寺沢武一・COBRA #002

今回は久しぶりにアートコレクションのネタになります。ちょっと日が経ってしまいましたが、昨年、銀座のスパンアートギャラリーにて「寺沢武一 コブラ40周年記念展 -COBRA the Illumination-」が開催された際に複製原画を購入しました。

作者 :寺沢武一(Buichi Terasawa)
作品 :COBRA #002
制作 :2018年10月
サイズ:241.5x329 mm
技法 :デジタルプリント
製作 :スパンアートギャラリー

本作品は限定製作された公式複製原画とのことですが、特にエディッションナンバーは付与されていません。

「コブラ」は個人的に大好きな漫画で、少年ジャンプの連載をオンタイムで愛読していました。たしか中学生の頃ではなかったかと思います。
アメコミ風の画風は当時の漫画としては極めて異端であり、主人公のコブラがちょっと三枚目なところがあるのに対して、登場する美女たちは少年漫画らしからず艶やかでとても魅力的でした。昨今の萌えキャラとは一線を画するものであり、コブラの後にコブラに続くものが表れていない点からしても、作品としてのレベルの高さが今もなお他を寄せ付けないものと思います。

また作画だけでなくストーリーもSF作品として秀逸であり、その後のSF映画にも多くの影響を与えている様に思います。個人的には最初のストーリーでコブラが封印していた記憶を取り戻す際に、家政婦型ロボットの中からアーマロイド・レディが出てくるシーンが強く印象に残っています。現代のCG技術を用いてコブラを原作に忠実に実写映画化したら(もちろんハリウッドで。日本映画は論外。Netflixならありかも。)、凄い作品が出来ると疑わないですが、寺沢先生が少々癖の強い方の様なので難しいのかもしれません。

本作品はサイコガンを手にしたコブラとレディを配したものですが、ドミニク・ロイヤルの後ろ姿(コブラ曰く、宇宙一のヒップ)の作品があったら是非とも欲しいところでした。

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