フェデリコテシオの血統分析②

「フェデリコテシオの理論」の初心者が、これを用いてグリーンファーム所属馬・募集馬の分析を行ってみるシリーズの2回目です。(前回はこちら。

注意:ここに記す分析は、「フェデリコテシオの理論」の初歩を聞き齧ったレベルの者の見解であり、本来の理論に照らして誤っている可能性は多分にあります。もし誤りが有りましたら、ご指摘を頂ければ幸いです。なお、「フェデリコテシオの理論」について、自分は下記のYoutubeチャンネルの動画を参考に勉強させて頂いています。本稿では「フェデリコテシオの理論」の具体的な適用方法など、詳細には触れていませんので、興味のある方は下記のYoutubeチャンネルなどをご参考にされて下さい。

ドルメロの魔術師ch


さて第2回目となる今回は、愛馬レーヌジャルダンについて「フェデリコテシオの理論」を用いた分析を行いたいと思います。レーヌジャルダンは今週末2/15の東京・1勝クラス(芝1600)に出走し、ここで掲示板を確保することが出来なければ、残念ながらここで引退となる見込みです。両親がGⅠ馬と言う、グリーンファームでは希少な募集馬でありながら、期待されたレベルの結果が出せなかった要因について、本稿では「フェデリコテシオの理論」を用いて検討を実施します。

更に、クィーンスプマンテ産駒の成績が総じて冴えない原因についても考察した上で、どのような父馬を配合することで本状況が打破し得るのか、「フェデリコテシオの理論」的な解釈を考えてみたいと思います。

1.レーヌジャルダンの血統分析

優先祖先:ノーザンテースト
基礎体力:28%

まず本仔の最大活性種牡馬は活性値7で母系の4代目にいるノーザンテーストになります。更にノーザンテーストから優先祖先を探すと、そのままノーザンテーストが優先祖先となります。ちなみに、本仔が種付けられた2013年は父ディープインパクトに劣勢期にあたり、父親似の仔馬は生まれ難い状況にありました。

即ち、レーヌジャルダンによく似たご先祖様はノーザンテーストと言うことですから、その脚質は芝のマイル前後に適性があることになります。これが現実であれば、レーヌジャルダンは母クィーンスプマンテの様な長距離適性ではなく、高柳師が使い続けてきた「芝1600~1800に適性がある」と言うことになります。

一方で、レーヌジャルダンの大きな問題は基礎体力値にあります。本仔の基礎体力値を求めると28%としかありません。前稿にて「平均値50%に対して、64%の基礎体力値は評価して良い」旨を記しましたが今回はその真逆になります。28%と言う値は「著しく悪い値」と判断すべき数値です。これは、F1カーでいくら車体の設計が良くてもエンジンがダメなら走らないのと同じ理屈です。

ここで、基礎体力値とはボトムライン4代までの母から求められるものであり、レーヌジャルダンの基礎体力値28%は以下の様に分解することが出来ます。

・クィーンスプマンテ: 3%
・センボンザクラ  : 9%
・ダイナフランダース:13%
・レディフランダース: 3%
        合計:28%

ここで重要なことは上記の基礎体力値の内、クィーンスプマンテを除く3頭の基礎体力値は既に確定していて今後も変わらないと言う事実です。即ち、クィーンスプマンテ産駒の基礎体力値が最大になるのはクィーンスプマンテ自身が最大活性値(25%)を取る年であり、その年の産駒の基礎体力値は25%+9%+13%+3%=50%となり、なんとか平均値に達して来ます。つまり、クィーンスプマンテ産駒の基礎体力値は低いことが普通であり、その結果が産駒全体の不振に繋がっていると、「フェデリコテシオの理論」的には解釈されることになります。

それでは、「何時クィーンスプマンテ自身が最大活性値を取るのか?」がポイントになりますが、それが今年2020年の種付け時になります。さらに、クィーンスプマンテの誕生日は4月9日ですので、その種付けは2か月後の6月9日までに終わらせなければなりません。言い換えれば、「2020年6月9日を過ぎるとクィーンスプマンテの活性値は0にリセットされてしまうので、種付けはその前に完了する必要がある」と言うことになります。

但し、問題は今年の出産予定です。現在クィーンスプマンテはエピファネイアの仔を宿しており、5月9日に出産が予定されています。従って「順調に5月9日に出産が出来たとして、そこから一ヶ月以内に次の種付を終わらせる必要がある」と言うことであり、これは相当タイトなスケジュールであることに間違いはありません。

2.クィーンスプマンテの血統分析

前項で検討した通り、クィーンスプマンテ産駒の不振の要因がその牝系にあるとすれば、「何故クィーンスプマンテ自身は大活躍をすることが出来たのか?」と言う疑問が生じます。そこで、つぎはこの点について考察をしたいと思います。

