プラモ制作:Figure-rise Standard トウカイテイオー

最近は「積みプラ」が増えて置き場にも困る状況となり、何とかしなければならないのですが、全く制作のペースが上がりません。塗装作業は楽しいのですが、大量のランナーを目の前にすると、組み立ての意欲が削がれるのが原因です。

..と言うところで、今回制作したのがバンダイ製キットの「Figure-rise Standard トウカイテイオー」。バンダイ製の美プラはコトブキヤと比較して、部品点数が少なく、手を付けやすいと言う長所があります。なお、ウマ娘を題材としたプラモデルは、現時点で本キットのみです。

バンダイの Figure-rise Standard シリーズはパーツ分割に優れ、塗装することなく、一定のクオリティに組み立てられる点が素晴らしいのですが、それは本キットも例外ではありません。先ずは素組した状態が以下。特に上半身の色分けは見事と言うよりありません。

只、致命的に残念なのがフェイスパーツのタンポ印刷。どうにもオリジナルの可愛さが再現できていません。また、細かく見てしまうと、肌の質感や洋服の陰影が単調でプラスチック感が拭えません。

..と言うワケで、フェイスパーツを付属のデカールを使って貼り直すと同時に、全塗装を行った結果が以下。

取り敢えず、フェイスパーツを作り直すだけで、可愛さは比較にならないほどアップします。最初からこのレベルのタンポ印刷済みフェイスパーツが付属していれば、確実に本キットの人気は上がったと思います。

次に塗装についてですが、肌色部分と毛色部分にはグラデーション塗装を実施。上着のシワとスカートのプリーツ部分にはシャドウ色を筆塗し、その上からクリアホワイトを被せて馴染ませています。金色部分はゴールドで塗装したのち、ブラウンのウエザリングカラーで墨入れしました。衣装の陰影は、写真では今一つ判りませんが、髪の毛のグラデーション塗装は良い感じに仕上がったと思います。

一方で、フェイスパーツの出来以上に本キットの人気が上がっていない原因は、色気のない股関節の構造にあると思われますが、その構造のお陰でこの様な、ウマ娘には欠かせない広い可動域が実現できています。覗き込まない限りスカートの中は見えませんから、普通に飾る分には問題なしです。

フェイスパーツはタンポ印刷済みが1個と無地のパーツが2個付属します。タンポ印刷されたパーツは出来の悪さから不要なので、リムーバーで落としてしまい、改めて瞳デカールを貼り直すと良いでしょう。瞳デカールには4種✕2枚が付属しており、多少の失敗はリトライが可能です。以下は笑顔用の瞳デカールを貼付した例。

元々のキットのパーツ分割が優れていることから、全塗装と言っても細かいマスキングは不要です。塗装の難易度は低いので、エアブラシの初心者向けとしても、お手頃なキットではないかと思います。

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