2/4春菜賞:トレブランシュは8枠11番

2/4、東京9R・春菜賞(3歳1勝クラス・芝1400)に愛馬トレブランシュが出走します。前走の未勝利戦で「早いペースで逃げて完勝」と言う極めて強い内容の競馬を見せた本馬ですが、約3ヶ月の休養を挟んだ後、今回の特別戦に駒を進めてきました。

今後のローテーションを考えた時に今回のレースの持つ意味は非常に大きく、ここで勝てればファルコンS(G3)への出走が現実的な視野に入って来ます。反対に、ここで勝ち切れなければ、「成長を待ちながら自己条件で上を目指す」方向に舵を切るはずです。

そう言う観点で、今回のレースは勝利に拘るべきレースだと考えています。そしてポイントとなるのが、「トレブランシュがどの様なレースを作るのか?」です。言うまでも無く、本馬の最大のストロングポイントはスタートの反応と二の脚の速さにあります。序盤で後続を突き放す能力は、「天賦の才」以外の何物でもありません。そして、ここで勝ちに行くには自らの長所を最大限に生かさなければなりません。

一方で本馬の将来を考えた時に、「短距離を暴走するより能の無い馬になって良いのか?」と言う問題意識は残ります。父オルフェーヴル譲りの気性が本馬の闘争心の源泉であることは確かですが、万一、気性面の制御が効かなくなってしまったら、そこまでの競争馬になってしまいます。

そこで個人的な希望ですが、本走に限っては育成は度外視して前走と同じ競馬を展開して欲しいと思っています。理由は冒頭で触れた様に、「ここを勝つか負けるかで進む道が大きく変わる」と言う点にあります。また、今回のメンバー構成は33秒台の上がりを使える馬が多いことから、先行して脚を貯める競馬をしても、直線の末脚勝負でトーセンローリエ、メインクーン、等に後れを取る蓋然性が高いと言えます。

東京の長い直線で末脚勝負になったら明らかに分が悪いとすれば、確かな差を保って直線に入ることが不可欠です。トレブランシュが前走で見せた様に1000Mを57秒台で走ってしまえば、後続馬の追走は確実に苦しくなります。特に、アンタノバラード・メインクーン等の距離短縮組からすれば、追走に苦労する展開は避けたいはずです。

以上を踏まえた上で、「今回のレースをどの様に作るのか?」陣営の判断が注目されるところです。そして何よりも重要なことは、「本走でレースを作る権利を有するのはトレブランシュ自身である」と言うことです。自らが展開の選択権を握っている以上、敵の嫌がる競馬を選ばない手は無いと思います。

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