8/12新潟7R:レーヌジャルダンは戦略なき6着

8/12、新潟6R・500万条件(芝1800牝馬限定)に愛馬レーヌジャルダンが出走し、6着と言う結果になりました。

「前走と比べて善戦した」と見る向きもあるかもしれませんが、個人的には久々に納得のできないレースを見せられて、大いに失望しています。やるべきことをやった結果が報われなかったとしてもそれは運の無いことであって責められるものでは無いと考えますが、人事を尽くさないことに関しては如何にも納得がいきません。

何が問題かと言えば、これまで逃げるレースを組み立ててきた馬が1枠1番の好枠を引き、好スタートを切ったにも関わらずハナを奪わずに好位から抜け出すレースを選択したことです。公式サイトにアップされた高柳師のコメントによれば、「スタートが上手くいつもは先頭で後続を引っ張る形の競馬をしていますが、昨日からの新潟の馬場傾向を考えて控える形をとりました。」とありますので、今回のレース展開は丸山騎手の判断によるものではなく、調教師の指示によるものだったことが判ります。

ここで納得がいかないのは、昨日からの馬場傾向をみても外差し一辺倒の状態にはなっていなかったことです。確かに、前残りよりも差しの方が比較して有利とは言えますが、これは新潟の外回りならば平常運転であって特に馬場状態に依存するものではありません。そんなことも理解できずに、差しが有利だから控える指示をしたのであれば、これまで教えて来たレースは何だったのかと問い正したくなります。1800Mの外回りで差しが有利だから、従来のスタイルを捨てて今回は違うレース展開を選択したというのであれば、そもそもそれはレースとコースの選択を間違っていると言うことに他なりません。これまでにも何度か書きましたが、逃げ粘るスタイルで勝ちを狙うのであれば、それに適したコースを選択するべきであって、コースに応じてスタイルを変えるというのは本末転倒と言わざるを得ません。

更に納得が行かないことは、今回のメンバー構成をみればスローペースになる確率が非常に高かったと言うことです。これは結果論ではなく、多くの競馬新聞が予想していた展開ですし、実際に本レースのペースは1000M通過が63.4秒と言う超スローペースになりました。これが先行した3頭が32~33秒台の上がりを使えた要因であり、こうなったら後ろに位置した馬には手も足も出ません。

指摘されるべきは、今回のメンバー構成と1枠1番のスタート枠を引いたと言う環境状況にも拘わらず、馬場傾向を懸念して控える競馬を指示したと言う調教師の絶望的な戦略眼の無さです。レーヌジャルダンが採るべきは3着に入った7.ブリリアントリリーが行った「先行してスローに落とす競馬」であり、それで結果がついてこなくても仕方のないことですが、理に合わない競馬を行った結果が実を結ばないことは、マネージメントの問題として責めを負うべきと考えます。

高柳師の「スローペースになってしまい、直線での切れ勝負はこの馬には分が悪かったようです。」のコメントを読んで、完全に脱力してしまいました。この展開がレース前から予想できないで調教師をやっている様では、あまりに馬が可哀そうで怒りが収まりません。😡 結局のところ、このレベルのレースマネージメントしか出来ないことが、調教師リーディングで100位を下回ると言う厩舎力の無さに繋がるのだと思います。

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コメント

  1. より:

    こんばんは。
    mackyさんのコメント、一言一句全てその通りだと思います。
    調教師の力量がこんなにも結果に影響するのを目の当たりに
    するのは一口馬主をやっていて、初めてです。
    それにしても、ジャルダンも成長しませんね~(馬体重のこ
    とではないですよ)まぁ、調教が緩いのか合わないのか、解
    りませんが、ちょっと2勝目が遠いですね。
    カンフル剤としては、「転厩」くらいですかね。
    クラブに訴えれば聞いて貰えるかな・・

    • macKy より:

