7/15、函館10R・かもめ島特別（２勝クラス・芝1800牝）に愛馬アレグロモデラートが出走しました。
まず、本走の馬体重は-14kg減の486kgでしたが、パドックを周回する姿を見る限り、ガレた様な雰囲気は全く無く、むしろ絞れて良くなった印象すら受けました。実際、486kgの馬体重は１勝クラスを勝利した土湯温泉特別とほぼ同体重であり、本馬にとってはこれくらいがベスト体重である気がします。
今回のレースは直前輸送の不要な滞在競馬に変わることで、落ち着いて競馬の出来ることを期待したのですが、残念ながら状況の好転は見られませんでした。厩舎では大人しい良い仔をしていて、パドックでも問題は無いのですが、馬場入りをすると何故だかテンションがヒートアップしてしまいます。今回もゲートに先入れされるとヘッドバンキングを繰り返してしまい、まともに駐立が出来ませんでした。
それでいて、ゲートが開く瞬間だけは逆に落ち着いてしまい、ワンテンポ遅れたスタートになり、さらに二の脚も伸びません。結局、富田Ｊは最後方で脚を溜める作戦に切り替えざるを得ない状況でした。
もっとも、ここで開き直ったことは結果的に正解だったと思います。前走は出遅れから挽回して１角までに無駄な脚を使用して、結局最後は失速してしまいました。それと比較すれば、今回は遥かに見所のある競馬になったと思います。
開き直って最後尾から競馬を進めたアレグロモデラートは３角を回ったところからロングスパートを仕掛けます。４角出口では７番手まで押し上げ、そこから叩き合いに持ち揉むと、最後まで脚を伸ばして５着まで挽回することに成功しました。上り3Fの時計は36.2で、洋芝の重馬場もあって速い時計ではありませんが、上り全体では４番時計であり、直近２走とは大きく異なる競馬をすることが出来ました。
但し、末脚を伸ばしたとはいえ、上位陣に対してはキレ負けしているのも事実であり、はやり本馬は末脚勝負よりも、長く良い脚を使わせた方が、結果は伴うと思います。そう言う意味では、本走のポジションは後ろ過ぎであり、中段で我慢してロングスパートを仕掛ける競馬が正解の様に思えます。
レース後の武井師からは「。道中はスムーズに運べ、押し上げて行く時の反応も良かったです。最後はやや脚が鈍ったものの、現級でも充分通用すると思います。」のコメントが出ています。実際、スタートは出遅れることを前提に、テンのペースの遅い中山芝2000の様なコースを選択すれば、成績は確実に上昇する様に思います。
一方で、権利は確保したものの函館への続戦は行わず、美浦TCに帰厩する方針が示されました。問題は今回の競馬で駐立が出来なかことで、その再確認のため、美浦TCに戻すと言う説明です。実際、ゲート再審査のペナルティを受けてしまうと、その後のレースで先入れが強制されるなど、大きなデメリットが発生してしまいます。それよりも、ここは時間を取ってゲート練習を行った方が、長い目で見れば本仔のためになるものと思います。