1/7すばるS:ドライスタウトは追い出しが遅れて2着

1/7、中京11R・スバルS(L・ダート1400)に愛馬ドライスタウトが出走しました。敢えて根岸Sを避け、着実にフェブラリーSに向けての収得賞金を加算しに来ましたが、結果は2着に敗れ、目的を果たすことが出来ませんでした。

まず、今回の馬体重は前走から+4Kg増えて538Kg。中間でリフレッシュも入れていますので、程よい増加具合だったと思います。実際、パドックを周回する姿は相変わらず雄大で、冬季にも関わらず毛艶もピカピカに見えました。

スタートは自身初となる芝スタートでしたが、無難にこなせた印象です。一方で、ダートに入った後の走りがこのレースのポイントになりました。芝で充分な加速が無かった可能性もありますが、ダート直後のスピードが先行馬に劣り、これまでの様な先行する競馬が出来ませんでした。

結局、7番手のポジションから競馬を進めることになりましたが、これは鞍上が積極的にポジションを取りに行かなかった面も大きかったと思います。外枠スタートから敢えて内に進路をとって先行馬の後ろに付けていることから、先行するよりも前に馬を置くことで折り合いを重視した可能性が高そうです。そして、この判断が最後まで悪手となりました。

このレースを振り返ると、勝馬バトルクライの川田Jの好騎乗が際立つのですが、スタートで僅かに遅れたバトルクライはそれを利用してドライスタウトとは逆に外に持ち出します。そして、ドライスタウトが内にポジションを取った所で、その外のポジションを確保します。これがスタートから400Mの地点で、ここから川田Jによる厳しいボックスが展開されます。

結局このボックス体制はラスト2Fを過ぎても続き、蓋を開けて貰えたのはラスト1Fの手前でした。しかし、この時点でバトルクライとは2馬身の差が付けられており、如何にドライスタウトでも1Fでこの差を詰めることは不可能です。

むしろ、驚いたのは着外も覚悟した体勢から溜まった脚を伸ばしてクビ差まで詰め寄ったことで、これはドライスタウトの能力が確かであることを示しています。これに関して、レース後の戸崎Jからは「あの形でも勝ち切りたかった所ですが、まだちょっと重いかもしれません。」のコメントが出されていますが、これは「脚を余らせた鞍上の言い逃れ」と断じるよりありません。

中京ダートのラスト1Fで付けられた2馬身差は致命的と言えるもので、それを挽回できなかった原因を馬と仕上げに求めることは流石に常識外ですし、ドライスタウトにもスタッフにも礼節を欠いた発言だと思います。川田Jの執拗なボックスが素晴らしかったことは間違いありませんが、「騎手の技量の差で敗れた」と言う事実が第一の敗因であることは認めるべきだと思います。もし、自分がスタッフの立場でこの様な発言を聞かされたらば、「あの形でも勝ち切れるものなら、鞍上は誰でも構わない。」と言い返したいところです。

本レースで収得賞金を加算出来なかったことで、フェブラリーSへの出走権を固めることは出来ませんでした。恐らくは当落線上ギリギリで、出走は他馬のエントリー状況次第となりますが、陣営からは「出走が微妙なラインではありますが、フェブラリーステークスに向けて調整して行きます。」とのコメントが出されています。

今回のレースで結果を出すことは出来ませんでしたが、最も強い競馬を見せたのがドライスタウトであったことは疑いありません。加えて、「初の58Kgに対応したこと」・「芝スタートをこなしたこと」・「脚を溜める競馬が出来たこと」、これらは何れもフェブラリーSに向けての好材料です。全日本2歳ステークスも除外の可能性の高い所から滑り込んで栄冠を手にしたことから、今回も強運を発揮してくれることを祈りたいと思います。

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