10/29京都1R:リリーズブルームは変わり身を見せて4着

10/29、京都1R・未勝利(ダート1400牝)に愛馬リリーズブルームが出走しました。デビュー戦を12着に大敗し、立て直しての1戦になります。

まず、目立ったのは体重の増加。前走から+14Kgの458kgでの出走となりました。もっとも、外厩での本馬は470Kg台の馬体重がありますので、前走の444kgが細り過ぎであったと考える方が自然でしょう。パドックの外目を堂々と歩く姿に太目感は見られませんでした。

そして問題のスタート。馬群に揉まれると弱いことが陣営から事前に示されていたことから、何よりも囲まれない競馬をすることが第一でしたが、立ち遅れ気味のスタートから二の脚も付かず、後方から3番手の位置になってしまいます。

そして、勿体なかったのがここから。ポジション的に11番ファミリーよりは1馬身以上は前に出ていましたので、これを押さえて囲まれないポジションを確保することは出来た筈なのですが、無用に内に入り過ぎて、押し上げて来たファミリーに外を押さえられてしまいます。結果的に避けるべき揉まれる形となり、それを嫌って最後方まで下がる結果となりました。結果論ではありますが、もし1列前で競馬が出来ていれば、最終着順は2着まであった筈です。

初のダート戦で、教育の意味合いとして砂を被せる意図は理解できますが、馬群の中でそれを行う必要はなかった筈です。3角の入り口まで、最後方で終始砂を嫌がって走っており、競馬としては完全に終わった様に見えましたが、4角を回って砂の被らない外に持ち出されると、一転してエンジンが掛かり、猛然と追い上げを開始します。

1頭だけ違う脚色でラストの直線を走り抜けましたが、前との差は余りにも広く、4着まで追い上げるのが精一杯と言う結果になりました。上り3Fの39.2は勝馬と同タイムの最速であり、これは本馬のダート適性を示すものと考えて差し支えないでしょう。

一方で、勘違いすると危ないのはこのレースがハイペースから前が崩れると言う、追い込み馬に有利な展開であったと言うことです。リリーズブルームの前半の走りがメチャメチャでも、派手な追い込みを見せられたことには、展開の利があったからに他なりません。末脚だけで殿一気を狙う競馬では、ペースが遅ければ惨敗が必至です。

本走でダート適性の確認出来たことは最大の収穫ですし、今後の目途が得られたことも間違いありません。しかし、「同じ競馬を繰り返していれば、何時かは勝てる」と考えるのは甘いと思います。Target-JV補正タイムでみても、本馬の指数は「95」ですので、直ぐに勝ち負けが望める時計ではありません。「あと0.5秒程度を詰める必要がある」と理解する必要があります。

ダート競馬は「先行有利」が大原則なので、少なくとも中段からの競馬を身に着けなければなりません。それにはスタートの改善と、キックバックに慣れることが不可欠です。「1400Mのペースでは忙しかった」とすれば、1600~1800に延長することで、前からの競馬を狙うことも1つの考え方だと思います。

レース後の牧浦師のコメントに依れば「馬が問題なければ権利のある所で使って行きたいと思います。」とのことで、続戦の方針が示されています。問題は距離とコースの選択ですので、先ずはそこに注目をしたいと思います。
本馬の場合、芝スタートのコースは不得手と思われるので、東京1400で使いたいのですが、そこでは優先権が使えません。一方で1700~1800に延長すると、4ターンの競馬となり1角までのダッシュ力が問われます。何れにしてもゲートの出を改善することが、勝ち上がりに向けての必須要件になりそうです。

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