優先祖先:ダイナフランダース
基礎体力:47%

まず、クィーンスプマンテの最大活性種牡馬は活性値7で母系のノーザンテーストである点はレーヌジャルダンと変わりません。しかし、ノーザンテーストを入り口に優先祖先を探した先がクィーンスプマンテの場合は異なり、母母のダイナフランダースがクィーンスプマンテの優先祖先となります。

ここでダイナフランダースの戦績を紐解いてみると、長距離レースの最高峰である春の天皇賞にも出走した活躍馬であり、実際にブラッドストーンS(準OP・芝3200)の勝鞍があります。この様に、「クィーンスプマンテの脚質は距離がこなせるものであり、その点でレーヌジャルダンとは違っていた」と、「フェデリコテシオの理論」からは解釈することが可能です。

そして、クィーンスプマンテの基礎体力については、レーヌジャルダンとは1世代ずれてクィーンスプマンテの代わりにMoll Flandersが入ってくることにより、下記の様に分解されます。

・センボンザクラ  : 9%
・ダイナフランダース:13%
・レディフランダース: 3%
・Moll Flanders  :22%
        合計:47%

依然として平均値には達していませんが、著しく見劣りするレベルでもありません。以上より、「ダイナフランダースの形質を受け継いだクィーンスプマンテは、平均的な基礎体力値ながら、長距離レースで結果を残すことが出来た」と、「フェデリコテシオの理論」的には解釈をすることが可能となります。

3.クィーンスプマンテの配合相手

1項で述べた通り、クィーンスプマンテにとって2020年は最も種付けの年回りが良く、その産駒こそクィーンスプマンテを代表する産駒となる可能性が高いと考えられますから、その配合相手は厳選したいところです。そこで、2020年のクィーンスプマンテの配合相手として理想的な種牡馬を、ここでは考えて見たいと思います。

(1)父サトノダイヤモンドの配合

優先祖先:サトノダイヤモンド
基礎体力:50%

まず1つ目のパターンですが、配合相手として種付日に最大活性値8をもつ種牡馬を選択することで、クィーンスプマンテの場合は結果的に優先祖先がその種牡馬自身になります。そして、この条件に当て嵌まるのが2012年4月9日以降(注:種付が6月9日に実施される場合)に生まれた種牡馬になるのですが、残念ながら適当な種牡馬が見つかりません。2012年生まれの種牡馬にはドゥラメンテ,リアルスティール,サトノクラウン,キタサンブラックなどがいるのですが、何れも3月生まれなので、種付けが行われる6月には活性値がリセットされてしまいます。

そうなると次の策は2013年生まれで誕生日がノーザンテーストの誕生日3月15日よりも前の種牡馬であり、これに該当するのがサトノダイヤモンド,リオンディーズ,レインボーラインなどになります。この内、社台スタリオン繫養馬はサトノダイヤモンドのみですから、これが最も現実的な選択肢となるかと思います。

ここで、サトノダイヤモンドとクィーンスプマンテの配合は父母間クロスが発生しないことから、クロスを良しとしない「フェデリコテシオの理論」的にも理想的な配合相手と言うことになります。菊花賞馬サトノダイヤモンドの形質を受け継いだ仔馬が生まれてくれれば、クィーンスプマンテの様な長距離がこなせる期待も高くなるでしょう。

(2)父レイデオロの配合

優先祖先:クィーンスプマンテ
基礎体力:50%

次のパターンはクィーンスプマンテ自身を優先種牡馬にすることで、クィーンスプマンテに似た産駒を生み出そうと言う作戦です。これに該当する種牡馬はレイデオロ,スワーヴリチャード,アルアインなどになりますが、アルアインは非社台スタリオンなので除外、スワーヴリチャードはトニービンの父母間クロスが重たいので除外すると、消去法的にレイデオロが残ります。

(3)父リアルインパクトの配合

優先祖先:ダイナフランダース
基礎体力:50%

最後は優先種牡馬をクィーンスプマンテと同じダイナフランダースに定めるパターンです。これに適合する種牡馬としてはオルフェーヴル,リアルインパクトが見つかるのですが、オルフェーヴルをクィーンスプマンテに合わせるとノーザンテーストのクロスが重くなるため、ここではリアルインパクトを選択しました。

4.おわりに

今回はレーヌジャルダンの血統分析を入り口にして、クィーンスプマンテ産駒の成功パターンを「フェデリコテシオの理論」から検討を行いました。その結果、「2020年に種付けされる仔馬への期待値が大きい」と言う結果が得られましたが、「その為には6月9日までに種付けを完了しなければならない」と言う厳しい条件も明らかになっています。果たして、今年はどの種牡馬が配合されるのかも興味がありますが、先ずは何月何日に種付けが行われるのか、注目して行きたいと思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする