過去、「半分ネタ半分マジ」で考案した2つの募集馬の評価指数「プレミアム値」と「歩様分析値」ですが、今回はその結果検証を行ってみたいと思います。
ちなみに、何故このタイミングでそんなことを考えたかと言うと、アスティとシュアゲイトの2頭が地方からカンバックして1勝クラスでも勝利を上げたことに拠ります。この2頭、何れもプレミアム値と歩様分析値が「出資サイン」を示していたと記憶しており、改めて「これら指数には一定の有用性が認められるのではないか?」と思い至りました。なお、過去の記事は下記より参照下さい。
まずプレミアム値から結果の検証を行います。プレミアム値の出資判断のサインは次の通りでした。
【プレミアム値の出資サイン】
・プレミアクラスの社台F生産馬
・ノーマルクラス以上の那須野系生産馬
・ディスカウントクラスのノーザンF生産馬
そして、現3歳~4歳世代の募集馬について上記の条件に合致したのが以下の17頭でした。
現4歳:ピンクレガシー、サウンドトラック、エピデンドラム、ナショナルアンセム、ルヴェルソー、シュアゲイト、グランマリアージュ、エールプレジール、ノワールフレグラン、エレガンテレイナ
現3歳:モンキャドー、フラワードラム、ローズボウル、リリーブライト、ジャンドゥーヤ、パソロブレス、ミラコロヴェルデ
さらに、この17頭の現在の成績は「2勝クラスが3頭、1勝クラスが5頭、現役未勝利が6頭、未勝利抹消が3頭」と言う内訳になります。現役未勝利6頭を分母に加えての勝ち上がり率は8/17=47%ですから、悪い数字ではありませんが、ビックリする程の数字でもありません。
続いて、歩様分析値について結果を検証します。歩様分析値の出資判断の基準は次の通りです。
【歩様分析値の出資判断基準】
・歩様分析値<6
そして、この条件を満足した募集馬が以下の15頭でした。
現4歳:グランマリアージュ、シュアゲイト、ナショナルアンセム、ファビュラスライン、ワンスィートデイ、ノルトシュライフェ、ルヴェルソー、ピンクレガシー
現3歳:ビスターシュドール、プリエヴェール、ローラーコースター、ジャンドゥーヤ、ローズボウル、ハリウッドルビー、パソロブレス
さらに、この15頭の現在の成績は「2勝クラスが3頭、1勝クラスが2頭、現役未勝利が6頭、未勝利抹消が4頭」の内訳になります。同様に現役未勝利馬も分母に加えて勝ち上がり率を求めると、5/15=33.3%となり、プレミアム値と比較して見劣りする結果になりました。
最後に、これら2つの指標を同時に満足する募集馬について調べてみます。このとき、条件を満たす募集馬は次の8頭になります。
現4歳:ピンクレガシー、ナショナルアンセム、ルヴェルソー、シュアゲイト、グランマリアージュ
現3歳:ローズボウル、ジャンドゥーヤ、パソロブレス
そして、その現時点での成績の内訳は「2勝クラスが3頭、1勝クラスが2頭、現役未勝利が2頭、未勝利抹消が1頭」で、勝ち上がり率は現役未勝利馬を分母に含めても5/8=62.5%に跳ね上がります。これは明らかに注目できる結果です。
さらに現役未勝利馬のパソロブレスは前走2着で勝ち上がる蓋然性は高いと言えますし、ジャンドゥーヤも過去3着がありますから、こちらも勝ち上がる可能性は十分に残されています。従って、本条件の勝ち上がり率は7/8=87.5%まで上昇が見込めることになります。
これは明らかに驚異的な結果と認められますし、「現在グリーンFの3~4歳馬に4頭存在する2勝馬の内、3頭がここに含まれている」と言う事実も見逃せません。
以上、「プレミアム値」と「歩様分析値」について、両者を複合して絞り込みを進めることで、出資馬の選定確度の向上が見込まれることが判りました。
こうなると、現2歳についても同様の評価を実施して、1年後に再検証を行って見たくなるのですが、現2歳馬については「歩様分析値」の算出を未だに実施していません。これは、「歩様分析値」を求める作業かかなり煩雑で手間が掛かることが原因です。
要は「面倒臭くて手が着かない」と言う話なのですが、今回の検証結果から、先ず「プレミアム値」で対象をスクリーニングして、網に残った募集馬についてのみ歩様分析を実施することにすれば、作業を大幅に軽減することが可能になります。
ちなみに、現2歳馬で「プレミアム値」から出資候補に挙げられる馬は次の7頭です。
ヴィクトールドパリ、アレグロモデラート、スィートプロミス、テネル、エレダール、ヴァロンダンス、ナウヴィクトリア
この7頭について歩様分析を実施して、最終的にどの募集馬が出資推奨馬として残るのか、結果が出ましたら追って報告をしたいと思います。