6/24阪神12R:ミスティックロアは極度にイレ込むも能力だけで勝利

6/24、阪神12R・1勝クラス(ダート1800)に愛馬ミスティックロアが出走しました。圧倒的な内容で勝ち上がりを決めた前走から3ヶ月空けての昇級戦でしたが、ここでもレベルの違いを見せつける内容で連勝を飾ってくれました。

本走の馬体重は+12kg増加した520kg。前走直後はガレた雰囲気にまで細化していた本馬としては、2桁のプラス体重で出られたことは、シッカリと立て直された証と考えて良いと思います。

兎にも角にも、本仔の課題はその気性で、パドックを周回する映像では極端にイレ込む気配は見えませんでしたが、馬場入りの映像では前の馬を押し退ける感じで返し馬に入ったことから、今走も馬場入りで暴れたことは明らかでした。

一方で、課題のスタートは遅れることなく出ることが出来ました。しかし、スタート直後に右にヨレてしまい、隣枠の馬にタックルをする形で迷惑を掛けてしまいました。それでも、ポジションは下げることなく6番手で1角に侵入することが出来ており、これは前走からの進歩を感じたところです。

ここからバックストレートの間、鞍上の川田Jは敢えて馬群に入れて砂に慣れる練習をさせていましたが、やはりこれを嫌ってポジションを下げてしまったことから、外寄りに進路を変えて砂を被らないポジションに移行しました。この辺りの流れは客観的にスムーズに見えました。

バックストレートの後半で、後方の馬が捲って来たことから、ミスティックロアも追従する形でポジションを押し上げます。4角出口では4頭並びの大外にポジションを取り、そこから追い出されると、グングンと加速して最後は0.5秒の差を付けての勝利となりました。

この様に、客観的にテレビで見ていた限りはスムーズな内容の競馬で完勝した様に見えたのですが、内実は相当違っていた様です。何よりも馬場入り前の地下馬道でのイレ込みが激しく、厩舎スタッフからは「普通の馬ならここまでテンションが上がれば大惨敗なはず」のコメントが出るレベルです。また、川田Jからも「イレ込んで全く競馬の作れない中でも能力が高すぎて勝ってしまった」の旨のコメントがされています。

極度のイレ込みにも関わらず完勝してしまうことから、極端な能力差のあったことは明らかで、川田Jからも「目先の重賞を取りに行けば能力は足りるので勝てる可能性が高いです。」のコメントがされています。しかし、その一方で「今はその時期ではないと思います。」のコメントも出されており、「今は競馬を組み立てられる様になるまで、教育することが先決」と指摘されています。

また、本レースの結果を受けて、矢作師からも「続戦は難しいと思う」のコメントが出ています。後から判明しましたが、陣営からは本レースの前にJDDへの登録が出されており、補欠の4位に選ばれましたが、例え枠が回って来たとしても回避することで間違いありません。

一方で、8月のレパードSならば1月以上の間を空けられることから、目標にする可能性は残っているかもしれません。とりあえず、タイトルを取りに行くのか、ジックリと自己条件から競馬を教えて行くのか、この辺りの判断は陣営からの報告を待つよりありません。

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