      Fさま、
      今回は憤りの勢いに任せて書いてしまいましたが、納得の出来ないレースであったことは変わっていません。2勝目に苦心する状況ですが、勝ち馬との着差0.1秒が1回、0.2秒が2回ですから、決して遠いわけでもありません。これくらいの差は展開・騎手の力量・コース適性で十分埋めることが出来る筈なのですが、そのための施策が見られないのがなんとも歯がゆいところです..。
      鞍上の選択にはクラブ側の意向も反映されると言う話も聞きますので、足りない0.2秒を埋めるために1クラス上の騎手を配するとか、-1Kgの減量騎手を配するなどの工夫を考えて貰いたいのですが、どうにもグリーンファームは所属馬を勝たせるためのアクションが足りないと感じます。クラブの運営スキーム上、所属馬に勝たせることのインセンティブが小さいことに原因があるのではないかと、最近は思うようになりました。

  2. ダーティーホワイト より:

    mackyさま

    初めてコメントさせてもらいます。いつもmackyさんのブログ更新を楽しみにしています。レーヌジャルダンの怒りもごもっともで、mackyさんのブログからは怒り狂うmackyさんを想像できなく、反対に楽しく読ませてもらいました。

    mackyさんの分析力には、いつも感服させられます。mackyさんのブログを調教師に読んでもらって勉強してもらいたいですね。調教師よりも一口馬主の方が思い入れも強いため、自分の出資馬のことは一番理解していると思います。理解していない調教師がいると腹立たしいものですね。

    私も20年以上一口馬主をしていることから、自分なりの選定基準はありますが、最終的に自分と相性が悪い調教師は出資対象から外しています。

    少し私のことを書かせてもらいます。
    私は関西在住ということから、基本的には関西馬から出資しています。
    年齢はmackyさんとほぼ同年代だと思います。

    私の出資馬は
    アンデスクイーン
    エトワールドパリ
    ジョリーリュバン
    ライクトゥシャイン(名付け親)
    スターリーパレード(ご一緒ですね。よろしくお願いします。)
    プランタンヴェール(mackyさんが出資検討していたため、追加出資しました。)
    ※プランタンヴェールはmackyさんに裏切られたように感じましが、
     新馬戦の内容から出資してよかったと思っています。

    当歳馬の出資にはmackyさんのブログを大いに参考にさせてもらいます。
    これからもよろしくお願いします。

    • macKy より:

      ダーティホワイトさま、

      はじめまして、macKyです。コメントありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。

      レーヌジャルダンの前走に関する記載についてはヒートアップし過ぎた部分もありまして、大変お恥ずかしい限りです。只、おっしゃられます様に、「調教師よりも一口馬主の方が思い入れも強く、それ故に調教師よりも一口馬主の方が愛馬を良く理解している」と言うのは確かにそうだと思います。私の一口馬主のキャリアはダーティホワイトさんよりも遥かに短いものでしかありませんが、この様な思いは年々強く感じる様になっています。一口馬主を始める前は、「調教師=神の様に馬に詳しい人」の様に考えていましたが、最近では「競馬を予想すると言う点にかけては、馬券に真摯に取り組む一般人の方がむしろ上回るのではないか」と感じています。馬券で収支プラスを目指す人には、力の一歩及ばない馬が力以上に好走する条件を見出す能力が求められますが、調教師にとってもこの能力が管理馬を実力以上に勝たせられる能力となるはずです。そして、不勉強な調教師はこの能力が劣っている様に感じてなりません。また調教師の中には、判っていてもそれを無視して、単に管理馬を機械的にレースに送り出すことのみを優先している人もいる様に感じます。

