5/2かきつばた記念:ドライスタウトはレコード走破もハナ差の2着

5/2、かきつばた記念(Jpn3・名古屋・ダート1500)に愛馬ドライスタウトが出走しました。本命の「かしわ記念(Jpn1)」に出走するは賞金が足りず、ここに回って来た状況です。秋の南部杯(Jpn1)への出走権を確保するためにも、ここは賞金加算が必須のレースでしたが、結果は2着に留まり、想定した賞金加算は出来ませんでした。

本走の馬体重は前走から+2Kgの528Kg。中間の追い切りが軽目に終始していたことから、重め残りを懸念していましたが、メイチの前走と変わらぬ馬体重で出て来られたことで、これは杞憂に終わりました。パドックを周回する姿も落ち着いていて、1人気にふさわしい堂々としたものでした。

レースはデュアリストとヘリオスが先行する想定した展開となり、大外スタートのドライスタウトは長い直線を活かしてロスなく3番手に取り付きました。これは、全く不満のない騎乗でしたが、川田J騎乗のウイルソンテソーロが敢えて控えてドライスタウトの後ろを確保したことは、すばるSのバトルクライを想起する嫌な形でもありました。只、すばるSは中段からの競馬であったのに対し、今回は前が開けた状況を確保しており、ボックスされる心配はありませんでした。

レースはそのまま3角に進み、4角手前でドライスタウトがスパートして先頭に立ちますが、本馬を終始マークしていたウイルソンテソーロが大外を回して追い上げて来ます。4角出口ではウイルソンテソーロの方がスピードに優り、そのまま交わされる勢いでしたが、ここからドライスタウトも踏ん張ります。一旦は差し返した様にも見えましたが、最後はタイム差無しの2着と言う結果となりました。

只、敗れたとは言え1.31.1の時計は、昨年、イグナイターが記録した1.31.8を0.7秒上回るレコードですし、昨年は稍重に対して今年は良馬場であったことも含めれば、人馬共に文句の無い競馬をしたことは疑いありません。見方を変えれば、ウイルソンテソーロとの間に設定された2.5Kgの斤量差が、ハンデキャップとして絶妙だったと言うことでしょう。

その上で、敢えて課題を探すとすれば、「簡単にウイルソンテソーロの目標になるポジションを取ったこと」「4角をもっとスピードに乗せて外に回した方が良かったのでは無いか?」の2つのポイントが浮かびます。只、1点目に関しては、代わりの対策が見出せません。川田Jを恐れてウイルソンテソーロの後ろに控えてしまうと、ヘリオスを逃がすリスクがありましたし、そもそも単勝1倍台の馬が選択する競馬ではないでしょう。2点目に関しては結果論ではありますが、実行していたら結果は逆だったかもしれません。

一方で、レース展望で記載した「実績の無い右回り」「小回り」「斤量58.5Kg」の3つの課題は全てクリアすることが出来ました。これは今後のレース選択の幅が広がると言う意味で、大きな前進になるはずです。

そこで今後の予定ですが、本走で加算した収得賞金は皮算用よりも910万円少ない490万円に留まったことで、7月のプロキオンSに勝利しても南部杯出走には十分とは言えない気配です。南部杯への出走を狙うならば、もう1つは勝っておきたいところですが、さきたま杯・サマーチャンピオン・テレ玉杯などの地方交流戦に潜り込めるかは、今回賞金を詰めかなかったことが響いてしまうかもしれません。

そう言う観点で、賞金こそ減りますが確実にレースに出られる中央のOP競争を挟む方法も検討すべきと思います。具体的には5/27欅S(OP)→7/9プロキオンS(G3)→9月エニフS(L)→10/9南部杯(Jpn1)のローテーションが考えられます。もちろん、この間に前記の交流重賞に出られるならば、それを優先する形で。

公式サイトには牧浦師の「秋までにどこかで賞金を加算したいと思います」のコメントがありますが、具体的なビジョンは示されていません。只、「この後は番組も限られます」のコメントから、さきたま杯や欅Sへの出走は全く念頭に無さそうです。「今回予定通り賞金が加算出来なかったことで、秋の目標をどの様に据えるのか?」そこの修正計画が示されていれば良いのですが、成り行き任せに思えるところが厩舎の経験値不足も踏まえて心配してしまうところです。逐次計画を修正することは適正なマネージメントであって、無計画に進めることがNGと言うことです。

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