ガレキ制作:Egg Girls・ハク リンファ(パジャマ)

ここにきて「ガレージキットに挑戦してみたい」と言う強い欲求にかられています。実際に、勢いで同人制作のエッチいガレキを購入してしまったのですが、冷静になって今のスキルで自分自身が納得できるガレキを作れるとは思えません。そもそも、ガレキって気軽に失敗には安価ではありませんし、何よりも入手が困難です。

そこで、「本番を着手する前にスキルアップ用の習作を重ねておこう」と言う趣旨で、今回のキットを制作しました。制作したのはハセガワから販売されている「たまごガールズ(Egg Girls)」コレクションの「ハク・リンファ(パジャマ)」。量産品ですからガレージキットとは言えないのですが、レジンキットと言う意味ではガレキ制作へのステップアップとして十分に役立ってくれる筈です。そして何より、中古品を2000円台の格安で購入することが出来たことがラッキーでした。

初めてのレジンキットの制作でしたが、「パーティングライン処理」や「合わせ目消し」はプラモ制作のスキルを流用することで対応が出来ました。一方で、「軸打ち」や「ネオジム磁石の埋め込み」は未経験でたが、これもyoutubeの動画を参考にして、なんとか完了することが出来ました。

微妙に合わせ目の制度が低く、パテ埋め等の作業が発生しましたが、何よりもパーツ数が少ない(僅か4点)ので、然したる苦労にはなりません。最近作っていた美少女プラモデルはランナー数がが余りにも多く、組み立て作業が苦痛になりつつありましたので、組み立てが容易で、ペイントに専念できるレジンキットは、思った以上に良かったかもしれません。

..と言うワケで完成したのが↑こちら。パッケージイラストと同じ角度からの写真ですが、初めてにしては「イラストと相応の可愛さに完成できたのではないか」と思っています。

備忘録として作業工程を記しておくと、①切り出し、②隙間埋め、③研磨、④軸打ち、⑤磁石埋め、⑥洗浄、⑤プライマーサーフェイサー(白)、⑥塗装、の順で進めました。「レジンキットはアクリル塗料が定着しない」とのことなので、プライマー入りのサーフェイサーを下地代わりに吹いています。

肌塗装はFAGカラーのベースフレッシュをベタ塗りした後、ウエザリングマスタのピーチとサーモンで陰影を施しました。肌の陰影については下手にシャドウを吹くよりも、この方法が容易でかつ見栄えもするので、今の自分には鉄板です。トップコートにはラスキウスのスムースパールコートを使って艶を残した質感にしました。

パジャマのピンク色は水性ホビーからの白とクリアレッドを混色してベース・シャドウ・ハイライトの3色を作成し、グラデーション塗装を行っています。反省点はステッチ部のレッドを思った様に塗れなかったこと。マスキングゾルを使って行いましたが、エッジにシャープさを欠いてしまいました。面倒でも出来る限りマスキングテープを用いた方が良さそうです。

髪の塗装はMrカラーのマホガニーをベースにして、やはりグラデーション塗装しています。なお、トップコートには普通の艶消しクリアを用いています。前回のアスカで髪にスムースパールコートを吹いたところ、グラデーションが弱まってしまった経験から、今回は艶は出さない方向で仕上げました。

隠れてしまう割に拘りたいランジェリーの塗装は、ラッカー系のホワイトとクリアホワイトを利用しました。もう少し、肌色の透けた感じに塗装にしたかったのですが、これは完全なスキル不足で、今後の課題です。

本キットにはアイデカールが付属しており、ガレキ制作では最大の障壁となるアイペイトを行う必要のない所が、何よりも初心者には嬉しいところです。加えて、瞳と睫毛と眉のデカールが一体化しているので、位置関係に悩むこともありません。自分が失敗したのは、片目を完全に貼り付けてから反対側を添付したことで、結果的に微妙なバランスが取れなくなってしまいました。アイデカ-ルの位置を決める際は、左右両目を一気に貼って、同時に位置調整をするのが望ましいことを悟りました。

今回のレジンキットの制作は相当楽しめましたので、本格的なガレキ制作の練習として、今後も続けたいと思うのですが、この「たまごガールズ」コレクションも小ぶりな割には定価4000円を超えてしまうので、必ずしも安価とは言えません。
そこで考えているのが、市販フィギュアのリペイントです。値崩れしたプライズフィギュアならば、造形の良いキャラクターものでも2000円台で手に入ります。これはこれで苦労する所があると思いますが、ペイントの習作用としては最適ではないかと考えています。

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