得ず、先週の木曜日の高値17459円が目先の天井になっても全然変じゃない。実際、17679円の上方の窓を埋めるのと、16929円の下方の窓を埋めるのとでは、下に窓を埋めるほうが先になると予想してます。

日経平均の週足チャートをみると、17500円はちょっとしたフシ目になっており、ここを抜けるには結構なエネルギーが必要なハズ。逆に言えば、17700円を越えて行くようなら、17500円が下値を支えてくれる展開も期待できそう。

..と言う訳で、何だかよく判らないワケですが、目先の予想は17500円台で跳ね返されて、16700円付近で反発と予想してみます。16700円台を付ける様ならば、残り僅かなキャッシュを投入してみたいと思います。(ちなみに、13週移動平均線が丁度この辺りに位置しています。)

尤も、私の様な押し目を待っているプレイヤーは多数存在すると思われ、展開的には16700まで押すことなく、反発してしまう様な気もします。正に、押し目待ちに押し目なしの展開になってしまうかも。

それと、マーケットタイミング的に1つ気になっているのが、恐らく来週には13週移動平均線が上向きに変極すること。そうなると、今週末辺りが買い頃と言うことになるかもしれません。

まぁ「我慢できなくて買った所が天井だった」ってな失敗を、今度もまた繰り返さない様にしたいもんです...。

PowerShares Emerging Markets Sovereign Debt Portfolio (PCY)

個人的に、以前から注目していたETFです。先週の10月11日より上場され取引可能となりました。このETF、トラッキングするのは「Deutsche Bank Emerging Market U.S. Dollar Balanced Liquid Index」で、新興国による米ドル建て国債のインデックスに連動します。

即ち、エマージングソブリン債(通称エマソブ)を投資対象とするETFなワケですが、私の知る限り、CEFはありましたが、エマソブを投資対象にするETFはこれまで存在せず、初めての組成になると思います。

具体的な投資対象は約17ヶ国の新興国の米ドル建て債券で、現在25種の債券に分散投資しています。ちなみに、現在の上位5種は、ウクライナ、ウルグアイ、南アフリカ、ベトナム、ブルガリアの国債で、全体の加重平均利回りは7.998%となっています。尚、各投資債券の格付けは"BBB+"以下で、平均では"BB"です。

最も気になっていた信託報酬については0.50%でした。これならば、一般のエマージング・ソブリン債ファンドは言うに及ばず、既存のCEFよりも格段に安い設定と言えるでしょう。(因みに、国際投信の所謂エマソブの信託報酬は1.65%)

インデックスのバックテストデータは、直近5年の利回りが17.80%で、シャープレシオは1.77と、取り合えず文句はありません。出来れば過去10年の利回りも知りたいところですが、データは公開されていませんでした..。

PCY.gif

流動性については、上場日こそソコソコな取引量がありましたが、2日目には激減しています。まぁ、長期投資前提の投資対象だと思うので、然して気にする必要は無いかもしれません。

取り合えず、僅かですが記念に打診買いしておきました。

2007年10月21日

ブラマン20周年

何でも、先週末の金曜日は件のブラックマンデーから20周年にあたる日だったとか。国籍に関わらず山師さんはゲンは担ぐのが好きなのか、日・欧・米・新興の例外なく、アニバーサリーを大幅な下落で飾ってくれました。

まぁ、先週は頭から、インドがPノートを規制するとかしないとか、中国がA株とH株の乖離調整に動くとか、ムチャクチャ怪しい雰囲気はあった訳で、それに加えて、欧米の金融機関の決算が冴えない上に信用不安が再燃して、結局20周年に大幅な陰線を引いてしまったと言うことなんでしょう。

個人的にはそろそろ落っこちると覚悟していたので、意外感は別に無いのですが、それでもポートフォリオの大半がマイナスになるってのや、やっぱり気分が悪いです..。orz

そんなこんなの先週について、先ずは東京市場から振り返ってみると、月曜日からほぼ一貫した下げ基調。結局、先週予想した17500ラインが当面の天井ってのが、当たってしまう結果になりました。ついでに下値についても、予想した25日線が居座る16700円付近で一旦反発しています。

これで、種明けから↑を目指してくれれば、100点満点の予想なのですが、どうもNYの気配から見て、そうは問屋が卸してくれそうもありません。CMEの終値は16460円と、一気に次の節目である16500円を突破してしまっています。この感じでは、月曜日には下方に開いた窓16458円を埋めてしまうでしょう。寄り底になってくれれば良いのですが、今回の下落はNYが下げ止まるのを確認するまでケリが付かないと思いますから、月曜日はズルズルと↓な展開になる様な気がします。

