DMM出資馬の近況 2022/5/10

今年から加入したDMMについては、これまで出資馬の近況フォローをしていませんでしたが、そろそろデビューに近い所まで進んできた馬も現れてたことから、こちらについても定期的なフォローを開始することにします。

1.グランベルナデット

山元TCにてデビューに向けて調整を続けています。本馬は3月中旬に一度入厩を果たしており、4/1にはゲート試験にも合格をしています。その上で、再び外厩に戻してデビューに向けての体力強化が図られており、正にエリートコースの待遇を受けている状況です。POG本にて、社台F代表の吉田照哉氏のインタビューの中でも本馬の名前が挙げられている様に、社台Fとしても期待馬であることに疑いはありません。

最新の運動メニューでは山元TCの坂路をラスト13秒台で上がっています。先に入厩した時から「トモの嵌りが悪い」の指摘があり、現在も完全には解消していない状況ですが、それでも坂路を13秒台で上がれている事実は、本馬のポテンシャルを示しているに他なりません。厩舎長からは「成長曲線が遅い中でこれだと、完成したら相当走ると思います。」とのコメントがされています。

この様に、坂路で抜群の動きを示している状況を受けて、山元TCと大竹厩舎の間で話し合いが持たれており、山元TCからは早ければ来週にも帰厩させる案が提案されています。トモの嵌りが悪い問題はありますが、「シッカリするまでは直線の長いコースで競馬をした方が良さそう」と言う判断から、東京マイルでのデビューが検討されている状況です。

山元TCの主任からは「時計は出ていますが、思っている以上に完成度はまだまだだということをご理解ください。」のコメントがされており、これは本馬の能力が遥か先にあることを意味しています。その上で、「早目に競馬を使って成長を促す」のか、若しくは「じっくり進める」のか、最終的な判断は大竹師に委ねられることになります。

5/10時点の馬体重は493Kgあり、牝馬としては十分過ぎる馬格を誇っています。

2.グランデスフィーダ

1歳10月時点で早々に北海道を離れ、以来、チャンピオンズヒルズにて英才教育が続けられています。優れた実績から最近は入厩が難しいとされるチャンピオンズヒルズですが、ここに1歳時から入厩し続けていることは、破格の扱いと言って良いでしょう。

長期に渡ってチャンピオンズヒルズで乗り込まれているだけあって、現在は「他の牧場よりもキツイ」と言われるチャンピオンズヒルズ坂路を「抑えたまま楽に15-15で登坂できている」とのこと。入厩当初は、気性的に「ズブい」印象のコメントが散見されていましたが、現在は「坂路下ではスイッチが入り、走りも前に唸るように走れるようになってきました。」とのこと。それでいて、馬房内ではおっとりとした雰囲気を見せており、オンとオフの切り替えの効くタイプに成長して来た模様です。

厩舎長のコメントによれば「池江厩舎にいるうちの2歳馬ではこの馬を最初にゲート試験に送るつもりです。かなり順調に来ています。」とのこと。最新の馬体重は498Kgまで増えています。

3.ミスティックロア

3/4には北海道を離れてチャンピオンズヒルズに移動し、以来、調整を継続しています。この早期移動が実現した理由は矢作厩舎の所属馬がドバイに出発したことで馬房が空いた事情によるもので、本馬にとっては理想的な配慮が頂けました。

本来よりも早めに移動が行われたこともあり、入厩当初は緩さが目立つ状況にありましたが、それも少しずつ改善をして来ている模様です。現在の運動メニューはウッド坂路を14秒を切るペースで登坂できています。

牧場スタッフからは「乗っている印象よりも実際は時計が出ている」旨のコメントがされており、これは本馬が余裕を以て登坂している状況を示しています。特に。坂路ではかなり動けており、これは本馬のダート適性を想像させるところです。

一方で、厩舎長からは「まだハミに推進力が完全に出ていないので、その部分の調教をしていく必要がありそうです。」とのコメントがあり、入厩前にまだ教えることが多々ありそうな印象です。現在は潜在能力だけで時計が出ている印象であり、ここからは技術を学んでゆく必要がありそうです。最新の馬体重は526Kgで、ダート馬としても十分な馬格を誇っています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする