2019年グリーンFから募集して欲しい仔馬⑨

2019年度グリーンFから募集して欲しい仔馬の9回目です。(一覧はこちら

目標とする10頭のリストアップに向けて、なんとかゴールが見えてきました。


No9:ソロリサイタルの2018

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :ジャスタウェイ
母父 :Rahy
性別 :牡馬
毛色 :栗毛
FN :1号族
誕生日:2018/05/09
生産 :社台ファーム

2.牝系情報

半姉にバラードソング(父ハーツクライ)とルコンセール(父キンシャサノキセキ)の、2頭のグリーンファーム所属馬のいる牝系です。外国産馬の母ソロリサイタルは短距離レースを主戦場に芝とダートで計3勝を上げています。賢島特別に勝利して準オープン入りを果たしていますが、直後に降級タイミングが来たことから1600万条件の出走記録はありません。
特筆すべきは仔出しの良さで、デビューした8頭の産駒の7頭が勝ち上がり、内6頭が2勝以上を上げています。グリーンファーム所属のバラードソングも1000万条件に進む成績を残しているのですが、一方で唯一の未勝利馬がグリーンファーム募集のルコンセールと言うのは、何とも残念なところではあります。流石に華やかとまでは言い難い牝系ですが、堅実な勝ち上がり率はグリーンファームの募集馬としては魅力的に思えます。ちなみに、FNは地力系の1号族です。

3.種牡馬

父ジャスタウェイは3歳春にアーリントンC(GⅢ)に勝利しましたが、クラッシック戦線では記録を残すことが出来ず、惜しい競馬はするものの暫くの間勝ち運から見放される状況が続きました。結局、次の勝利は4歳秋まで待つことになりましたが、天皇賞秋の勝利によってGⅠ馬の栄誉を手にすると、そこから一気に4連勝を記録しています。特筆すべきは3戦目のドバイデューティーフリー(海外GⅠ)で、この勝利によって日本馬としては初となるランキング世界一の座に輝きました。帰国後は安田記念にも勝利して、秋には凱旋門賞に挑みましたが8着に敗れ、その後のJCと有馬記念は残念な騎乗もあって勝利は得られず、そのまま引退となりました。

引退後は社台スタリオンにスタッドインして種牡馬生活に入り、初年度産駒が2018年にデビューを果たしました。新馬戦開始直後は勝ち上がる馬が目立ちましたが、2勝馬が続かなかったことから、新種牡馬としての注目は然して集めるには至りませんでした。しかし、父と同様に産駒にも晩成傾向が受け継がれたのか、3歳になってヴェロックスを始めとする活躍馬が現れ始めました。また、現3歳馬の世代別種牡馬成績を見ると地味ながらランキングは何気に6位に位置しており、これは父ハーツクライの7位を上回っています。この様な産駒の実績を背景に、350万円からスタートして一度は300万円に値下げされた種付料も、2019年度には400万円にアップされています。

4.血統配合

個人的にジャスタウェイの種牡馬能力を高く評価している一方で、本シリーズでここまで産駒を採り上げなかった要因は、「血統配合のポイントが良く判らない」と言う点にあります。ヴェロックス,アドマイヤジャスタ,アウィルアウェイと言った上位産駒の血統をみても特段の傾向性を見出すことが出来ません。ニックスと言える関係性が明らかになるまでには、もう少し時間を要することになりそうです。

そういう意味で、本仔の血統配合も優劣を判断することは出来ないのですが、父ハーツクライの半姉バラードソングがそれなりの成績を残していることから、3/4同血となる本仔も大きく外れることはないものと考えています。加えて、本仔の1つ下にもジャスタウェイが配合されていることから、本仔の出来が良かったことが窺い知れると思います。

5.予想価格(予測モデルは本稿を参照

価格:1700万円(基本価格:1000万円,本馬補正:+200万円,父系補正:+350万円,母馬補正:+150万円,兄姉補正:+100万円)

母馬の高齢が懸念される所ですが、仔出しの良い母の牡馬で1700万円の価格設定は薬指の動く価格設定かと思います。

6.まとめ

2018年に産駒がデビューした新種牡馬の中では抜けた成績を残しているジャスタウェイですが、その評価は今後の世代を経るに連れて更に高まるものと想像しています。そしてもし、ヴェロックスが日本ダービーを制する様なことになれば、その種牡馬価値は飛躍的に向上することになりますので、「安価に産駒をゲットできるのも今年がラストチャンス」と言う可能性も決してゼロではありません。

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