2/11クイーンC:グランベルナデットは手痛い出遅れも5着

2/11、東京11R・クイーンカップ(G3・芝1600牝)に愛馬グランベルナデットが出走しました。桜花賞を視野に入れつつ、400Mの距離短縮に挑んだレースでしたが、スタートの出遅れが手痛く、最終的に5着となりました。

前走から2ヶ月の間隔を空け、万全の仕上げで臨んだ本レースは、馬体重が増減無しの508Kg。それでも他馬よりも30Kg近い差を付けており、パドックを周回する姿は際立って雄大で、牝馬とは思えない見事な馬体に見えました。内心、パドックを見た瞬間は「これは勝ったんじゃない?」って思っていました。

クラブの情報では、気性面に少し課題があるとのことで、パドックでは2人引きがされていましたが特に煩い印象はなく、松山Jが騎乗しても落ち着いて周回が出来ていました。馬場入り後は、鞍上が少し時間を掛けて周囲を眺めさせていましたが、特にテンションが上がることも無く、素直に返し馬に入って行きました。

そして問題のスタート。ターフビジョンで見る限り、特に問題の無いゲートインに見えましたが、煽る様なスタートから立ち遅れてしまいました。もっとも、新馬戦の様な致命的な出遅れでは無く、一拍程度の遅れに過ぎなかったのですが、ここで左右の馬に寄られてしまい、締め出される形で後ろに下げられてしまいました。結局、10番手前後のポジションから競馬を進める状況になりましたが、直後の不利が無ければ、それほど酷い状況にはならなかったと思います。

一方で、新馬戦の出遅れと違って救われたのが、ペースが流れる展開になったこと。これにより、鞍上が慌てて押し出す必要が無く、開き直って後方からの競馬を選択することが出来たと思います。3角~4角を10番手前後のポジションで回り、直線で外に持ち出します。1000M地点では先頭から1秒差の11番手でしたが、ここから3Fを34.4秒の末脚を繰り出すと、7頭を交わして1頭に差され、それでも掲示板を確保することが出来ました。

着順は5着とは言え、勝馬との差は0.3秒ですので、「スタートの出遅れと直後の不利が無ければ勝ち負けまで行けた」と評価することも可能です。実際、本馬の走破時計1.33.4は翌日の古馬2勝クラスの勝時計よりも速い時計です。また、スピードの持続力で勝負するタイプと見られていた本馬が、シッカリと末脚を使えたことも評価したいところです。

但し、本馬よりも後ろから競馬をしたモリアーナに最後で差されたことも事実であり、「出遅れなければ勝てた」とは言い切れない印象です。その点で、「1600Mは本馬には短い」の評価は正しい様に思えます。このまま無理目の桜花賞を目標に置くよりも、2000Mを主戦場にフローラS(G2)を目指す方が、本馬には理想のローテーションとなる気がします。その上で、オークスについては真に力があれば、自然と道が開けてくれる筈です。

レース後の大竹師からは、「オークスを最終目標に据えつつ、フラワーCを本線に、忘れな草賞・フローラSを検討する」旨の方針が示されています。個人的にはフラワーCよりも、勝ち上がりを決めた条件(中山・芝2000)のミモザ賞で確実に賞金を積みつつ、フローラSにメイチで臨んで欲しい気がしますが、オークスをリアルな目標とするならば、賞金的にフラワーCかフローラSの何れかを獲りに行く方が正解かもしれません。この辺りは陣営の判断を楽しみに待ちたいと思います。

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