2019年グリーンFから募集して欲しい仔馬⑥

2019年度グリーンFから募集して欲しい仔馬の6回目です。(一覧はこちら

ようやく本シリーズも今回で折り返し点を過ぎました。昨年よりもペースが遅いので、募集馬の発表までに10位まで辿り着けるか怪しくなってきましたが、取り敢えず馬なりで進めて行きたいと思います。..と言う訳で今回ですが、前回に続いて一見して目立たないスペックながら、よくよく見ると妙味を感じる仔馬を採り上げます。


No6:ネーラペルレの2018

1.基本情報(netkeiba.com参照

父  :ネオユニヴァース
母父 :キングカメハメハ
性別 :牡馬
毛色 :黒鹿毛
FN :4号族
誕生日:2018/04/16
生産 :那須野牧場

2.牝系情報

まず、本仔のグリーンファームとの縁故関係を見ると、母ネーラペルレと母母ポンテペルレの2頭がクラブの所属馬になります。ネーラペルレは1勝、ポンテペルレは2勝と、目覚ましい活躍は残していませんが、ポンテペルレの下にはあのフリオーソやOP勝ちの実績のあるルナフォンターナが出ていますので、非常に華やかな牝系であると言うことが出来ます。
また、ネーラペルレはダートで勝ち上がりましたが、ポンテペルレは芝で2勝しています。一方で、フリオーソはダートの中距離、ルナフォンターナは芝の短距離で活躍をしていることから、脚質的に偏らない幅のある産駒を生み出す牝系とみることが出来そうです。

本仔はネーラペルレの3番仔で、初仔のピンクペルレ(父ヨハネスブルグ)は未勝利のまま引退。父ダノンシャンティの2番仔は今年デビューの予定であることから、本仔の兄姉で勝ち上がりの実績は未だありません。
本仔の母父はキングカメハメハですので、血統的には筋の通った良血だと思うのですが、母ネーラペルレは昨年の繁殖馬セールにて売却されてしまいました。従って、ネーラペルレの仔がグリーンファームから募集されるの可能性があるのは本仔が最後と言うことになります。

ちなみに本牝系のファミリーナンバーは、近年のグリーンファーム募集馬では2号族について良績を残している4号族です。

3.種牡馬

父ネオユニヴァースは皐月賞と日本ダービーを制した2冠馬で、現在はGⅠに昇格した大阪杯にも勝利した活躍馬です。更に種牡馬生活に入ってからも多数の活躍馬を産出しており、ヴィクトワールピサ・ネオリアリズムと言った海外GⅠを制した活躍馬を生み出しています。

只、年齢的に先細りの傾向もあってなのか、現在はレックススタッドに繋養先が変更され、500万円でスタートした種付料も今年は100万円にまで減額されています。この様に、種牡馬としての人気に陰りの見えていることは確かですが、一方で直近でもスマハマの様な期待馬を出している様に、その期待値はまだまだ侮れないものがあると思います。ちなみに本仔が種付けられた2017年の種付料は120万円でした。

あと、これは良く知られたデータですが、ネオユニヴァース産駒は牡馬に活躍馬が偏重する傾向が見られます。勝ち上がり率で比較しても、牡馬全体が45.4%あるのに対して、牝馬の勝ち上がり率は26%しかありません。

4.血統配合

まず、ネオユニヴァースはMr.Prospectorの血を有する牝馬と相性の良いことが知られており、その筆頭がヴィクトワールピサになります。これを勝ち上がり率で評価すると、ネオユニヴァース産駒全体の勝ち上がり率が38.1%に対して、Mr.Prospectorを有する産駒の勝ち上がり率は45.2%にアップします。

そして、中でもKingmanbo経由でMr.Prospectorを有する産駒は成績が優れており、勝ち上がり率は48.9%となり、更にこれを牡馬に限ってみると、勝ち上がり率は60.8%にも達します。以上より、母系にKingmamboの血を有して、牡馬に出た本仔の価値の高さが判るかと思います。

5.予想価格(予測モデルは本稿を参照)

価格:1100万円(基本価格:1000万円,本馬補正:+200万円,父系補正:+120万円,母馬補正:±0万円,兄姉補正:-200万円)

父の人気が下降していることと、既に母馬が売却済みであることを考慮すれば、この募集価格も十分に見込めるラインではないかと思います。

6.まとめ

前述した通り、本仔の価値は「Kingmamboの血を有するネオユニヴァース牡馬」と言う点に尽きると思います。一方で、母と兄姉の成績から募集価格は比較的抑えたものになることが期待できる点も魅力です。

更に、「グリーンファームの傾向分析」でネタにした様に、「非社台系牧場生産の牡馬は走る」のパターンに本仔も該当しますので、自ずとその期待値は高いものになってきます。

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