10/8、東京1R・未勝利（ダート1400）に愛馬サミアドが出走しました。前走の新馬戦で２人気を13着に裏切った本馬ですが、在厩のまま続戦を選択して来ました。
調教で動いていた割に着差3.8秒の13着は流石に負け過ぎと考えると、本走が改めての試金石となります。ここで前走の敗因ですが、陣営は「1800Mは長過ぎた」と分析されている様で、今走は1400Mに短縮されています。また、もう一つの可能性は「猛暑にやられた」と言う可能性で、これも秋風の吹く今ならば問題にならない筈です。
今走の馬体重は-2kg減った498kg。前走が緩めの印象も感じたことから、少し絞って出て来ると思ったのですが、むしろ体調の回復に重点がおかれたのかもしれません。
本馬を直接見るのは初めてでしたが、正直、もう少し絞れても良い様な印象を受けました。只、写真を見ると厩務員さんが手綱を極端に短く持っており、また周回中にも１度荒ぶったところを見せたことから、あまり絞ると気性的に危うい所があるのかもしれません。
一方で、非常に好印象を受けたのが返し馬です。馬場入りした直後は周囲を眺めながら暫く歩いていましたが、返し馬に入ると軽快な走りを見せていました。録画で見直しましたが、非常にスピード感のある走りを見せており、これが最終的に本馬のオッズを１人気まで押し上げる結果に繋がったと思います。「実績が13着のみの馬が次走で１人気に推される」と言うのも、相当レアなケースかと思います。
７枠13番からのスタートは決して絶妙ではありませんでしたが、鞍上の菅原Ｊに促されると二の脚が付いて、楽にハナを奪うことに成功します。この辺り、脚質のダート適性は間違いなく、テンのスピードも確認出来たことは、今後への大きな収穫になったと思います。
ハナを奪うことに成功した菅原Ｊはここからスローに落とし、理想的な展開に持ち込みます。３角～４角を１番手で回り、直線で突き放しに掛かりますが、ここで番手で追走して来たアイウィルビーが競り掛けて来てマッチレースの状況になります。
本馬を目標にレースの出来たアイウィルビーに対し、内外の体勢でも不利な形となり、このまま差されるものと思いましたが、サミアドも想像以上に抵抗します。一度は差し返して見せるところまで頑張りましたが、最後は決めて比べに屈した格好で、タイム差無しの２着となりました。
正直、あと一方で勝てただけに悔しい気持ちはありますが、鞍上がベストの騎乗をしてくれたことは疑いなく、ここは力負けを認めるよりありません。むしろここは、前走の大敗は例外的な状況であって、「本馬の能力は疑いの無いものである」ことを確認出来たことを評価したいと思います。
本走のTarget-JV補正タイムは「98」ですので、未勝利戦の水準には0.2秒足りていないことになります。ここをシッカリと埋めて来れば、自然と勝ち上がりは見えて来る筈です。特に、ダート馬として重要なテンのスピードの確かなことは、本馬の武器になってくれる筈です。
一方で、本馬の課題は菅原Ｊのコメントの通りで、「前走時ほどでは無いものの動きが重い感じはあったので、これからまだまだ良くなりそうです。」とのことから、もう少し絞って緩さを抜いてくることにあると思います。
また、レース後の竹内師からは「現状ではこの条件が合いそうなので、レース後も問題が無ければ同条件で続戦させたいと思います。」とのコメントが出されています。