先週のトレードとしては、相場の怪しさを察して久々に売り買いを行ってます。まず、ミューチュアルを全株損切りしました。基本的に下げ止まってる株式ですが、ここから市場全体が↓を目指す展開を予想して、現金化を行うことに決めました。問題は、この資金の振り向け先ですが、今のところ日本株への再投資では無く、海外に向けようと考えています。正直、今の政治と社会情勢を見ていると、日本株のポジションを引き下げる必要性を強く感じてしまう所です。証券減税も終わりっぽいですし、日本株の未来はかなり暗いと思ってます。

..と、中期的にみて日本株に弱気であるにも関わらず、金曜日の引けで日本株のブルファンドを打診買いしています。一応、日経が下げたらブルファンドを仕込もうと言うのは以前からの計画ですし、下値の節目のひとつである16700円をつけたことから、予定通り作戦を実行しています。一応、今後の作戦としては、16500円と15800円を目処に買い下がりを行いたいと思います。ちなみに仕込んだのは大和の「日本株ブル2.5ポートフォリオ」です。この投信に関しては、そのうち別スレッドで触れたいと思います。

あと、ナンピンと言えば、私の「貸金業ポートフォリオ」が日経に逆行して大幅高を記録しています。主因はアコムの決算で、前年マイナスにも関わらず、予想を上方修正したことで、見直し買いがセクタ全体に入っています。クレディアの処置が明確に決まらないなど、不安定要素はまだ残っていますから、安直に底打ちと見てよいのかは微妙ですが、そろそろ、買い上がりを考えても良いかもしれません。

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(注:ローソク足は当貸金業バスケットを指数化したもの。チャートの作成にはOmegaチャートを利用。)


一方、海外のほうも今週はトレードを行っています。先ず、週の前半から中国が怪しくなってましたので、残っていたFXIを全株利益確定してしまいました。かなり以前から保有していた玉でしたので、リターンもかなり大きくなってます。

更に、金曜日の初動で、欧州(PEH)とロシア(RSX)も一旦処分し、その返す刀で、米国金融セクタのベアファンド(SKF)を仕込んでいます。

現時点で、総投資用資産の15%程度がキャッシュポジション。もう少しキャッシュ比率を高めた方が良い気もするのですが、コモディティや債券はアホールドで良いと考えていますので、株式投資資金としてみればコレくらいの資金を用意しておけば、今回の下げにも余裕を持った対処することが出来るのではないかと思ってます。

今回の世界同時株安を止めるのは、米国の追加利下げと大量の資金の市場投入しか無いと考えています。先週まで、私は追加利下げなしを想定してきましたし、市場も利下げ無しに傾いていると思いますが、現時点で私の予想は追加利下げ-0.25%に変更しました。即ち、「今週末には追加利下げが発表されて、株式反発」と言う展開を予想しています。

如何に相場の反転に乗り遅れないようにするかが、腕の見せ所でもある訳ですが、結局は「落ちるナイフを拾うな、刺さってから抜け」が、今回も鉄則なんだろうと思ってます。

2007年10月22日

保有銘柄(2007/10/19・円建て)

・特に大きなポジション変更は無し。
・ミューチュアルを損切りして目先のキャッシュを増やす。
・日本株の2.5倍ブルファンドを打診買い。
・「貸金業バスケット」が反発基調に。


■ファンド

 - 三菱UFJ投信:外国株式インデックス *1
 - みずほ投信:みずほウェルズファーゴ・エマージング株式 *2
 - みずほ投信:みずほJ-REIT *2
 - DIAM:中国関連株オープン
 - 東京海上:エネルギー・食料関連ファンド
 - ブラックロック:グローバル・フレキシブル・バランス・ファンド
 - セゾン投信:バンガード・グローバル・バランス・ファンド
 - 大和証券投信:ブル2.5倍日本株ポートフォリオ
 
  *1: 三菱UFJ銀行のATMと振込み手数料無料化のために保有
  *2: みずほ銀行のATMと振込み手数料無料化の為に保有


■個別銘柄

[長期ホールド]
 - 東芝(フラッシュメモリ・原子力)
 - JR東日本(電子マネー・駅中開発・不動産開発)
 - 任天堂(DS・Wii)
 - 雪印乳業(優先株償却)