      最終的にはダーティホワイトさまが言われている通り、「自分と相性が悪い調教師は出資対象から外す」が、一口馬主側が採り得る唯一で最大の対抗策であると思います。自分も出資馬の選定に関しては仔馬よりも管理する調教師を重視する様になりましたが、(グリーンファームが預託する調教師は特に)関西の調教師の方が関東の調教師よりも明らかにレベルが高い様に感じており、関東馬から出資馬を選ぶのが次第に難しくなってしまいました。ブログでは自分の出資馬以外についてはコメントを控えている一方で、将来の出資に備えてレースへの使い方は注視して見ているのですが、今年でしたらグヴィアズダの使い方は自分だったらブチ切れするレベル(つなぎが極端に寝ている馬なのに、何故に一度も芝を試してみないんだ!)な様に、出資不適格な調教師が年々増えてしまいます。そんなこんなで今年の募集では、仔馬よりも調教師の消去法で候補がかなり絞られてしまいそうです..。

      さて話は変わって、ダーティホワイトさんの出資馬のご紹介、ありがとうございました。ラインナップを見させて頂きますと、自分が出資検討していた馬と大半が一致しており、出資判断の方向性がなんとなく近いのではないかと感じました。特に募集当初に人気のあった馬が入っていない辺りが、その様に感じた次第です。そう言う意味で、今年の募集の最大の注目であるバルドウィナの17は関西馬となる様ですが、もしかしてダーティホワイトさん的には出資候補外の可能性が高いのでしょうか?ちなみに、自分の中ではバルドウィナの17への出資可能性は(関西馬である想定も含めて)かなり下がって来ています。

      プランタンヴェールについては冷汗が出てしまう所ですが、自分の募集馬に関する評価は容易に変わる所がありますので、そこはご理解してブログを読んで頂ければありがたいと思います。只、プランタンヴェールに関しては見切ったと言うよりも、アルジェンタータと天秤にかけて、「最終的に厩舎の評価を含めてアルジェンタータの方を採った」と言うのが実際の所です。プランタンヴェールは父ワークフォースが懸念される所ですが、短距離に対応できるワークフォース産駒は最終的に走る傾向がありますので、新馬戦の内容を見てもプランタンヴェールは十分に行けるものと思います。是非、見送った自分が歯軋りするくらいの活躍をしてくれることを祈っております。

      追伸、
      もしかしてダーティホワイトさんはサザナミへの出資はされておられましたでしょうか? サザナミへの出資をされていたのであれば、既に競馬場で既にお会いしている様な気がするのですが、如何でしょうか?

  3. ダーティーホワイト より:

    macky さま
    さっそくのコメントバック恐れ入ります。

    macky さんのコメントは今回も心地よく感じ、納得しながら読ませていただきました。

    まずバルドウィナの17についてですが、当然出資対象です。
    血統及び厩舎に関しては出資対象から外す理由がないと思います。
    ただ、私は牡馬1頭、牝馬1頭がベストと考えていることから、バルドウィナの17よりも気に入った牝馬がいれば、バルドウィナの17は見送ると思います。
    気になっている牝馬では、ジュエルオブナイルの17です。ワークフォース、ノヴェリスト、タートルボウルならタートルボウルでも結果が出せるのではと考えています。
    当然馬格がなければ出資対象から外れることとなるので、パンフレットが待ち遠しいです。

    それとサザナミには出資していませんでした。
    競馬場の方も年に数回、阪神競馬場に行くぐらいです。
    競馬場にスーツで行くのも嫌いなので、口取りも申し込みません。
    休みで出資馬が阪神競馬場に出走なら、家族で応援しに行く程度です。

    mackyさんにご教授願いたいのですが、ライクトゥシャインはどう思いますか?
    まだ出資可能なことから、もう一口いくべきなのか考えています。
    名付け親になったがために盲目になったのか、立ち姿の写真や動画から見ても、かなりいい馬に見えています。
    馬は走らないと解らないとわかっていても、悩ましい限りです。
    私が冷静になれるアドバイスをお願いします。
    よろしくお願いします。

    • macKy より:

      ダーティホワイトさま、

      先ずはサザナミの件、了解しました。以前、京都牝馬Sで関西遠征した際に、関西馬の名付け親になったと言う会員の方と話をしたことがありましたので、もしやと思ったのですが勘違いでした。

