2/17小倉3R:リナリアは連闘も適性の欠いた条件に8着

2/17、小倉3R・未勝利(ダート1000)に愛馬リナリアが出走しました。前走から連闘で臨んだレースでしたが、明らかに戦術とコース形態にアンマッチが生じており、結果は8着と奮いませんでした。

本走の馬体重は+4kg増加して434kg。輸送減りの大きかった前走に対し、連闘でもプラス体重で来られたことは良かったと思います。

スタートの反応も前走よりも良く、出なりで中段前の6番手を確保出来る体制になりました。展望ブログでも書いた通り、前走からの前進を見せるためにはこのポジションから末脚を活かす形に持ち込む必要があったのですが、鞍上の小林Jはアッサリと手綱を控えてしまいます。

レース後の小林Jのコメントによれば、「スタート直後からトモは嵌っていた」とのことでしたので、ここで下げる意味は全く無かったことになります。恐らくは陣営から「トモの嵌らない序盤は控える」様に指示があって、それに盲目的に従った可能性が高そうです。

結局、3角は9番手で侵入。序盤で控えた以上はここから末脚を使う必要がありましたが、4角に向かって馬群を捌けず、外を回りながら10番手に後退。大外を回して直線に出たところで末脚を使いましたが時すでに遅く、離れた8着と言う結果になりました。

正直、前走の黛Jの無駄のない騎乗に対して、今回の小林Jの騎乗は明らかに見劣るもので、-2kgのハンデも意味を成しませんでした。これについては、減量騎手ならば誰でも良い訳では無いですし、要求したクラブ側にも責任の一端はあると思います。

しかし、最大の問題点は作戦の全体像に整合性を欠いていた点でしょう。前走の内容から、「後方待機からトモの嵌りを待って末脚に賭ける」形がリナリアの脚質にマッチすると判断した以上、先行馬が絶対有利の小倉1000Mの舞台は明らかに適性に反しています。更に、1000Mの短距離戦で減量騎手のハンデを活かすには飛び出して振り切る形がベストですが、後方待機策のリナリアでは軽斤量の利を活かすことが出来ません。そして、これだけ適性を欠いた条件にも関わらず、ダメージを残すリスクのある連闘策を採ったことが問題です。

レース後の伊坂師のコメントによれば、「ジョッキーが悪い訳ではないと思うので展開のアヤですね。」とは言われたものの、その前段からは今回の乗り替わりには不満のあった感が滲んでいます。
また距離に関しては「やっぱり1000mは忙しいと思うんですけど、きっかけを作りたかった」のコメントがあり、字面から勝ち負けは視野に無かった様に読み取れます。それならば、リスクのある連闘を選択したことに、大いな疑問が残ります。

今後の予定については権利を失ったことから、中山の後半か中京が目標になるようですが、中京と中山では求められる脚質が全く異なります。現状の控える競馬を前提とするならば中山ダート1200がベストな筈ですが、2回中山に間に合わないと、リナリアが中山で未勝利戦を戦うチャンスは失われます。それを考えれば、今回の連闘は回避して、権利のある内に中山で使うのが正解だったことになります。

ここまでのレース選択を見ていると、「勝てない厩舎には相応の理由があるな」と思わずにはいられません..。

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