[バリュー]
 - セガミメディクス(セイジョーと合併)
 - ADM
 - 東京カソード

[バスケット運用]
 - 好配当銘柄バスケット(DNLトラッキング)
   日産自動車、ホンダ、野村HD、JFEH、新日鉄、関西電力、大和証券
   九州電力、アステラス製薬、中部電力、第一三共、エーザイ
   神戸製鋼、東北電力、花王
   
 - 貸金業銘柄バスケット
   アコム、武富士、アイフル、プロミス、クレディセゾン、UFJニコス
   イオンクレジット、OMCカード、SFCG、ロプロ

 - 1Q好決算銘柄バスケット
   島精機製作所、ダイキン工業、JUKI、グローリー、芝浦メカトロにクス
   スタンレー電気、富士フィルム、生化学工業、日野自動車、アイシン精機
   
[システム運用]
 - TOPIX連動型ETF(1306)

[塩漬]
 - ジャストシステム(xfy)


■その他

 - 地金積立(田中貴金属・G&Pプランナー)

保有銘柄(2007/10/19現在・外貨建て)

調整に備えて、中国を始めとする一部銘柄の手仕舞いを行い、キャッシュ比率を高めている。また、米国についてはベアファンドを追加購入。
その一方で、エマージングソブリン債のポジションをアップ中。只、銘柄が悪戯に増えすぎてしまった為、順次整理を行う予定。

・中国(FXI)を全株利益確定。
・原油(USO)を全株利益確定。
・欧州(PEH)を一旦手仕舞い。
・ロシア(RSX)を一時的に保有したがこれも手仕舞い。
・北米関連で金融セクタのショート(SKF)を追加購入。
・エマージングソブリン債への投資の為、(PCY)と(EDD)を購入。


■長期保有銘柄

[Unit Trust Fund]

- Fidelity ASEAN
- Fidelity Euro Balanced Fund
- Franklin Mutual European Fund
- Templeton Eastern Europe
- INVESCO Asia Infrastructure Fund
- HSBC Managed Growth Fund
- JF Philippine
- Shloder Select BRIC's Equity


■トレーディング銘柄

[中南米]
- iShares MSCI Brazil Index (EWZ)

[中国]
- 現在なし

[インド]
- iPath MSCI India Index ETN (INP)

[アジア・太平洋]
- PowerShares Dynamic Asia Pacific Opportunities Portfolio (PUA)

[アフリカ・中東]
- 現在なし

[新興国]
- Claymore/BNY BRIC ETF (EEB)
- WisdomTree Emerging Markets High Yielding Equity Fund ETF (DEM)

[北米]
- ProShares Ultra Short Real Estate (SRS)
- ProShares Ultra Short Financials (SKF)

[西欧]
- 現在なし

[グローバル]
- PowerShares Dynamic Developed International Opportunities Portfolio (PFA)

[個別セクター]
- PowerShares Global Water Portfolio (PIO)
- Market Vectors Gold Miners (GDX)
- Market Vectors Environment Index ETF Fund (EVX)

[REIT・不動産]
- 現在なし

[コモディティ]
- PowerShares DB Agric (DBA)

[債券]
- Aberdeen Asia-Pacific Income Fund (FAX)
- Global High Income Fund (GHI)
- Templeton Global Income Fund (GIM)
- Templeton Emerging Markets Income Fund (TEI)
- PowerShares Emerging Markets Sovereign Debt Portfolio (PCY)
- Morgan Stanley Emerging Markets Domestic Debt Fund (EDD)

[為替]
- PowerShares DB G10 Currency Harvest (DBV)

2007年10月28日

Morgan Stanley Emerging Markets Domestic Debt Fund (EDD)

エマージングソブリン債への投資を考えた場合、ファーストチョイスは"PCY"で揺るがない所だと思うのですが、もう1つ気を惹かれるファンドがあったりします。それがこの、Morgan Stanley Emerging Markets Domestic Debt Fund (EDD)。

まず、このEDDですが、残念なことにETFでは無くてCEFです。では、何が魅力的かというと、現地通貨建てのソブリン債へ投資すると言う点。PCYは米ドル建てのソブリン債を投資対象にしていますが、こちらは現地通貨建て。即ち、債券の利回りに加えて為替の変動にも大きな影響を受ける訳で、もし将来的な米ドル安を予想するならば、PCYよりもEDDの方がリターンが大きくなってきます。(もちろん、逆もまた真なりですが..。)要は、バラツキがあっても、リターンを追求したい人にはEDDの方が面白い銘柄となるでしょう。

