DMMシスタリーラヴの2020に出資

DMMバヌーシーから募集されるシスタリーラヴの2020へ出資を行いました。以下、その判断に際して検討した内容を備忘録として書き残します。


■種牡馬
父は皐月賞・日本ダービーの2冠を制したドゥラメンテ。ワープとも例えられた末脚のキレる名馬であり、本仔がドゥラメンテ産駒の牡馬であることが、出資を判断した最大の根拠になります

ドゥラメンテは宝塚記念出走時の故障により競争能力を喪失。種牡馬生活に入り、初年度産駒から菊花賞馬タイトルフォルダーを産出しましたが、今夏、急性大腸炎から急逝をしてしまいました。その産駒に出資するチャンスは残すところ2世代に限られ、特に牡馬への出資機会は見逃し難いものがあります。

■牝系
母シスタリーラヴは米国産の繁殖牝馬で、現役時はダブルドッグデアS(GⅢ・ダート1700)など、GⅢ×2勝を上げる成績を残しています。またその産駒の半兄ダノンアレーとディープモンスターは何れも現役の3勝馬で、今後も活躍が期待されています。

■配合
ドゥラメンテ産駒については2世代がデビューしているのみの状況で配合上のポイントは見出せていません。ちなみに、本仔は5代アウトブリードになります。なお、性別傾向としては現時点で牡馬の方が牝馬よりも優勢に思われます。

■駐立写真
胴長傾向で、どちらかと言うと短足気味にも見えますから、距離適性はマイル~中距離かもしれません。トモの面積が大きく、特にヨロの張りが目立ちます。幅のある半腱半膜様筋の様子も確認することが出来ます。脛が太いところは個人的な好評価ポイント。飛節は直飛傾向の標準範囲で、繋ぎは短く寝気味です。前膝の角度に不安はありません。左後一白が目を惹きます。

■歩行動画
本仔への出資を判断した大きなポイントが歩様です。気持ち緩目ですが弾力性を感じる筋肉は好評価で、前肢、後肢ともに可動域が極めて広く、飛節もそれなりに伸びています。拙出の可動域指数では2.24の高スコアを示しています。また、歩行速度は気持ち速目で、運動神経の良さを伺わせます。

■誕生日と母年齢
出産時の母年齢は12歳で基準範囲。一方、2代母との平均年齢は13歳で、こちらは基準範囲をオーバーしています。誕生日は4月30日と遅い産まれですが、10/1時点で馬体重が476Kgあり、デビュー時の予想体重も514Kgで懸念には当たりません。

■生産と育成
生産牧場は矢野牧場。当然、半兄ディープモンスター、ダノンアレーの生産牧場でもあります。一方で、高く評価したいのが育成牧場。既に北海道を出て、近年評判を高めているチャンピオンズヒルズへの移動を終えています。1歳時から本州へ移動させるケースは珍しいと思いますが、厳冬期にも坂路で乗り込めることは、他馬に対する大きなアドバンテージとなる筈です。特に、本仔は緩く見えるところがありますから、シッカリと鍛えて行けることは本懸念材料の解消につながるものと判断しました。

■厩舎
預託先厩舎はトップ厩舎の一角を担う池江厩舎。名伯楽から代替わりしてもその成績は変わることがありません。一口馬主クラブ界隈からは色々な意見も散見されますが、クラブ馬回収率142%、クラブ馬勝ち上がり率55%のデータには、文句の付け様がありません。なお、「DMMバヌーシー&池江厩舎」の組み合わせでは、4/5頭が勝ち上がりを決めています。

■価格
募集総額は7800万円。本仔への出資判断において最もネガティブな要素です。この価格は半兄ディープモンスターと同価格ですが、ディープインパクト産駒のディープモンスターと同じと言うのは流石に盛り過ぎの印象が否めません。

■テシオ理論
優先祖先は父母のアドマイヤグルーヴ。テシオ理論的には父系似の産駒と考えられ、距離適性は中距離まで対応可能と判断されます。また個人的に優先祖先が世代の若い活躍馬であるケースを評価しており、本仔はこのパターンに該当します。
基礎体力値は56%。但し、個人的に今は基礎体力値を重視していません。高スコアであればプラス評価しますが、低スコアであってもマイナス評価とは考えません。

■雑感
本仔は様々な点で評価の高い募集馬だと考えますが、問題は募集価格がそれに見合うか否かです。正直、「7800万円の募集価格を回収できるか?」と考えると二の足を踏むところは否めません。そう言う意味で、本仔への出資は「ドゥラメンテ産駒の牡馬に出資する」と言う、ロマン枠と考えており、出資口数は通常よりも控えめに抑えました。

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