2022年グリーンFから募集して欲しい仔馬①

今月末には2022年度のグリーンファーム募集馬も発表されるであろうと言う所で、個人的に募集を期待する仔馬を今年もピックアップしてみます。先ずは期待感の高い順に5頭。

No1:アンデスクイーンの2021

父  :ドレフォン
母父 :タートルボウル
性別 :牝馬
毛色 :鹿毛
誕生日:2021年2月25日
母年齢:7歳(初仔)
生産 :ノーザンF

やはり、今年の注目度No1は本仔です。母馬はグリーンF所属で、レディスプレリュード(G2)を始めとして交流重賞を3つ制したアンデスクイーン。これに加えて、叔母がアロマティコ、その仔がジオグリフは今年の皐月賞馬となると、人気沸騰は不可避でしょう。特にジオグリフの父も本仔と同じドレフォンですから、ジオクリフと本仔は3/4同血の関係になります。

問題は本当に募集されるか否かですが、本家の募集にもセレクトセールにも本仔の名前はありませんので、初仔である点も含めてグリーンに卸される蓋然性は高まっています。特に、ノーザンFとしても「繁殖牝馬として本仔の血を牧場に残したい」と考えれば、クラブに預ける可能性は高く、その場合はグリーンFが筆頭候補であって不思議はありません。

No2:オープンユアアイズの2021

父  :イスラボニータ
母父 :ヴィクトワールピサ
性別 :牡馬
毛色 :栗毛
誕生日:2021年4月15日
生産 :社台ファーム

母オープンユアアイズ、半姉ワイドアウェイク、叔母ベファーナがグリーンF所属馬で、クラブとの縁故関係の深い牝系です。オープンユアアイズ、ワイドアウェイクは何れも勝ち上がりを決めていますが、特に注目すべきは半姉ラブリイユアアイズの存在で、京王杯2歳S(G2)3着、阪神JF(G1)2着の成績を残し桜花賞への出走も果たしています。

昨年デビューしたイスラボニータ産駒はまだ数が少なく、大きなところを取るに至っていませんが、プルパレイがファルコンSを制した様に、初年度産駒が3歳になって、勝ち星を増やしつつあります。晩成タイプの可能性はありますが、ここからの成績に期待をしたいところです。

No3:サザナミの2021

父  :ブリックスアンドモルタル
母父 :ディープインパクト
性別 :牝馬
毛色 :鹿毛
誕生日:2021年4月11日
生産 :社台ファーム

母サザナミは元グリーンF所属で400Kg前後の小柄な馬体ながらオープン入りする活躍を残しました。初仔のスズナミもクラブから募集され、未だ勝ち上がりには至っていませんが、本仔も小柄ながら能力の片鱗を示しつつあります。

サザナミは前年の種付けを休んでおり、本仔が2番仔となります。空胎明けの母年齢9歳と言う条件は狙ってみたい好条件と言えます。

父は新種牡馬のブリックススアンドモルタル。高賞金レースとして知られる、ペガサスワールドカップの第1回優勝馬になります。芝2000M前後で良績を残しており、クラッシックの意識できる、社台スタリオンが輸入した期待の種牡馬です。産駒の出来に関しては評判がすこぶる良いことから、前評判通りの活躍が期待されるところです。

No4:ジョリーリュバンの2021

父  :ファインニードル
母父 :ノヴェリスト
性別 :牡馬
毛色 :黒鹿毛
誕生日:2021年2月17日
生産 :ハシモトファーム

母ジョリーリュバンは社台Fで生産された元グリーンF所属馬です。現役時は2桁着順続きで抹消されてしまいましたが、ファンド解散後はオークションで売却され、名古屋競馬にて6勝を上げています。引退後はハシモトファームに売却され、その初仔が本馬になります。社台F→ハシモトFと言う変則コースではありますが、何れもグリーンFとは縁故関係に当たりますから、募集に掛かる可能性は十分あると思われます。

何よりも本馬の魅力はその牝系で、3代母スカーレットインクから連なる、所謂スカーレット一族になります。グリーンFとの関係で言えば、リボントリコロール、ルヴェルソー、ロゼットブルーが近親に当たることになります。これらの元グリーンF所属馬は何れも牝馬でしたが、本仔は牡馬に出ましたので妙味の増すところです。

父は今年産駒がデビューするファインニードル。ダーレーが生産してゴドルフィンが走らせた競争馬で、高松宮杯・スプリンターズSの短距離G1の両方を制した活躍馬です。引退後はダーレー・ジャパンにて種牡馬生活に入りました。現時点で種牡馬能力は未知数ですが、恐らくはそのスピード能力を産駒に伝えるものと期待しています。ジョリーリュバンは父ノヴェリストの血からスピード能力を欠いた感がありましたが、ファインニードルのスピードでそれを補いたいところです。

ちなみに、テシオ理論ではファインニードルが優先祖先に当たりますので、父に似たスピード系の産駒に出ることが期待されます。

No5:エレンシアの2021

父  :リアルスティール
母父 :ワークフォース
性別 :牡馬
毛色 :鹿毛
誕生日:2021年2月18日
生産 :那須野牧場

エリザベス女王杯を制したエリモシックから連なる牝系で、母エレンシアと兄エレダールがグリーンFから募集されています。母エレンシアは400Kgに満たない馬格から競争馬としては基本的な能力が未達であり、早々に引退して繁殖生活に入りました。兄エレダールは中央で10走するも3着が最高で、抹消後はオークションにて売却されています。

父がゼンノロブロイのエレダールはスピード能力に欠ける面がありましたが、本仔は父がリアルスティールに変わることから、スピード能力の強化が期待されます。リアルスティールはドバイターフ(G1)にて1着と3着の好成績を残した活躍馬で、初年度産駒が今年デビューを向かえます。種牡馬としての能力は未知数ですが、種付け数は3年連続して170台をキープしており、馬産地での評価は良好であると推察されます。

ちなみに、テシオ理論ではリアルスティールが優先祖先に該当する上にMAX活性となることから、オカルトを承知で妙味の感じるところです。また、配合的には父系のMonevassiaと母系のKingmanboが3×4のニアリークロスを形成します。

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