ここで、EDDの詳細を改めて見て行きます。まず、投資対象ですが、規約上はソブリン債に限定されている訳ではありません。社債への投資も可能です。尤も、現在のポートフォリオ構成を見る限り、ブラジル国債を筆頭にして7割方はソブリン債が占めています。

信託報酬は1.09%なので、ETFと比べると若干高めですが、日本国内で売られるエマソブ・ファンドに比べれば割安ですし、他のFixed Income系のCEFと比べても比較的安い方と言えると思います。

ここで、投資債券の平均利回りと平均デュレーションを知りたい所なんですが、モルスタのサイトを見ても、これら詳細情報は提示されていませんでした。(保有債券からあるていどの推測は出来ます。)
また、流動性は意外と高くて、Income系のCEFとしては寧ろ良い方とも言えるでしょう。少なくとも、約定に苦労する様な事態にはならないと思われます。

最近では、かのウォーレン・バフェット氏がブラジル・レアルをロングしていると言う噂も聞こえてきます。しかし、真似してブラジル国債に投資したいと思っても、なかなか良い方法がありません。ならば、このEDD辺りで我慢しておくのも一つのやり方ではないかと...。

フィデリティ・ダイレクト 手数料無料キャンペーン

私が国内で投資信託を買う場合、メインに利用しているのがこのフィデリティ・ダイレクト。何が良いかというと、品揃えの豊富さもあるのですが、何より大きいのが手数料無料キャンペーン。所謂、ノーロードで全ての投信が買えてしまうと言う代物です。..で、今回もまた、そのキャンペーンが告知されました。

今回のキャンペーンの詳細は、期間は07年11月1日~08年1月31日分の間に約定した分の購入手数料を追って全額キャッシュバックすると言う物。(但し、電話で購入を申し込みしてはダメ。インターネット取引か、定期積立分に対してのみ適用されます。)

これは、前回のキャンペーンと基本的に同じ内容で、前回のキャンペーンの終了が確か8月末まででしたので、結局2ヶ月お休みして再開した格好です。察するに、キャンペーン終了と同時に売上が大きく落ち込んだので、急遽再開と言った所でしょうか。

いっそのこと、常時ノーロードにしてくれれば素晴らしいのですが、定期的にキャンペーンを行ってくれるだけでも十分有り難いと言えば有り難い。出来れば年間予定を提示してくれたら、買い控えとかするのですが、まぁそれは無理ってもんでしょう..。


..と言う事で、私的にもキャンペーンの再開を待って投信の買付を行う予定でいるワケですが、問題はどの投信を購入するか?どうせ買うならば、「普段は手数料が掛かる投信をノーロードで買いたい」と言うのが心情と言うもの。また、投信を買う以上は、「信託報酬は安いほうが良い」し、「長期保有を前提と出来る」物が良い。

そこで以降のエントリーでは、現在のファンド・ラインナップの中から、これはと思えるファンドを独断でセレクションしてみたいと思います。

フィデリティ・ダイレクトで投信を物色(その①)

ブラックロック・グローバル・フレキシブル・バランス・ファンド

これは私が前回のキャンペーン時から買い付けているファンドで、今回も買い増し候補の1つになります。尚、ファンドの中身はメリルリンチ・グローバル・アロケーション・ファンドが98%なので、実質このメリルのファンドを買っているのと同じです。(勿論、中間手数料は増えているわけですが..。)

で、ポイントはこのメリルリンチ・グローバル・アロケーション・ファンドの中身。要はバランスファンドでして、世界の株式と債券に分散投資を行います。ポイントは組み入れ比率の縛りが無いこと。キャッシュポジションを高めに取ることも規約上は可能であり、機動的な投資行動が可能になると言うと言うのがミソと言うかウリ。
ちなみに、最新の運用状況は株式53%、債券32%、キャッシュ14%と、キャッシュ比率は結構高め。また、北米株式のウェイトを落として、アジア株のウェイトを上げているのも特徴です。

要するに、ポートフォリオのバランスを積極的に調整しつつ、αを追及しようと言うファンドです。インデックス教の信者の方には向きませんが、αを求めて止まない投資家には面白いファンドでは無いでしょうか。
米ドル建てのデータですが、過去10年の平均利回りが約10%と、バランスファンドとしては良好な結果を残しています。また、バランスファンドですから、相場低迷期のに於けるリターンの安定性も見逃せません。

