12/16阪神1R:リリーズブルームは仕掛け遅れも最速の上りで3着

12/16、阪神1R・未勝利(ダート1400牝)に愛馬リリーズブルームが出走しました。ダート変わりとなった前走では、出遅れるも殿から末脚を伸ばして4着まで追い上げてダート適性を示した本馬ですが、短期放牧を挟んでの復帰戦になります。

このレースの最大のポイントは-3kg減量の西塚Jの起用です。スムーズな競馬をした上で-3kgの恩恵を受けることが出来るか否か?そのためには、シンプルに逃げるか番手からの競馬が良いのですが、結果は難しい競馬になってしまいました。

ポイントは前半の走り。スタートは初めて綺麗に出ることが出来ましたが、鞍上が押し出しても二の脚が付きません。本来であれば芝スタートの外枠ですからここで先手を取りたい所ですが上手く行きませんでした。この原因についてレース後のコメントは無いのですが、一つの可能性は松山J騎乗の16番の馬にカット気味に入られて譲ったか、芝の走りを苦手としているのかの何れかでしょう。後者であれば、芝スタートが大半の関西の短距離ダートは条件的に難しいことになります。

結局ポジションは9番手に折り合いますが、内埒から6頭目の大外のポジション。このまま3角に進入する訳には行かないので、止む無く下げることになりましたが、ここで減量騎手の経験値不足が露呈します。コーナー前で急減速して内に入ったことでキックバックを浴びてしまい、約2馬身無駄にポジションを下げてしまいます。この形になるのであれば、早目に少しずつポジションを下げて内に潜り込むべきでした。

この辺りについって、レース後の牧浦師からは「内の馬がずっと主張していたので控えましたけど、もうちょっとジワッと控えれば良いのに控え過ぎてるので、前と離されて砂を被ってそこで嫌がってしまったので、あそこは勿体なかったですね。」のコメントが出されています。一方で西塚Jからは「3コーナーに入るあたりで若干不利のような感じもあった」のコメントが出されていますが、パトロールビデオを見ても何処に不利があるのか自分には判断が出来ませんでした。

3角~4角で改めて押し上げますが、4角出口でもポジションは8番手。直線で大外に持ち出すと、前走と同様の鬼脚を披露して猛然と追い上げますが、3番手に届くのが限界と言う結果でした。最終的な勝馬との着差は04馬身の0.7秒なので、3角のミスが無ければ2着は確保出来たものと思います。

もっとも、経験値不足であるが故に-3kgのハンデを貰っているワケで、そこを問うことは出来ないでしょう。詰まるところ、絶好の外枠を活かすことの出来なかった本馬のダッシュ力(もしくは芝適性の不足)が敗因と言うことかと思います。

一方で、3Fの時計38.7は上り最速であり、前走で見せた末脚が決してフロックでは無いことが確認されたことは大きいと思います。特に今回は前走の様な前半で脚を溜め続けた訳ではありませんから、その価値は更に高いと考えられます。

今後の予定について牧浦師からは「この競馬なら1700mくらいは許容範囲だと思いますし、今日くらいテンに行けるなら1700mである程度のポジションにつけられると思います。」のコメントが出されています。自分の印象でも気性面の極端な不安は無さそうに見えるので、1700と言わずに1800まで距離延長にトライして欲しいと思います。

ダート1800がこなせれば番組の選択肢が大幅に増えますし、短距離の様な出走渋滞の問題も回避できます。そしてもう1つ、芝スタートからダートスタートになる点が見逃せません。本当に芝適性が無いのか判断が付きませんが、ダートスタートの方が良いことは間違いない様に思われます。具体的な次走候補として、新年の小倉ダート1700牝が挙げられていますので、是非狙って欲しいところです。小倉ならばレースレベルも頭数も低下するので、勝ち上がりを十分狙えると思います。只、長距離輸送には一抹の不安が残ります。

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