11/11武蔵野S:ドライスタウトはマイルにも対応して中央重賞初制覇

11/11、東京11R・武蔵野S(G3・ダート1600)に愛馬ドライスタウトが出走しました。ダート1400がベストディスタンスと目されていたドライスタウトですが、マイル戦のここでも自分の理想とする競馬をやりきって、見事な完勝を果たしました。前走、テレ玉杯・オーバルスプリント(Jpn3)に続いての重賞連勝となります。

先ず驚いたのが本走の馬体重。534kgは前走から+11kgも増加していました。もっとも昨年の同時期は530kg台で競馬をしていたことから、決して太い印象でもありません。パドックを周回する姿は落ち着いて堂々としており、他馬とは風格の違いすら感じさせるものでした。

本走の懸念材料の1つは東京ダート1600では不利とされる内枠でしたが、無難にスタートを決めると、鞍上が軽く促すだけで二の脚がついて、3番手のポジションを確保します。芝スタートでも加速力を示したことは、今後に向けて収穫になったと思います。

レースは行きたがる馬を先に行かせ、5番手で3角~4角を回ります。「脚を使ってポジションを取ったにも関わらず下げてしまった」ことに関して賛否両論があるようですが、自分はここが武史Jの好騎乗だったと考えています。

まず、積極的にポジションを取ったことについては、これ以外の選択肢は無かったと思います。行かなければ包まれて中段からの競馬を強いられてしまい、これはドライスタウトの下手を打つ時のパターンです。

次にポジションを下げたことに関しては「ハイペースに付き合わなかった」と言うことに尽きます。あのまま先行ポジションをキープしていたら、それは1400戦のペースであって、マイルでは最後まで脚がもたなかったと思います。反対に、「3角~4角でポジションを極端に下げることなく脚を溜めたこと」こそが武史Jの好騎乗であって、これにより36.0の上り2位の末脚が実現できた考えています。

「先行しながら一旦折り合って脚を溜め、最後に末脚を伸ばす」この走りを武史Jが導いてくれたことで、ドライスタウトの新たな活躍の場が確保され、ひいては1800Mへの展望までも持つことが出来るようになりました。そう言う意味で、この武蔵野Sは単に「中央重賞を初制覇した」こと以上の価値があったと思います。

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