問題は信託報酬で、1.60%は海外ETFと比べるとやはり高いですが、国内の投信としてみれば、平均並かちょい高いと言った所です。あとは、メリルの運用に対してこの費用の支払いを妥当と見るか否かが、購入者の判断と言う事に成ってきます。(尚、私的には、ヘッジファンドの代替的な意味合いを持たせつつ、本ファンドをポートフォリォの一角に加えています。)

ところで、バランスファンドの持つ「アセットアロケーション調整の手間が不要である」点と、それに付帯する税金の発生が無い」点は、十分に評価すべき特徴だと考えています。そして、現状では、バランスファンドの有するこの特性を海外ETFで代替ることは困難です。
今後、証券税制が見直され、現在の減税制度が廃止されることを考えれば、このバランスファンドが持つ特徴が、更に重要性を増すことになると考えます。


【補足】
インデックス教の信者の方がバランスファンドを選択する場合には、セゾン投信の「バンガード・グローバル・バランス・ファンド」がファースト・チョイスだと思います。

フィデリティ・ダイレクトで投信を物色(その②)

世界のサイフ

日興アセット・マネージメントが組成する割と名が通った投信。投資対象はOECD加盟国(及びそれに準じる国)の中から、高金利の国を選んで、短期債券に投資しようと言うもの。

最近はサブプライムローン問題も有り、格付け会社の評価が全く信用ならない状況ですが、本投信については投資対象が短期債券に限られることから、まぁ心配は無いと考えて良いと思われます。
ちなみに、最新の運用状況を見ると、平均デュレーションは72日に過ぎません。一方、債券の最終利回りは7.44%となっています。

構成比率は10通貨を選択した上で、概ね均等に分散投資がされています。最新の投資通貨は、米ドル・ポーランドズロチ・英ポンド・豪ドル・ニュージーランドドル・南アフリカランド・メキシコペソ・ハンガリーフォリント・ノルウェークローネ・アイスランドクローネの10種。結構、新興国の通貨も入ってます。

信託報酬は0.92%なので、グローバル債券ファンドと見るとやや高いのですが、エマージング債ファンドと見れば若干安いと見ることも出来ます。

海外ETFで対抗馬を探すとすると、DB G10 Currency Harvest Fund (DBV)が浮上してきそうですが、運用方針が根本的に異なっており、やはり別物といえば別物。そういう意味で、代替が見当たらないファンドと言えると思います。因みに、DBVの信託報酬もETFとしては高めの0.81%なので、コスト面での違いは然してありません。

外国為替への投資を考える場合、最も怖いのが日本円の独歩高なワケですが、現在のDBVは日本円をショートしており、更にリスクが高くなります。円金利の見通しからみて、DBVの日本円のショートポジションは当面つづくと思われますから、目先の円高を考慮するなら、この世界のサイフの方が多少安心かもしれません。(まぁ、最初から将来の円高が判っているなら、誰も外貨/外債なんて買わないワケですが..。)

2007年10月29日

フィデリティ・ダイレクトで投信を物色(その③)

スリー・ベーシック・ファンド

今月末にフィデリティ投信が組成する新ファンド。何だか判らない名称を補うために、愛称が冠せられていまして、それが「水と大地とエネルギー」。読んで字の如く、最近流行の水関連ファンド・食料関連ファンド・クリーンエネルギー関連ファンドと言う、3つのテーマファンドを1つにまとめてしまったと言う代物です。

要するに節操の無いファンド・オブ・ファンズな訳ですが、中身を突っ込んで見ると意外に素性は悪くありません。先ず、組み入れるファンドですが、これが以下の3ファンド。

 ・フィデリティ・グローバル・クリーン・エネルギー・マザーファンド
 ・フィデリティ・グローバル・ウォーター・マザーファンド
 ・フィデリティ・グローバル・アグリビジネス・マザーファンド

これを各1/3ずつ均等にアロケーションしてファンドを構成します。評価できるのは、これらのファンドが何れもインデックス運用である点。インデックス運用である分だけ、マザーファンドの運用コストが低く、結果的に本ファンドの信託報酬も、FOFである割りには、1.22%に抑えられています。

まぁ、お世辞にも低コストとは言い難いのですが、それでも単体のテーマファンドに比べれば信託報酬は安い方と見ることが出来ます。例えば、同じフィデリティ・ダイレクトで取り扱われている、グローバル・ウォーター・ファンド(日興)の信託報酬は1.66%ですし、同じくグローバル・アグリビジネス株式ファンド(ドイチェ)の信託報酬は1.81%です。これならば、3テーマまとめて信託報酬も安いこちらの方が魅力的と言って良いでしょう。

