1/13五条坂特別:スマラグドスは自分の競馬に持ち込んで優勝

1/13、京都9R・五条坂特別(2勝クラス・ダート1900)に愛馬スマラグドスが出走しました。2勝クラスに昇級して2戦目のレースでしたが、自分の競馬の形に持ち込んで見事な優勝を飾ってくれました。

前走から3週で臨む本レースの馬体重は増減無しの472kg。パドックを周回する姿は何時もより煩い印象を受けましたが、これを解説の方は気合が乗っていると良い方向に解釈されていた様です。

横一線のスタートの後、鞍上が押し出すと二の脚がついて、1角までの外側2番手の好位を確保することに成功します。この逃げ馬を行かせて番手に控える形は2走前に1勝クラスを勝ち上がったレースと概ね同じ形です。

そしてバックストレートに入ると、逃げたメイショウシロガネがペースを14秒台まで落としてくれたことで、先行して脚が溜まる理想的な展開となります。3角~4角も2番手をキープして回り、直線に向かうと各馬一斉にヨーイドンの形となりますが、十分に脚が溜まっていたスマラグドスは2走前に見せた沈みこむフォームから加速して先行集団から抜け出します。

その後は、後方で進路を失っていたミスティックロアが強烈な末脚で追い込んで来ましたが時すでに遅く、スマラグドスのセーフティリードが揺らぐことはありませんでした。

競馬の内容は2走前の勝利とほぼ同じで、「番手から脚を溜めて、最後は末脚を使って引き離す」と言うもので、ダート競馬では王道と言える勝ち方でした。言い換えれば、この王道の勝ち方を身に着けたことが、スマラグドスの大きな成長であると思います。

確かに、今回の勝利に対して1人気ミスティックロアの騎乗ミスも大きかったのですが、それがスマラグドスの勝利にアヤを付けるものではありません。堂々と2勝クラスと突破してみせたと言って良いでしょう。

元々は栗CWの追い切りで規格外の時計を叩き出して注目された本馬でしたが、2走目の不利で負ったトラウマにより本来の力を発揮できない状況に陥っていました。これが漸く、西園厩舎のスパルタ教育と田口Jの本馬を手の内に入れた騎乗により、立て直されたと言うことでしょう。

ここからは準オープンでのレースになりますが、本馬の底はまだ見えていないと思います。ハーツクライ産駒らしい、成長力も示してくれる筈です。ハンデ戦も増えますし、上手に番組を選択して4歳の間にオープン入りを果たすことが出来れば、地方交流戦を含めてこの先の夢は大きく広がってくれる筈です。

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