11/26京都2歳S:スマラグドスは勝負所の不利で12着

11/26、ラジオNIKKEI杯・京都2歳S(G3・阪神・芝2000)に愛馬スマラグドスが出走しました。新馬勝ちを収めた時から目標レースをここに定めて進めて来た、満を持しての2戦目になります。

今走の馬体重は新馬戦から-6Kg減った470Kg。新馬戦時の陣営からは「余裕残し」のコメントがされていたことから、ここでの-6Kgはキッチリと仕上げた結果と考えられ、パドックを周回する姿を見ても緩い感じは全く感じられませんでした。

前走ではゲート内で待たされたことから、荒ぶる気配を見せた本馬でしたが、今回は後入れもあって、問題の無い綺麗なスタートを切ることが出来ました。その後は、鞍上が軽く促すだけで二の脚がつき、2番手のポジションで1角に侵入します。この行き脚の良さは、間違いなく本馬の武器と言えるでしょう。1角を番手で回ることが出来たことで、新馬戦の様な距離ロスは避けることが出来ました。

その後、1角~2角に掛けて、強硬に前を主張するビキニボーイが本馬の外から競りかけて来ましたが、これを相手にすることなく、先に行かせてしまいます。これは逃げたグリューネグリーンが、引っ張られてペースアップしてしまったところと対照的で、スマラグドスの賢さを感じさせたところです。

このままビキニボーイとグリューネグリーンが無謀なスピードのまま遣り合ってくれれば、2頭共倒れになる理想の展開でしたが、早々にバックストレートでペースが落ち着てしまい、後続との差が再び詰まります。スマラグドスは展望で予想した通り、コーナ手前から進出を開始し、ビキニボーイを再び交わして3角を2番手で侵入します。

そのまま4角を抜群の手応えのまま2番手で回ると、直線で追い出されて逃げ馬を追撃する形に入りましたが、ここで問題の事件が起きます。逃げていたグリューネグリーンが苦しくなって外に斜行し、スマラグドスとの間に割って入ったシュタールヴィントの前をカット。行き場を失ったシュタールヴィントはスマラグドスにタックルして進路を確保。ぶつけられたスマラグドスは3頭分も外に弾き出されてしまい、そこから走りのリズムを崩してしまいます。(不正駆け足と言うそうです。)

鞍上の松山Jは直後こそ立て直そうとしましたがリスムは戻らず、ラスト100Mでは追うのも諦めて最終的な順位は12着となってしまいました。一方で、明らかに脚色の劣っていたグリューネグリーンは斜行の末に逃げ切り勝ちを収めており、なんとも理不尽で納得のし難い決着となりました。
もしあの斜行がなければ、脚色に勝るスマラグドスがグリューネグリーンに先着した蓋然性は高く、優勝はスマラグドスかシュタールヴィントの何れかの手にあったと思います。平時に競馬を見ていたら「まぁ、これも競馬だよね。」で済ませてしまう事象ですが、流石に出資馬が被害馬となると、心穏やかにはいられませんでした。

西園師のコメントによれば「ぶつけられて怯むところもあって、本来の走りが出来ず、後方まで下がってしまいました。」とのことで、松山Jからは「不利が痛かった。こんな馬では無い。」のコメントが出ています。

ぶっちゃけ、今回のレースはノーカンと言って良い内容ですが、スマラグドスの馬体と精神面へのダメージが先ずは心配されるところです。現時点で、今後についての具体的なコメントはありませんが、先ずはレース後の状態を見て検討することになるとのこと。

この不完全燃焼感を埋めるためには、当初の計画通りホープフルSに挑んで欲しい気持ちが大きいのですが、一方で、今回のレース内容から「スマラグドスが2歳馬の上位で戦える」ことは確認することが出来ました。それならば、クラッシックを究極の目標として、先ずは平場の2勝クラスで着実に賞金を積み上げてしまい、ステップレースを次の目標に据える作戦も十分に選択肢としては考えられます。

この辺りについては、西園師がベストの判断を下される筈ですので、本馬の無事を祈りながら、次の情報更新を待ちたいと思います。

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