12/17中山7R:グランベルナデットは先行策から突き放して完勝

12/17、中山7R・未勝利(芝2000)に愛馬グランベルナデットが出走しました。デビュー戦の後、発見された剥離骨折の除去手術に踏み切ったことで、8ヶ月振りの復帰戦となりましたが、極めて強い競馬を展開して見事な完勝を飾ってくれました。

今回の馬体重は+16Kg増加した508Kg。牝馬として雄大な馬格を誇る本仔ですが、パドックを周回する姿は決して重苦しいものではなく、体重増加は純粋に「春から秋へと成長した結果」と考えて良さそうです。只、長期の休み明けの分だけ、気合乗りは流石にもう一つだったかもしれません。

不安視されたゲートは決して早くはありませんでしたが無難なスタートを切ることが出来ました。加えてラッキーだったのは「内枠の2頭のスタートが遅かったこと」で、内に向かって楽に進路を確保することができました。

そして、先ず目を惹いたのが二の脚の速さです。ポジションを取りに鞍上が促すと、楽にスピードに乗って、ハイペースで逃げる2頭の後ろ3番手に収まりました。ここで、特に引っ掛かる素振りも無く、素直に番手で折り合えたことも評価すべきところだと思います。

レースは1000M通過が59.7秒の息の入らないハイペースで進み、グランベルナデットも3番手のポジションをキープして3角に侵入。3角~4角にかけて逃げた2頭の脚色が鈍ると、4角出口では先頭に立ち、ここで鞍上が促すと、一気に後続を引き離します。

そして、最後の見所がラスト200Mで、追い込み馬が迫って来ると、再び鞍上が追い出します。これに対し本馬が応えると、更なる加速から後続馬に差を詰めることを許さず、3馬身差をキープしたままゴールラインを切って行きました。

このレースを総括すると、「ハナを欲しがった2頭がやり合うことでハイペースとなった展開に対し、直後のポジションをキープしながら最後まで脚色が衰えず、ラスト3Fを36.7の上り2番手の時計を叩き出して完勝した」と言うことになります。

他馬からみれば、ハイペースで先行しながら速い上がりを使われた時点で、もはや対抗する術は無く、着差以上の力を差を見せつけたレースだったと思います。また、時計自体もTarget-JVの補正タイムで「104」が出ており、これは未勝利戦の水準値よりも0.4秒速いことを示しています。これならば、1勝クラスの自己条件で、普通に勝ち負けが期待できると思います。さらに、今回が8ヶ月振りのレースであったことを考えれば、1つ使った上積みは十分期待できますから、特別戦に進んでも十分に戦えると思います。

そこで気になるのは次走の選択ですが、これには陣営の本仔に対する見立てが影響すると思います。具体的に。1600M戦への対応を可能と見るか、1800M以上の距離が必要と評価するのか、何れなのかが問題です。前者であれば、クイーンC(G3)→桜花賞(G1)を目標としたローテーションを検討することになりますし、後者であれば、デイジー賞→フラワーC(G3)→フローラS(G2)→オークス(G1)のローテーションが視野に入って来ます。

個人的には今回のレースを見た印象からフラワーCには使って欲しいと思うのですが、ここは全てを陣営の判断に委ねたいと思います。何れにしても、今後が楽しみでなりません。

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