2021年グリーンFから募集して欲しい仔馬④

「2021年グリーンファームから募集して欲しい仔馬」の4回目は、グリーンファーム所属の活躍馬でありながら、未だに産駒がクラブから募集されていない母馬の産駒をチョイスしました。


No4:ウイングドウィールの2020

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :ジャスタウェイ
母父 :シンボリクリスエス
性別 :牝馬
毛色 :鹿毛
FN :2号族
誕生日:2020年4月29日
生産 :社台ファーム

2.牝系

母ウイングドウィールはグリーンファームから募集され、生涯戦績5.2.4.23の記録を残しました。佐渡Sを勝利してオープン入りを果たした後は、府中牝馬S(GⅢ)を始めとして重賞レースを5戦(当時ノーグレードのターコイズSを含む)した活躍馬です。

本仔の牝系は3代母エアウイングスから連なる一大牝系であり、近親にはウイングレット、アオリアンハーブと言った活躍馬が見つかります。元グリーンファーム所属の2勝馬アメリカンツイストも本牝系に属します。

本仔はウイングドウィールの5番仔で、母年齢11歳時の産駒になります。ここで懸念材料は、「4頭の兄姉の中で競走馬登録されたのが2番仔のビートザウイングスの唯一頭しかいない」と言う点です。恐らくは体質的な問題から競走馬と足りえなかったと想像されることから、本仔についてもその健康状態が最注目ポイントになることは間違いありません。

3.父系

本仔の父はジャスタウェイに代わります。ウィングドウィールにサンデーサイレンス系の父馬が選ばれるのは本仔が初めてとなります。

ジャスタウェイはドバイデューティーフリーを制した活躍馬で、ハーツクライの後継種牡馬の座を期待される存在です。しかし、その高い期待に応えるまでの種牡馬成績は残せていませんでしたが、昨年はダノンザキッドがホープフルSを制しており、漸くGⅠ馬の父となることが出来ました。

4.血統分析

前述の通り、父系にサンデーサイレンス系を配したことで、本仔にはサンデーサイレンスの3×4父母間クロスが形成されています。もっとも、ビートザウィングスを始めとして、兄姉にサンデークロスを有する産駒は存在しており、本仔が初めてと言うことではありません。

一方で、本仔を「父サンデー系ー母父シンボリクリスエス」の括りで見れば、これは多数の活躍馬を輩出する成功パターンとなります。

次に、自分流テシオ理論で評価したときの本仔の評価は以下の通りです。

優先祖先:Halo(8)
基礎体力:62%

ウイングドウィール自身の活性値は2と低いのですが、優れた牝系の例に漏れず、本母もベースとして優れた基礎体力を有しています。結果、本仔の基礎体力値は62%となり、水準以上の値を示しています。

優先祖先については、父ジャスタウェイの活性値が劣勢期の2であり、母系のサンデーサイレンスの活性値7が最大となります。結果、優先祖先はサンデーサイレンスを遡る母系の5世代目のHaloになります。そして、このHaloの活性値は自分流テシオ理論ではMAXの8であり、「優先祖先がMAX活性の牡馬」の個人的な高評価パターンに該当します。

5.予想価格(予想モデルは本稿を参照

予想価格:1500万円(基本価格:1000万円、本馬補正:0万円、父系補正:300万円、母馬補正:200万円、兄姉補正;0万円、端数調整:0万円)

予想価格は1500万円と算出されました。この年はジャスタウェイの種付け料が底値の年である上に、牝馬で兄姉の成績にも乏しいことから、募集価格は限定的なものになると予想されます。

6.まとめ

母ウイングドウィールは毎年産駒を生み出すものの、競走馬にはなれない状況が続いています。唯一の競走馬は本家から募集されており、グリーンファームの活躍馬でありながら、未だに産駒が募集されたことがありません。本仔が競走馬として足る健康レベルを有しているのであれば、そろそろグリーンファームから募集をして貰っても良い頃合いかと思います。

ちなみに、母ウィングドウィールと父ジャスタウェイには「同じ新馬戦でデビューして、ジャスタウェイが1着、ウィングドウィールが3着」と言う縁故関係があります。10年の時を経て両馬の産駒が競走馬としてデビューを迎えることになった訳で、競馬ロマン派の方には更なる出資欲を掻き立てるものがあるかもしれません。

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