尤も、本ファンドならば海外ETFを組み合わせて組成できることもまた事実。例えば、次の3本のETFを均等に買えば似た様なファンドが完成します。

 ・PowerShares Global Clean Energy Portfolio (PBD):信託報酬 0.75%
 ・Claymore S&P Global Water ETF (CGW):信託報酬 0.65%
 ・Market Vectors Agribusiness ETF (MOO):信託報酬 0.65%

..で、この時の全体の信託報酬は約0.68%ですから、やっぱり「海外ETFの方が低コスト」と言う事実は揺るぎません。只、為替手数料や送金コスト、リバランスコストまでも考慮するならば、本ファンドを購入するのも、それほど悪い選択とは思いません。

この3つのテーマの根本にある問題はエネルギー問題であり、投資テーマとして今後3年は使えるものと見ています。超長期の運用には疑問も残りますが、ある程度の長期間保有に耐えられるファンド言って良いでしょう。一般のグローバル株式ファンドをアウトパフォームする可能性を、十分に秘めたファンドだと思います。

底打ちですかね

先週のNY株式市場は結果的に見事な寄り底。悪材料のニュースが飛び交う中で、確りと陽線を刻んで行きました。これは、悪材料が出るにつれて、懐疑的部分があった月末の利下げを、強く織り込ませる方向に進んだものと見ています。金曜日の強さは際立ったもので、新興国株は特に強く騰げています。(尤も、中国関連はイマイチでした。)

一方でCMEの終値は16665円と、大きく上げた金曜日の終値よりも更に上昇をしています。従って、週明けの東京市場もGUして始まるのが確定的な情勢です。

問題は寄り天になるのか否かですが、FOMCの結果が出るまでは動き難いのも事実ですし、高く寄り付いた後はヨコヨコの展開になる気がします。問題は大局的な相場観を如何見るかです。先週のサブプライムローン問題の再燃を見ても、FOMCで利下げを決めるのは間違いないと思います。ポイントは引き下げ幅ですが、取り合えず今回は0.25%に留まるのではないでしょうか。良くも悪くもサプライズ無しと予想します。

そこで、0.25%の利下げを前提にすると、明らかに出遅れている日本株にとっては追風となり、株価は戻り歩調を取るものと予想します。チャート的にも先週の16199円が目先の底値を叩いたとみて良さそうです。

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そこで今週の作戦ですが、取り合えず頭から少し買ってみようかと思っています。ちなみに、ここで仕込むと、日本株に関してはフルインベスト状態になります。往々にして私がフルインベスト・モードになると株価が下落する傾向があるワケですが、果たして今回はどうなることか..。私的には、ここで仕込んで年末にかけてのラリーを期待しています。

一方、海外についても、FOMCを前に少し買戻しを掛けたいと思ってます。具体的に買い戻す予定なのはロシア株。只、月曜日のNYを待つと更に騰がってしまいそうなので、ここは香港で2831.hkを仕込んでみる予定。


最後に、先週のトレードを振り返っておきます。まず、予定通り日本株のブル2.5ファンドを買い下がりました。月曜日の16500円割れで一回目のナンピン。次は16000円割れを待ったのですが、結局そこまでは落ちて来ませんでした。

他には、1Q好決算企業バスケット運用の中から、芝浦メカトロニクスを処分しています。中間決算を上方修正したまではヨミ通りだったのですが、なんとその一方で通期を下方修正すると言う、投資家をナメた見通しを示して来ました。あまりに呆れたので、即売却。バスケット運用なので、1銘柄の占める比重は低く、気軽に損切れるのはメリットです。ちなみに、切った芝浦メカトロニクスの代わりとして、コニカミノルタをバスケットに組み入れました。

一方、海外に関しては大きなトレードはしていません。只、エマージング債に関するETF/CEFの種類が増えすぎてしまったので、整理統廃合を行っています。具体的には、GHIとTEIを処分して、PCYとEDDに振り向けました。あと、円高が一服しそうなので、久しぶりにDBVを買いましています。

他には、バブル気味の原油(USO)の代わりに、天然ガス(UNG)を打診買いしてみました。このUNGは結構ボラリティが高めなので、適当に売り買いして小銭を稼いでみたいと思います。(思いっきり投機ですが..。)

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