GFラヴアズギフトの2020に出資

GF募集馬ラヴアズギフトの2020への出資を判断にあたり、検討した内容を備忘録として書き残しておきます。既にブログネタにしたと思い込んでいましたが未公開でした..。


■種牡馬
父は新種牡馬のサトノダイヤモンド。日本ダービーこそマカヒキの後塵を喫しましたが、3歳時に菊花賞・有馬記念のGⅠ×2勝を果たした活躍馬です。最終的にGⅠの勝鞍はこの2勝に留まりましたが、これは4歳時に凱旋門賞に挑んだ際のダメージが大きく、国内に専念していれば更に成績を伸ばしていたことは疑いありません。

本仔が種付けされた2019年の種付料は300万円で、今年も種付料は変わっていません。ライバルのキタサンブラックの種付け料が500万円スタートであった点と比べると、評価に差を付けられている状況です。

■牝系
本仔の祖母ファストアズライトはグリーンF所属の外国産馬で5勝を挙げる成績を残しました。引退後は繁殖入りし、その牝系からは多数のグリーンF所属馬を輩出しています。

母ラヴアズギフトもクラブ所属馬でしたが成績は振るわず、未勝利のまま繁殖入り。しかし、その産駒は安定した成績を残しており、既出走馬5頭の中から4頭が勝ち上がりを決めており、極めて高い勝ち上がり率を記録しています。

■配合
新種牡馬サトノダイヤモンドについては配合上のポイントは未知の状況です。目立った父母間クロスも存在しません。ディープインパクトと相性良いStorm Catの血が母系にある点は効果的に働くことが期待されます。

本仔の半姉ファストアズエバーとグランマリアージュは短距離適性に出ましたが、これは父スヴェプトオーヴァーポートの影響が大きいと考えると、父が中距離適性のサトノダイヤモンドに代わった本仔の距離適性を注目したいところです。

■駐立写真
大きなトモと立派な胸前は姉譲りです。スタイルは胴長ですが短足と言う印象はありません。肩の角度が寝て全体にゆったりとした作りは姉よりも距離適性が長く出た印象で、マイルまでは対応可能と予想します。脛が太い点は個人的な好評価ポイント。額のカーブからはディープインパクト系の特徴が伺えます。

■歩行動画
本仔への出資を判断した最大のポイントは高評価した歩様です。緩目ながらも弾力性を感じる筋肉は好評価で、前肢は柔らかく前に大きく振り出されています。関節の可動域が極めて広く、拙出の可動域指数では1.29の高スコアを示しています。歩行速度は標準的で、キビキビと歩けている点は好印象です。

■誕生日と母年齢
出産時の母年齢は13歳でピークこそ過ぎた状況ですが、まだ許容範囲の判断です。一方で、2代母との平均年齢は10.5歳であり、こちらは適正年齢と評価できます。産駒は安定して走っており年齢的な問題は少ないと考えました。
誕生日は4月15日で、デビュー時の予想体重は506Kg。募集時点から十分な馬格があり、遅生まれの弊害は無いと判断できます。

■生産と育成
生産牧場は新井昭二牧場です。兄姉は那須野牧場の生産であり、本仔から牧場が変わった状況です。母馬の所有者には変更なく、那須野牧場からの委託生産と推察されますが、評価としては若干のマイナス。

一方で、評価したのは育成牧場。事前情報から本仔の育成先はエクワインレーシングであることが分かっていました。ノーザンF育成には及びませんが、個人的な印象としてチェスナットファームよりも高い評価をしています。牧場のWebサイトで定期的に駐立写真を公開してくれるなど、情報提示が多い点も好評価です。

■厩舎
預託先厩舎は姉2頭に続いて牧浦厩舎になります。厩舎リーディングは80位内をキープしており、「クラブ馬勝ち上がり率=47%、クラブ馬回収率=121%」の成績は及第点を確保しています。得意条件が圧倒的に短距離傾向である点は本馬の適正と合致するか不安な所ですが、関東遠征を多用する点は個人的に好評価したいポイントです。

■価格
募集総額は2000万円。拙出のプレミアム値は229となり、プレミアクラスに判定されます。グリーンF募集馬でプレミアクラスの非社台系生産馬は安定した成績を残しており、本仔はこのパターンに該当しています。

■テシオ理論
優先祖先はサトノダイヤモンド。テシオ理論的には父系似の産駒と考えられ、距離適性は伸びることが期待されます。

基礎体力値は56%。但し、個人的に今は基礎体力値を重視していません。高スコアであればプラス評価しますが、低スコアであってもマイナス評価とは考えません。

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