      バルドウィナの17は関西に来るならやはり外せませんか~。自分の中では藤岡厩舎に対する評価が定まらずにいるのですが、ダーティホワイトさん的には問題なしと言う判断なのですね。参考にさせて頂きます。

      ジュエルオブナイルの17に関しては自分も全く同じ判断をしています。父ワークフォースでもスピード能力を遺伝させた母ですので、父タートルボウルなら更に良い結果が出る様に思います。募集価格が想定よりも高かった点も、出来が良い故ではないかと想像しています。兄姉に続いて本仔も荒川厩舎で決定なのかもしれませんが、もし関東に来る様なことがあれば、積極的に出資検討するつもりです。

      さて、ライクトゥシャインについての自分なりの評価ですが、「もし厩舎は変わらずに関東馬だったとしたら自分が出資するか?」と仮定して考えてみました。そして結論ですが、懐事情もありますが自分だったらここでは見送る様な気がします。
      自分が出資の判断で重視している要素順に、まず兄姉の成績は文句なしですし、厩舎の実績も申し分ありません。スピード能力も兄姉の脚質が短距離傾向であることから不安は小さいと想像します。相馬眼はありませんが体型的には標準より短足寄りだと思うので短距離適性ではないかと思いますし、胸前が深いのでダッシュも効きそうです。背中が短いのも好印象。
      ..では何故に見送るかと言うと、年末に発症した歩様の乱れが気になります。特に、一旦良化した後に再発しているのが心配材料で、実際に厳しいレースに使ったあとの反動が心配です。半兄ボールライトニングも脚元に不安を抱えていることから、デフィニット産駒の傾向である可能性も否定しきれません。只、自分の場合はフォーチュンリングで原因不明の歩様の乱れに悩まされていますので、余計にそう感じてしまうのかもしれません。
      ..と言う訳で、自分ならば今のタイミングは自重して、18年度募集馬の十分な情報が出てくるのを待つと思います。特に、個人的には今年募集される半弟にかなり期待をしていますので、資金が有限ならばキープしておきたいところです。

      ちなみに、デフィニットの17も宮本厩舎に預託される可能性が高そうですので、自分が出資するにはハードルは高いと思っています。只、”ワンチャンあるかも”と思うのは、今年の募集馬に中で、デフィニットの17以外にもカクテルの17、マウントフジの17が宮本厩舎繋がりと言う点です。これだけ居るならば、少なくとも1頭は関東に回して貰えるのではないかと..。ぶっちゃけ、デフィニットの17は難しいとすれば、自分的にはカクテルの17が関東に来てくれることを強く期待しています。

      ..すみません。最後は発散してしまいましたが、自分の思ったところを素直を書かせて頂きました。個人的な見解に過ぎませんが、何かのお役に立てれば幸いです。今後ともよろしくお願いを致します。

  4. ダーティーホワイト より:

    mackyさま

    ライクトゥシャインの評価、的確な判断をしていただき、ありがとうございます。
    私が望んでいた答えがmackyさんのコメントにあったと思います。

    一口馬主は投資ではなく、楽しみであることに立ち返ることが出来ました。
    2歳世代は3頭出資していることから、もうお腹一杯であることから、今回は自重したいと思います。

    Mackeyさんの愛馬フォーチュンリングですが、私も出資しようと、週明けに電話する予定でしたが、締め切られてしまいました。当歳の電話受付が開始した直後だったので落ち着いてから電話しようとした記憶があります。
    血統背景はすばらしいのに、安価な募集価格が不安要素に感じ直前まで様子見していたと思います。
    力はあるが、レースを使えていないのが、本当に歯痒くもどかしいですね。

    私もジョリーリュバンがあとがない状態です。
    使えても、あと2戦。
    骨折明けの前走から、次走の上積みは大きいと、まだまだ希望は持っています。

    来週が楽しみですね。